留学生に人気の都市といえば、ニューヨークもその一つ。この街には、語学学校も星の数ほど存在しています。その中でも不動の人気を誇るのが、「Rennert(レナート)」です。同校は1973年、パナマ出身のシーザー・レナート氏によりニューヨークで創立されました。
英語を中心に教えている語学学校ですが、そのほかスペイン語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、中国語、日本語、アラビア語など全9ヵ国語も教えているそうです(要望があればそのほかの言語にも対応可)。
レナートの場所
レナートは全米にニューヨーク校とマイアミ校の2箇所、海外にはトルコのイスタンブールにも分校があります。
この日取材したのは、マンハッタン区ミッドタウンイーストにあるニューヨーク校です。ここはニューヨークの中心地で、周辺にはオフィスや飲食店がたくさんあります。日系企業も多くオフィスを構え、日本食レストランや居酒屋も多いです。
ニューヨークのハブステーション「グランドセントラル駅」からも徒歩わずか4~5分ほどの便利な場所に位置しています。レナートが入居するビル内には、日系の人気居酒屋「酒蔵(さかぐら)」や日本の弁当やスナックなどを販売する「Kiosku(キオスク)」もあります。
レナートの校舎を見てみよう
ビルの入り口です(現在、外壁工事中)。レナートは2階と19階です。早速ビルの中に入ってみましょう。
まずは2階へ。清潔で明るい雰囲気のエントランス。
エントランスにある待合室。
2階の入り口から左に入ると、広くてゆったりした雰囲気のラウンジエリアがあります。休憩時間になると生徒がここに集まります。
お茶やコーヒーなどは有料、お水は無料で提供されています。
小腹がすいたときにありがたい自動販売機も完備。
生徒用のコンピュータは全部で10台用意されています。
クラスに使われる部屋。
どれも明るくて清潔な印象です。
ニューヨーク校には全部で22のクラスルームがあるそうです。
レナートの特長とは?
同校のセンター・ディレクター、ジェームズ・ステークンバーグさん。ジェームズさんはオーストラリア出身で、学生の頃、神戸に留学していたそうです!
ジェームズさんによると、レナートの英語プログラムは、一般的なESLクラス、試験の準備クラス、アカデミッククラス、ビジネス英語クラス、企業から派遣されたエグゼクティブやビジネスパーソンなどを対象にした「プロフェッショナル英語クラス」などに分かれているそうです。
また「プラス・イングリッシュ・プログラム」も設けており、英語に加え、ダンス、音楽、写真、ファッション、コーディング、アクティング、映画撮影、3Dアニメーションなども学べます。
「プロフェッショナル英語クラス」とは?
プロフェッショナル英語クラスの個人レッスンの様子。
「プロフェッショナル英語クラス」とは、企業派遣されたエグゼクティブやビジネスパーソンを対象にした、英語プログラムです。こちらは上記の一般クラス(2階)と違い、14階で行なっています。毎週木曜日に定期開催している、生徒同士のネットワーキングを目的にした、チーズ&ワイン付きのワーキングイベントも好評のようです(専用ラウンジやイベントの様子、口コミなど、詳細は下記)。
「ティーチャー・トレーニングセンター」とは?
ほかにも同校では「ティーチャー・トレーニングセンター」を設けており、英語(ESL)教師を育成するためのプログラム(TESOL証書を発行)や、翻訳コースも提供しています。
「ティーチャー・トレーニングセンター」の授業の様子。
2階にある「ティーチャー・トレーニングセンター」の生徒専用のPCやプリンター。
一般企業で働ける「パートナーシッププログラム」も
ハイ・インターミディエートレベルを修了した生徒には、実際に企業で働いて経験を積める「パートナーシッププログラム」も提供しています。これは無給インターンシップのことで、ジェームズさんは「職務経験を積めるほか、英語を実際の仕事現場で練習する貴重な経験になりますよ」と説明してくれました。
ファッション系企業でのインターンの様子。
PR会社でのインターンの様子。
日本の企業からも支持されている学校
ジェームズさんによると、同校の年間平均学生数は1100人で、そのうちの30%は日本人学生、20%は韓国人学生だそうです(企業派遣留学生を含む)。そのほか、フランス、イタリア、ブラジル、ロシア、タイetc…など世界中から生徒が集まっているとのこと。
F1ビザ学生のための一般英語クラスは、初級から上級まで全部で10レベルに分かれており、プレイスメントテストの結果でクラス分けされます。
入学時期は毎週月曜日。F1ビザの留学生は8週間で1サイクルのセッションを受けるプログラムになっています。
ニューヨークでの住居選びサポートもあり
英語学校を決めたら、次に決めなければいけないのは「どこに住むか」ですよね。ニューヨークは東京の物価の2倍と言われており、「アパートはとても高いんじゃないか?」「治安はどうなんだろう?」と、いろいろ心配になると思います。
同校は住居に関する相談にも乗ってくれます。ジェームズさんによると、「3種類の住居タイプから選べます」とのことです。
1つ目は、短期滞在者向けの「YMCA」や「92y」、2つ目はシェアを含む「アパート」(学校に近い44丁目と、地下鉄で通う距離の110丁目に位置)、3つ目は現地のアメリカ人ファミリーの家に居候する「ホームステイ」です。ホームステイには、シングルや子供のいるファミリー、リタイアしたファミリーなどさまざまなファミリーが受け入れ先として登録されているそうです。
時期によっては希望の住居タイプが予約でいっぱいになることもあるので、学校を決めたら早めに住まいについても相談するといいでしょう。
英語の授業はどんな雰囲気? クラスを覗いてみた(2階)
では実際に、英語の授業を覗いてみました(レナートでは、授業中は中から撮影できないポリシーのため、廊下から窓越しに撮影)。
教師が生徒一人ひとりに目がいくよう、クラスの平均収容人数は10人前後になっており、定員は各最大12人までです(プロフェッショナル英語クラスは最大5人まで)。
クラスをいくつか外から見学して、ここで学んでいる学生がみんな生き生きと英語の学習に取り組んでいるのが印象的でした。
「プロフェッショナル英語クラス」はどんな雰囲気?(19階)
企業のエグゼクティブやビジネスパーソンを対象にした「プロフェッショナル英語クラス」はどんな雰囲気なのでしょう?
授業が行われている19階に行ってみると、受付の方の盲導犬が大人しくしていました。エグゼクティブやビジネスという言葉に固いイメージがありましたが、ほのぼのしていて、早速そのイメージは払拭されました〜。
プロフェッショナル英語クラス専用のラウンジエリア。まるでコワーキングスペースのように、インテリアが統一されて落ち着いた雰囲気です。
プロフェッショナル英語クラスの生徒向け専用PC。
ラウンジエリアに併設されたキッチン。
毎週木曜日、ここでワインとチーズ付きのワーキングイベントが行われています。
レナートの生徒の声(口コミ情報)
実際に生徒にも話を聞いてみました。
フランスからの留学生、スマハン・エル・カライさん
同校でビジネス英語のクラスをとっているフランスからの留学生、スマハン・エル・カライさん。通い始めて6ヵ月になるそうです。留学は当初、今年の4月までの予定だったそうですが、英語をもっと上達させたいので、留学期間を延長するかもしれないとのことでした。
「これまでフランスのIT企業で働いてきました。チャレンジとして、フランスにある外資系、特に米系企業に転職したいと思い、英語の勉強のために留学を決めました」とスマハンさん。なぜこの学校にしたのかについて、「ここはインターンシッププログラムがあるので」とのこと。彼女は現在、午前中はここでクラスを取り、午後はレナートが紹介した不動産会社でインターンシップをしているそうです。「ニューヨークで働けるというのは素晴らしい経験です。インターンシップ先を見つける協力をしてもらって、学校には本当に感謝している」と、スマハンさん。
そして、「実はLinkedInのプロフィールを見たという在フランスの米系企業2社からオファーが来ているんです。夏頃まで一種懸命ニューヨークで英語を勉強して、どちらに転職するか決めたい」と、目を輝かすスマハンさんでした。
東ソー株式会社から企業派遣、ダイスケさん
プロフェッショナル英語クラスで学んで1ヵ月弱になるダイスケさん。日本の会社(東ソー株式会社)から企業派遣されており、留学期間は3ヵ月の予定だそうです。この日は、ラトビアやブラジルからの留学生らと一緒に、シェークスピアの名作『ジュリアス・シーザー』のスピーチを読みながら、「良いリーダーとは?」「部下を訓練することについて」など、ビジネスストラテジーを英語で学んでいました。
ダイスケさんは、「アメリカに来たばかりなので、例えばスタバなど街角の店のスタッフの発音がまだ聞き取りにくかったりするけれど、プロフェッショナル英語クラスの先生の発音はきれいで聞き取りやすいので助かっています」とのこと。またこのクラスの良さとして、「私の先生はアメリカの一流大学を卒業していて博識です。私の業界は化学、クラスメートは金融…など、生徒はさまざまなバックグラウンドを持っていて、授業中にいろんな質問が飛び交いますが、先生はどんな業界のトピックスにも精通していて何らかのコメントを返してくれるのがすごいと思います」とのことでした。
授業後の課外活動も充実
2階のラウンジエリアに掲載されている「今月のアクティビティ」情報を見せてくれるジェームズさん。
レナートでは課外活動として、授業後に生徒(参加者)をアクティビティやワークショップに連れて行ってくれます。その内容は、ブロードウェイショーやジャズクラブ、美術館や博物館、ブルックリン橋のウォーキングツアー、同校とパートナーシップを結んでいるNYCフットボールクラブの訪問、TOEICテスト準備ワークショップなど。ツアー会社と提携し、ワシントンDCやボストン、フィラデルフィアへの週末旅行などもあります。
これらのアクティビティを通して、授業以外でも「生きた英語」が学べそうです。
昨年オープンしたオキュラスにてショッピング。
マンハッタンを背景に、クラスメートらとハイチーズ!
また、毎年夏季には、13歳から17歳までのティーンを対象にした「サマープログラム」も実施しています。
ティーンプログラムに参加した生徒らと、タイムズスクエアへ。
英語とダンスのプログラムの様子。
通常の留学生向けに加え、ビジネスパーソン向けからティーン向けまで、質の高いクオリティーの授業や課外活動を提供しているレナート。この学校でなら、ニューヨークライフを楽しみながら、英語をブラッシュアップできそうです。
以上、レナート(ニューヨーク校)のレポートでした。この学校の最大のポイントは、ニューヨークという大都会に住みながら、質の高いカリキュラムで自分に合ったプログラムを選べるということです。英語をもっと上達させたい方、英語力をビジネスに生かしたい方、英語以外の外国語も勉強したい方、ダンスや歌なども学びたい方、インターンシップを経験したい方などに特におすすめです。
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