留学の「薬」に関する注意点。市販薬、持病の薬、外国の薬事情も紹介

留学の「薬」に関する注意点。市販薬、持病の薬、外国の薬事情も紹介

留学先への持ち物を揃えているとき、そう言われてみるとどうすればよいのか分からない、と知りたくなる情報に「薬について」があると思います。

どんな薬をどのぐらい持って行くべきなのか?そのまま持って行ってもいいのか?処方薬はどうしたらよいのか?なにか申告は必要なのか?そもそも持って行く必要はあるのか?などなど。これらについて詳しく説明してみたいと思います。

また、ぜひ知っておいた方がよい、日本とは異なる外国の薬事情と、現地できっと役に立つ、日本では手に入らない便利な薬もご紹介します。

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1.飲みなれている薬は持って行った方がよい

まずは、普段飲み慣れている風邪薬や胃腸薬、鎮痛剤のような市販の常備薬は、確実に日本から持って行った方がよいです。元気なときにはなかなか思いつかないものですが、こういった薬はあるとき突然必要になるものですよね。

必要になってから現地で探しても、日本と同じものは確実に売っていないし、似たようなものを見つけるのも難しいです。成分が微妙に異なって万一アレルギーなど起こしたら大変です。

また、留学保険や海外旅行保険に加入はするとしても、現地で病院に行くようなことには、できるだけなりたくないものですよね。その備えのためにも、ちょっと具合が悪くなったときにはさっと飲んで治してしまえるようにしておいたほうがよいです。

なお、現地でできるだけ病院にかからないようにするためにできることについては、以下の記事の後半でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
» 参考: 留学の保険はどんな補償があればいい?保険料大幅節約方法まで大公開

2.持って行く量と、持って行きかたの注意点

持って行く量は、留学期間にもよりますが、各薬とも一番大きい容量のものを1箱ずつ以上はあったほうが安心だと思います。

そして、何かに入れ替えるのではなく、市販品の包装そのままの状態でスーツケースに入れた方がよいです。包装を外してしまってなんの薬なのか分かりづらくなると、もし説明しなければならなくなったときに自分が困ることになるからです。万一持ち込み禁止薬や麻薬ではないかと疑われたりすると、没収されてしまいます。

処方薬を大量に持ち込むと税関で止められる?

病院から処方された薬を持って行かなければならない人もいるでしょう。長期滞在だと持って行く量が大量になることで、「税関で申告しなければならないのか?」「あれこれ聞かれて説明しなければならないことになるのか?」と心配している人もいると思います。

確かに、抗うつ剤や医療用麻薬、注射薬など、税関で英文の説明書とともに必ず申告しなければならないものも中にはあります。それらについては、詳しくは以下が参考になると思います。
» 参考: 「日本旅行医学会」の英文薬剤証明書に関する説明

それ以外の一般的な処方薬、常備薬レベルの薬なら、販売目的なのではないかと疑われそうな量にならない限りは、スーツケースに入れて受託荷物にすれは、ほぼノーチェックで持ち込みできます。アメリカの空港ではTSAによってスーツケースをスキャンされますので、不審に見えてしまうと開けて調べられることはありますが、よっぽどでなければ呼び出されるようなことにまではならないです。

もし機内持ち込み手荷物にして、セキュリティチェックや税関で係員に聞かれたときには、医師の署名入りの英文薬剤証明書までは必要なく、何に使う薬なのかを口答でもメモ書きでも、説明できればそれで大丈夫です。

そもそも、処方薬を1か月分より多くもらえるのか

定期的に通院している人で、いつも1か月分まとめて処方してもらっているような人は、それ以上はもらえないと思われているかもしれませんが、必要なときはお医者様に相談してみてください。

対応してくれるかどうかは医療機関次第で、薬の種類によっては大量摂取すると危険になるなどの理由があってダメな場合もありますが、留学するためしばらく病院に来られないとの特殊事情を説明すれば、数か月分の処方に対応してもらえることも多いと思います。

私も留学に備えて、元気な状態でお医者様のところに行き、ときどき症状が出るともらっていた胃薬を特別に3ヵ月分処方してもらい、留学先に持参しましたよ。

3.持病がある人は要注意。処方薬の名前は、日本と同じとは限らない

日本の医療機関発行の処方箋に記載されている薬の名前は、日本国内だけのものであって、外国では通用しません。薬の名前はカタカナが多いので、そのままアルファベットにすれば外国でも同じ薬があるのかと思いがちですが、外国では全く異なる名前がついていることも多いので注意が必要です。もちろん同じ名前のものもあるのですけれどね。

日本の処方薬を外国でも入手しなければならなくなりそうな方は、出発前に、留学先の国ではなんという名前がついている薬なのか、ご自分でよく調べておくことをおすすめします。または、現地に行ってから早い時期に、日本人医師がいる病院を探して一度相談すると安心でしょう。

ちなみに日本でかかっているお医者様に外国での薬の入手方法のことなどを相談しても、重大な病気で特殊な薬が必要な人以外は、よい回答をもらえない可能性が高いと思います。私も、3ヵ月分の処方薬は持ち込むときに英文説明書もあったほうがよいのかと思って聞いたのですが、対応できないと言われてしまいました…。

4.日本とは異なる、外国の薬事情

日本の処方薬が、外国は市販薬として売られていることがある

薬事情は、国によって大きく異なります。各国の認可の基準が異なるためです。日本では、病院で長い時間待たされて診察を受けて処方箋を出してもらい、ほんの少しずつしか買えないような薬が、外国へ行くとの街のドラッグストアで市販薬として簡単に安く手に入るようなことも、ときどきあります。

外国の薬局で簡単に手に入るかどうかの目安は、個人輸入に対応しているインターネットの薬局のサイトなどで検索してみると分かります。ネット通販で個人輸入できる薬は、販売元の国のドラッグストアで処方箋なしで買えるはずです。

同じ名前の薬があっても、成分や容量が異なる

例えば鎮痛薬の「バファリン」は、アメリカでも「Bufferin」と同じ名前で売られていたので買ったことがあるのですが、1錠の大きさが日本の倍ぐらいありました。「アメリカ人は体が大きいから、薬もこの大きさじゃないと効かないんだろうなぁ」と思いました。

女性なら「外国のメーカーの化粧品は、日本で買うのと外国で買うのとでは、成分が異なるものが流通しているから肌が弱い人は要注意」と聞いたことがあると思いますが、これには薬も同様のことが言えます。外国の医薬品メーカーの同じ名前の薬でも、成分は異なることがあります。パッケージ記載の説明をきちんと確認してから使うことをおすすめします。

5.日本にはなくて外国で買える便利な薬

私には、外国旅行中に知って、旅行のたびにまとめ買いしてくる便利な薬があるのですが、ここでご紹介したいと思います。日本では売っていないのが残念です。

二日酔いにも胃痛にも、頭痛や生理痛にも、さらに解熱薬としても効くアスピリンで、アメリカでは「Alka-Seltzer」(アルカセルツァー)、オーストラリアでは「Aspro Clear」(アスプロクリアー)という名前で売られています。

ドラマや映画で見たことがある人もいるかもしれませんが、コップに水を入れてこの錠剤をひとつ入れると、シュワシュワ溶けます。炭酸水のようになったところを飲み干します。

パーティーで飲みすぎたと感じた日も、寝る前にこれをひとつ飲んでおくと、翌朝二日酔いにはならないので助かります。女性は生理痛対策としても重宝すると思います。ぜひ覚えておいて、現地に行ったらドラッグストアで探してみてくださいね。

記事が参考になれば幸いです。

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