【スペインワーホリ解禁】年齢・手続き方法・旅費についてまとめた

【スペインワーホリ解禁】年齢・手続き方法・旅費についてまとめた

2017年4月5日、スペインの両陛下と外務大臣が日本を訪問中に、日本の外務大臣との間で「ワーキング・ホリデー制度に関する日本国政府とスペイン王国政府との間の協定」への署名が行われました。
参考:外務省 日・スペイン・ワーキング・ホリデー協定の署名

これにより、日本人がワーキングホリデービザで滞在できる国は18か国に増えました。しかも初の「スペイン語圏」です。スペイン語を学びたいと思っていた人にも朗報ですね!

1.誰でもスペインワーホリできる?年齢は?手続き方法は?

ワーキングホリデーは「ビザ」の一種で、「ワーキング」の名のとおり、現地に滞在するだけでなく働くことも可能なビザです。観光ビザや学生ビザでは働くことは禁止されていますので、旅行の途中でときどき働いて旅費の足しにできることにもなるこのビザは、特に長期の滞在をしたいと考えている人にとってはたいへん魅力的な制度であると思います。

もちろんあちこち観光して見て回るだけでもよいし、学校に通うこともできます。スペイン語を集中して勉強してもよいでしょう。

なお、ワーホリ制度を利用できる人は、ビザの申請時点で「18歳から30歳まで」との年齢制限があります。これはワーキングホリデー協定の規定となっていますので、今回のスペインへのワーホリもこれと同じになる可能性は高いですが、例外もあって、カナダ、オーストラリア、韓国は「18歳以上25歳以下」と別の規定になっています。このため、正式決定のアナウンスがあるまでは、正確なところは分からないところもあります。なるべく幅広い年齢の方が利用できるようになるとよいですね。

ワーホリビザ申請が可能になる日程は未定です

「いつから」ワーホリビザ申請の手続きができるようになるかは、現時点では未定です。日本、スペイン両方の国でそれぞれ細かい取り決めを行って(日本人を送り出すだけでなく、相手国の人たちを受け入れる環境の検討も必要ですからね。)国内の手続きが完了し、相手国に内容が通知がされ、遅いほうの国の手続きが完了してから30日後になるそうです。

4月5日の出来事は、「じゃあやりましょう!」という、両国の同意の署名がされただけですので、少なくとももう数か月~半年以上はかかるのではないかと予想されています。詳細が決まれば必ずニュース報道がされます。引き続き注視していきたいたいと思います。

2.スペインワーホリ中に働いていいなら、旅費は少なくても大丈夫?

「いつか外国に長期旅行してみたい」と、現在日本でバイトを頑張りながら旅費を貯めている人たちには、「旅先でバイトすれば一石二鳥、すぐにでもワーホリに出発すればよいのでは?」と思われるかもしれません。

しかしバイトとはいえ、言葉も一般常識も一切分からない外国で、いきなり割のよいバイト先など見つかるはずはないです。働いてよいといっても、業種もなんでもよいわけではありません、例えば日本の場合、ワーホリビザで日本で受け入れる外国人について、風俗関係の業種に従事することは禁止しています。まあ当然と言えば当然でしょう。

現実的 なバイト先はジャパレス、、、?

現実的で健全なバイト先は、日本料理レストランぐらいでしょうか。日本語が話せるから雇われると思います。そして、接客できるほどのスペイン語をすでに身に着けている人でないと、働きながらスペイン語に触れる機会はほとんどないと思います。

農場での作業もよく聞きますので、スペインに当てはめて考えてみると、オレンジやトマトの農園で需要がありそうかなと個人的には思いますが、雇う側の体制が整うまでにはこれからかなりかかると思います。なにしろ「やりましょう」と決まったばかりのところですから…。

もう15年以上前になるでしょうか、たまたま見たテレビ番組で、バルセロナのサグラダ・ファミリアの工事真っ最中の建築現場の仕事にありついたお笑い芸人のドキュメンタリーがありました。このときの番組では、就労ビザなしで無理やり働かせてもらう話でした。普通に考えると思いっきり違法のはずです。それでも素晴らしいことのように報道されていたので疑問に思って、今でも覚えています。

海外で働くことは素晴らしいと煽るような番組では、ビザがなければ違法である現実は考慮されていません。テレビと同じように自分も簡単に仕事が見つかるだろうとは、思わないでください。

アメリカのトランプ大統領の発言が発端となり、ここのところ世界中で自国民の雇用の機会を奪う外国人労働者の存在が問題視されています。スペインで外国人排除の話は聞きませんが、それ以前にスペインは失業率が50%以上、そのような環境の国で、言葉もろくに話せない外国人の身分でまともな職を得られるとは思えません。相当の強運の持ち主以外はほぼ無理と考えてよいでしょう。

「滞在期間中に生計を維持するための必要資金を持っていること」

そもそもワーキングホリデービザの発給には、「滞在期間中に生計を維持するための必要資金を持っていること」との条件があります。これはビザ申請時点での話です。「働いてもいい」ワーキングホリデービザではありますが、スペインに関してはこの点は、期待できるとは考えないほうがよいように思います。ビザ申請の際には十分な旅行費用を用意しましょう。

前例がないこともありしばらくは、オーストラリア、カナダ、イギリスなど日本人のワーホリ人気の渡航先よりも、多めの資金を考えていたほうが良いかもしれません。

3.ワンランク上の体験ができるスペイン旅行として考えると最適の制度

ワーホリビザで滞在が許可される1年間で、その国をいろんな地域に訪れて、広く浅く知ってみるという利用のしかたであれば、きっと良い体験になると思います。または、1箇所に腰を据えて、現地の人々と深くかかわってみるのも興味深い体験となるでしょう。

1週間程度のパッケージツアーでは行けないようなところ、できないようなことをいろいろ経験してみる機会が得られるのが、ワーホリであると思います。一生に一度の機会が素晴らしい経験となるよう、お祈りします。

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