ヨーロッパの中でも人気が高いスペインは、じつは今までワーキングホリデーができませんでした。2017年ようやくワーキングホリデー協定国に加盟し、今後、参加者がどんどん増える予感です♪

まだまだはじまったばかりのスペインのワーキングホリデー情報をビザ申請や準備、現地での暮らしまでまとめてみました。

1.ついにスペインがワーホリ参加国へ!

現在ワーキングホリデーの協定国は20か国以上ありますが、2017年ワーキングホリデーに新たな参加国スペインが加わり、ネットで話題になりました。

ワーキングホリデーとは

ワーキングホリデーは協定を組んでいる国で、休暇を目的として規定の日数まで滞在できる、青少年のための制度のことです。多くの国ではワーキングホリデービザを取得すれば、1年の滞在が可能で、滞在中は仕事をするもよし、学校に通うもよしと自由に過ごすことができます。

ヨーロッパではすでにイギリスやフランス、アイルランド、ドイツなどの周辺国は加盟していましたので、スペインもすでにワーキングホリデー協定国かと思っていましたが、じつはまだだったようです。

芸術からスポーツまでステキなものが集まっているスペイン、ワーキングホリデー協定国になる日を待ちわびていた方も多いのではないでしょうか。

スペインってどんな国?

スペインはヨーロッパ西部にあり、ポルトガル、フランスに囲まれています。

スペインの基本情報

首都 マドリード
面積 日本の1.3倍
通貨 ユーロ
人口 4,646万人
民族 主にスペイン系
言語 スペイン語
独立 1816年
主要産業 観光、化学品、自動車、建設、食料
日本との時差 -8時間
電圧 220ボルト(Cタイプ)

治安について

2017年12月現在スペインに関して外務省の方から渡航注意などはとくに出ていません。しかし、2017年にはバルセロナでテロも起こりましたし、観光客を狙った置き引きやスリも多いので気をつけましょう。

貴重品や現金、クレジットカードなどは携帯方法に気をつけ、必要がなければ、宿泊先においてあるスーツケースの中やセーフティボックスの中に入れておきましょう。

スリや置き引きに気をつけるためには
飲食店やトイレなどで荷物を置きっぱなしにしないように気をつけます。飲食店では、日本のように椅子の後ろにカバンを置くことも危険です。とくに地下鉄や観光スポットなどの人混みは狙われやすいので気をつけ、カバンはファスナーがついたタイプを選び、お腹や腰など前の方に荷物を持ってこられるものを選びましょう。

スリをするために、わからないことがあって質問をするふりや、警察官のふりをして近づいてくる人もいますので、どんな相手でも初対面の相手には警戒心を持ちましょう。万が一被害にあった際は、警察に届け、カード類はカード会社や金融機関に連絡してすぐに止めてもらいましょう。

2.スペインでワーキングホリデーをする10個の魅力

①観光客が多い

毎年スペインは7000万人以上もの観光客を受け入れていますので、外国人にも慣れています。日本人も毎年30万人以上訪れているので、日本人のことも見慣れているかと思われ、差別をされることは少ないと思われます。

②日本ファンもいる

スペインでは日本のアニメやゲーム、漫画も人気で、そのほか空手や柔道、華道や茶道といった文化に興味を持つ日本ファンも多いようです。

③明るい人が多い

ラテン系のスペイン人は、陽気で明るくフレンドリーな方が多いので、わからないことがあったときにも話しやすいです。

④スペイン語を学べる

南米やアフリカなどスペイン以外でもスペイン語を母国語とする国はいくつかありますが、スペイン語を学ぶなら、やはり本場スペインが一番です。仕事で役立つレベルにまで上達すれば、ワーキングホリデー後の仕事にも、役立つチャンスがあるかもしれません。

⑤世界遺産が多い

スペインは世界遺産が世界で3番目に多いとされていますので、国内旅行も楽しめるスポットがいっぱいです。とくにバルセロナにあるサグラダファミリア、グエル公園をはじめとしたアントニオガウディの建築物や、スペインの歴史を象徴するアルハンブラ宮殿、世界三大美術館の1つである、プラド美術館などが有名です。

主な世界遺産

  • アントニ・ガウディの作品群
  • エル・エスコリアル修道院とその遺跡
  • コルドバ歴史地区
  • アルハンブラ
  • ドルメン遺跡
  • タラゴナの遺跡群など

⑥芸術の国である

スペインは世界的に有名な文学者ドン・キホーテの作者であるミゲル・デ・セルバンテスの出身国でもあり、そのほか現代にわたってノーベル文学賞者を多数選出している文学の国です。また、美術の分野でも、ベラスケス、ピカソ、ダリ、ガウディなど有名な芸術家を多数輩出しています。

⑦スポーツも有名

スペインはサッカー、ロードレース、テニスなどスポーツでも優秀な成績を収めており、本場でスポーツ観戦も楽しめます。

⑧スペイン料理

魚介類から肉、野菜の素材をふんだんに使ったスペイン料理はおいしいことでも有名で、地中海料理としてユネスコ無形文化遺産に登録されています。日本でなじみのあるものとしてはパエリアやチュロス、チョリソなどがあります。

⑨気候がよい

スペインは1年のほとんどで気温や天候が安定しており、雨や雪が降ることが少なく、太陽が出ている日が多いため気分も明るく、おでかけの計画もたてやすいです。

⑩日本と違う体験ができる

スペインでは昼食後に、シエスタと呼ばれる昼寝をとる習慣があり、その時間になるとお店も閉まり、街全体が静かになります。(職種や地域によってはシエスタをとらないところもあります。)

また、日本では1日3食が一般的ですが、スペインでは、起床時、11時、14時、18時、21時と1日5回もの食事をとるとされ、これらの習慣は日本社会ではなかなか味わえない体験です。

3.ワーホリを決意したなら!出発までに準備したいこと

スペインのワーキングホリデーを決意したなら、準備すべきことがいろいろあります。航空券や海外旅行保険、学校、持ち物などワーキングホリデーのための準備について紹介していきます。

航空券の予約

年中観光客が多いスペインは春~夏(4月~9月)にかけては、航空券が値上がりします。とくに8月バカンス時期では格安航空会社でも平均13万円くらいになります。

反対に秋~冬にかけては閑散期になり、格安航空券なら往復でも5~7万円ほどで手に入るチャンスです。節約&国内旅行を楽しむなら、春や秋が気候的に過ごしやすいので、1月~3月、もしくはGW終了後~6月に入国するとよいかもしれません。

海外旅行保険

海外旅行保険は必須ではないですが、無保険で行くと、万が一のケガや病気の際に多額の治療費を請求される可能性があるので、加入はした方がよいです。1年の費用としては、20万~25万円くらいを想定しましょう。

資金の準備

ビザを取るための初期の滞在資金の証明としては30万円くらいあればよいのですが、実際は仕事がすぐに見つかる保障もないですし、学校や食費、住居代、航空券や保険などを合わせると、150万円以上は用意しておきたいところです。

学校と滞在先の予約

学校は日本にいるうちから、エージェントを通すまたは、語学学校に直接申し込みをしておくと安心です。コースや授業数、グループかマンツーマンレッスンかなどによって学校の費用は個人差がありますが、1ヵ月で7万~12万ほどを目安にするとよいでしょう。

エージェントや語学学校によっては学校在校中の滞在先(ホームステイやアパート)なども紹介してもらえます。共同のアパートなら3~6万円くらいの滞在費ですむでしょう。ホームステイは少し割高にはなりますが、その分食事が2食ついてきたり、洗濯をしてもらえたり、スペインの家庭を近くで見られるというメリットがあります。

スペイン語の勉強

スペインは失業率が高いので、現地の人でさえ、仕事探しは大変な様子、そのためスペイン語がほとんどできない外国人が仕事をすぐに見つけるのは厳しいかもしれません。

スペイン語は英語ほどではありませんが、日本でもスペイン語教室を行っているところや日本人向けのオンライン学習、本、教育テレビなど勉強できる場はあります。

現地で勉強は本番かもしれませんが、基礎的なフレーズや文法単語などは覚えておくとよいでしょう。現地の学校ではスペイン語でスペイン語を学ぶということになりますので、全くわからない状態でいくと授業についていけないという状況にもなりかねません。

スペインの情報を集める

スペインのワーキングホリデーははじまったばかりなので、実際に行っている人の体験などはあまり見つからないかもしれませんが、スペインへ別の目的で留学していた人、もしくはしている人のブログなどは多数あるので、現地の生活やマナーなどの情報をできるかぎり集めておきましょう。また、スペイン以外の国でもワーキングホリデー体験者の方のブログなども参考になると思います。

住民届
スペインは入国後や転居後1ヵ月以内に、居住地の市町村で住民届を提出する必要があります。

仕事探し
スペインでの仕事探しは簡単には見つからないかもしれませんが、インターネットや人脈、ときには飛び込みできいてみるなどして挑戦してみましょう。語学に自信がなくても、日本語を教える仕事や日系レストラン、日本人観光客向けの仕事なら、スペイン語があまりできなくても雇ってもらえる可能性もあります。

スペインの時給はあまり高くないので、(アルバイトは月の最低賃金は4万ほど)余裕をもった滞在費を準備した方がよいでしょう。

暮らしについて
日本ではホームステイや寮を1ヵ月~3ヵ月ほど予約して、現地で住まいを探すという場合は、シェアハウス(ピソ)がおすすめです。バルセロナやマドリードなどの都心は、物価が高いので、家賃を抑えたい方は郊外がおすすめ、外食費は全体的に結構高いので、できるだけ自炊をするのがおすすめです。

目標を決める

ワーキングホリデーや留学をする人の中には、楽しかったけど、もっと行く前に滞在中の目標を立てておけばよかったと後悔する人もいます。1年後どのような自分になっていたいか、滞在中に挑戦したいことなど目標を考えて行動をすると、なんとなく1年がすぎた、遊んでばかりだった、毎日忙しかっただけというワーキングホリデーではなく、より有意義なワーキングホリデー生活を送ることを期待できます。

持ち物の準備

1年の滞在では、服や本、電化製品など持って行きたいものはたくさんあるかと思います。しかし、外食費以外の物価はそれほど高くないので、現地でそろえられるものは、現地で購入してもよいでしょう。

日本の方がお得なものや質がよいもの、スペインではなかなか手に入りにくいものなど、日本からの持参をおすすめしたい持ち物を紹介します。

【持参したいもの】

  • パスポート
  • 常備薬
  • 化粧品
  • 裁縫セット
  • カメラ
  • パソコンまたはタブレット
  • SIMフリーのスマートフォン
  • 電子辞書
  • チェーンロック
  • トイレットペーパー
  • S字フック
  • 乾電池
  • 圧縮袋
  • ジップロック
  • 水着
  • 流せるポケットティッシュ
  • タオル
  • 爪切り
  • 耳かき
  • ノートと筆記用具
  • 変換プラグ
  • タコ足コンセント
  • 防寒具
  • 折り畳み傘
  • 洗濯グッズ
  • クレジットカードや国際キャッシュカード
  • 現金
  • 日本食
  • スペイン語の勉強本
  • 消耗品
  • ガイドブック
  • エコバッグ
  • コンタクト製品、必要な方は眼鏡
  • 各種重要書類とそのコピー

カバンについて
スペインでは観光客目当てのスリなども多いです。街歩きにはリュックでは後ろから物を盗まれる可能性がありますし、ショルダーやトートバッグはひったくりに合うリスクがあります。

街では斜め掛けなど前に荷物がくるタイプ、国内やほかの国も旅行するならバッグパックがおすすめです。リュックのように使うなら鍵をかけるようにしましょう。ずっと担いでいるのも大変なため、できればキャスターもついているタイプがよいです。


海外ではストレスや食事で体調を崩す人も珍しくありません。風邪薬や下痢止め、鎮痛剤、胃薬、虫刺されの薬、目薬など日本の薬を持参することをおすすめします。また、体調を崩したとき用にポカリの粉末や、フリーズドライのスープや味噌汁もおすすめです。

消耗品
シャンプーやコンディショナー、歯磨き粉、生理用品、潜在など、最初の1週間~1ヵ月分くらい持参し、あとは現地で購入すればよいかと思います。水の違いからか、髪が痛んだという人もいるので、トリートメントもあるとよいです。

日焼け止めグッズ
スペインの紫外線は強いので、紫外線を防止できるサングラスや羽織物、日焼け止めクリームがあると心強いです。

洗濯グッズ
洗濯物を干せるひもやハンガー、洗濯ばさみなどがあると便利です。

変換プラグとタコ足コンセント
Cタイプの変換プラグ2個と、3つや2つの電化製品をつなげるタコ足コンセントがあると便利です。変圧器は重いので海外でも使える電化製品、もしくは現地で買うとよいでしょう。

チェーンロックや南京錠
南米は治安があまりよくないため、旅行時の荷物管理には鍵をかけて大切なものを守りましょう。

S字フック
ドミトリーのシャワー室や街中のトイレでは荷物をかける場所がないことがあるので、S字フックがあれば、ドアにかけるだけで役立ちます。

服について
温暖な気候ですが、地域や季節によっては、寒いこともあるので、カーディガンやパーカーなど羽織れるものがあると便利です。また、軽量&コンパクトなユニクロのウルトラライトダウンやヒートテックも寒い時期や寒い国へのヨーロッパ旅行におすすめです。

靴について
室内や共同のシャワー室、トイレ用にビーチサンダルがあると便利です。また、街歩きでも対応できるスニーカーやブーツがあるとよいでしょう。

日本食について
日本食材はありますが、高い傾向があるので、軽くてあまりかさばらない日本食をいくつか持ってくるとよいでしょう。

お金
お金は当面の現金と以降はカード類があればよいです。現金はユーロなら100ユーロや50ユーロよりも小さい金種で組み合わせた方が使いやすいです。日本円も少し持参するとよいでしょう。

カードに関しては、海外でキャッシングが使えるか、暗証番号を覚えているかといったことを、日本にいる間に確認しておき、VISAとマスターカードなど、ブランドの違うものを2~4枚持参がおすすめです。

各種書類のコピーや証明写真など
証明写真やパスポートやビザ、クレジットカード、航空券、海外旅行保険などの重要書類は万が一の紛失、盗難、提出に備えていつくかコピーを持っているとよいでしょう。

アドレス
スペインの滞在先や日本大使館、保険会社、クレジットカード会社などの重要な連絡先を控えておきましょう。また、友人のアドレスも控えておき、スペイン滞在中にポストカードを送ると喜ばれるかもしれません。

スペイン語の本と電子辞書
日本語のスペイン語学習本は手に入りにくいので、1冊~2冊ほどわかりやすいものを持参するとよいです。電子辞書もあれば便利です。

4.ワーキングホリデービザの取得方法

スペインワーキングホリデービザの基本情報や取得方法を紹介します。

【スペインワーキングホリデー基本情報】

協定開始時期 2017年
定員 250(先着順で2018以降は500の予定)
年齢 18歳~30歳
ワーキングホリデー期間 1年間
就労期間 情報なし
就学期間 情報なし
審査期間 1週間~2ヵ月ほど

【ビザ発給条件】

  • 主な目的がホリデーを過ごすことである者
  • 18歳~30歳の者
  • 日本国籍のパスポートを所有している者
  • 申請時に日本に3ヵ月以上前から居住している者
  • 健康体である旨を証明できる健康診断書を提出できる者
  • スペインワーキングホリデービザを今まで発給されていない者
  • スペインのルールや法律を守れる者
  • 犯罪歴がない者
  • 滞在中の十分や生活費がある者
  • 片道航空券で入国する者は、帰国用の航空券を購入できる十分な資金を持っている者(合計€1,597.53)
  • ビザの申請費用を支払う者
  • 扶養家族を同行させない者
  • 滞在期間終了後はすみやかにスペインを出国する者
  • 滞在中にビザの切り替えを行わない者

必要書類について

申請書や健康診断書の雛型などの必要書類については、こちらからダウンロード可能です。記入方法については、日本語で書いてあるものや、記入例があるものもありますが、わからない場合は大使館にメールや電話で問い合わせしての解決がおすすめです。

  • ビザ申請書
  • 住民票(3ヵ月以内)
  • パスポートとパスポートのコピー
  • 証明写真
  • 宣誓書
  • 滞在計画書
  • 滞在当初の生活資金を証明できる預金残高証明書
  • 往復航空券(片道でも入国可)
  • 健康診断書(1ヵ月以内)
  • 日本の連絡先
  • 外国人登録番号申請書(申請費1200円ほど)
  • 結果返信用の封筒

パスポートとパスポートのコピー
パスポートはスペインに入国してから1年の有効期限があるものが必要となりますので、有効期限が迫っている方はパスポートを更新してからビザの申請をしましょう。また、余白ページが2ページ以上必要になり、コピーは写真と個人情報があるページを白黒コピーしましょう。

預金残高証明書
1ヵ月の滞在費を€532.51として、最低3ヵ月で€1,597.53以上の資金を所持していることを証明できる預金残高(1ヵ月以内)が必要になります。2017年12月現在、1ユーロ=134円となっているので、日本円換算で22万円以上と、ハードルとしてはあまり高くありません。

なお、片道航空券で入国する場合は、帰国用の航空券を購できる資金も必要となります。預金残高証明書は金融機関の窓口で請求しましょう。預金残高証明書以外でも、過去数か月間の通帳のコピーでも可となっています。

結果返信用の封筒
結果については、郵送で届ますので、定型サイズの封筒に82円切手を貼り、自分あての名前と住所を記載したものを提出しておきましょう。

申請場所

申請は東京にあるスペイン大使館で行うことができます。大使館によっては予約が必要な国もありますが、スペイン大使館については予約はとくに必要ないと明記されていますので、必要書類をそろえて平日9時半~12時半に窓口に申請しましょう。万が一の書き損じに備えて、申請書や滞在計画書などのダウンロード様式は予備を1~2枚持参するとよいです。

スペイン大使館

所在地 東京都港区六本木1-3-29
電話番号 (813) 3583-8531 / 3583-8532
開館日 月~金(日本やスペインの祝日は休館)
開館時間 9時半~12時半

なお申請は必ず本人が行い、受け取りも本人が行います。入国予定の90日以上前からは申請できませんので気をつけましょう。学校や滞在先の予約はビザが正式に下りてからがおすすめです。