ヨーロッパの中でも東に位置するポーランドは、隣のロシアから影響を受けたのか、街並みや言葉などはロシアに似ている印象があり、景観だけではなく、美男美女が多い国としても有名です。

そんな美しいポーランドに長期滞在してみたいなら、最長1年自由に滞在可能なワーキングホリデーがおすすめです!

1.ポーランドでワーキングホリデー!その魅力は?

今でこそ平和なポーランドですが、その歴史をたどれば苦境の時代も長く世界地図から消滅した時期さえもありました。しかし、現代では、そんな苦い過去を感じさせないほど魅力的な国となっています。

ショパンゆかりの国である

ポーランドの有名な作曲家といえばショパンで、その人気は毎年ショパンコンクールが行われたり、ショパン博物館やツアーが組まれるほどです。そんなポーランドはショパンにちなんで、本場のクラシックを勉強したい方にもおすすめの国です。

ヨーロッパにしては物価が安い

ヨーロッパでは北欧やイギリスフランスなど、物価の高い国が多いでですが、ポーランドの物価はヨーロッパの中でも低いので、住みやすく、あまり費用の用意できない方でも参加しやすいです。

景色が綺麗

ヨーロッパでは中世の街並みなどを大切にしている国は多いですが、ポーランドもそんな国の1つです。とはいっても近代的な部分もきちんと取り入れながら、歴史的な建築物もしっかりと残し、うまく現代融合した景観を守っています。また、自然が豊かな場所も多いので、日本で都会に住んでいた人には癒し効果も抜群かもしれません。

旅行も費用を抑えて楽しめる

物価の安いポーランドは、交通機関も1日1000円以内でバスやトラムなどに乗り放題ということもできますし、ホテルやドミトリー、ゲストハウスなども安いので費用を抑えて国内旅行ができます。観光スポットとしては、アウシュビッツ強制収容所やヴィエリチカ岩塩坑、ワジェンキ宮殿といった場所が有名です。

また、ポーランドはチェコやドイツ、スロバキアなど隣接した国も多く、バスや飛行機で格安ヨーロッパ旅行も楽しめます。

英語も結構通じる

ポーランドの公用語はポーランド語ですが、英語も話せる人が多いので、ポーランド語が全く話せなくても英語が少しでもできれば、ある程度のコミュニケーションはとれるでしょう。しかし、仕事や生活ではポーランド語が話せた方がなにかと有利なので、ポーランド語の勉強も学校に通うなどしてした方がよいです。

2.ワーキングホリデービザの条件と申請方法

ポーランドのワーキングホリデービザの条件年齢や必要書類、申請方法などについて解説していきます。

ビザの基本情報と適用条件について

ポーランドのワーキングホリデーは、発給人数が500人と制限ありますので、渡航が決まり次第、早めに申請するのがおすすめです。

基本情報

協定開始時期 2015年から
定員 500人
年齢 18歳~30歳
ワーキングホリデー期間 1年間
就労期間 制限なし
就学期間 制限なし
入国期間 とくになし
申請料 無料
申請から発行までの期間 1週間~10日ほど

ビザ発給条件

  • 主な目的がホリデーを過ごすことである者
  • 申請時に日本に住んでいる者
  • 18歳~30歳以下の者
  • 日本国籍のパスポートを所有している者
  • 健康である者
  • 犯罪歴がない者
  • 今までポーランドのワーキングホリデービザを取得していない者
  • ポーランド滞在中の十分や生活費(だいたい23万円以上)がある者
  • 片道航空券で入国する者は、帰国用の航空券を購入できる十分な資金を持っている者
  • 扶養家族を同行させない者
  • ワーキングホリデーの期間中に万が一、病気や事故などに遭遇した場合に保障される海外旅行保険に加入している者
  • ワーキングホリデー中に別のビザに変更しない者
  • 期間中に海外旅行保険に加入する意思のある者

申請手順①必要書類を準備する

必要書類

  • 申請書(申請予約時に作成)
  • ビザ申請の動機に関しての作文と滞在計画書
  • パスポート
  • パスポートのページのコピー
  • 6ヵ月以内に撮影した証明写真
  • 海外旅行保険の加入を証明できるもの
  • 滞在中の生活資金を証明できる預金残高証明書(※2000ドル以上)
  • 往復航空券の写し

パスポートについて
パスポートは10年以内に発行されたもので、ワーキングホリデーの1年プラス3ヵ月の有効期限が必要になります。また、ビザを貼るためのページが2ページ以上必要となります。

海外旅行保険について
海外旅行保険は死亡や病気、けがへの治療など総額3万ユーロ以上ある内容であることが必要になります。多くのワーキングホリデー協定国では、クレジットカード付帯の保険は不可となっていますが、ポーランドはビザ申請時の段階では、滞在初期の期間のみの保険でも可となっているのでクレジットカード付帯のものでもOKです。

ただし、期限が切れたあと保険なしの期間があってもよいという意味ではなく、期限が切れるタイミングで別の保険に加入する旨の宣誓書を提出する必要がります。

往復航空券の写しについて
写しはEチケットで、片道航空券のみでもOKです。ただし、その場合はあとで帰国用の航空券を購入できるだけの資金を上乗せした預金残高証明書が必要です。

預金残高証明書について
金融機関の窓口で英文希望で申請することができます。また預金残高証明書以外に、、3ヵ月前~申請日までの預金通帳と通帳のページをコピーしたものでも可といます。

残高としてはだいたい3ヵ月分の滞在期間の生活費をカバーできるだけが必要で、2017年12月現在では、日本円で23万円ほどです。片道航空券で入国する場合は、帰国用の航空券があとで購入できるだけの費用も上乗せしましょう。

動機作文と滞在計画書
動機作文と滞在計画書は日本語または英語、ポーランド語で記載することになります。テンプレートはとくにないので、A4で1枚ずつ自由に作成してみましょう。動機作文は、なぜポーランドを選んだか、興味を持った出来事、現地でどのようなことをしたいのかなどが書けていればよいと思われます。

滞在計画書については、ポーランドのどこに滞在し、何をするのか(旅行、仕事、学校、習い事など)について、あくまで予定でよいのでやりたいことを書いてみましょう。

申請手順②申請書作成&申請日の予約

e-Konsulatと呼ばれるウェブサイト内で申請日の予約と申請書の入力を行います。ポーランド語になっているので英語を読みながら行うか、苦手な方は、Googleの翻訳機能などを使えばわかりやすいです。

申請と予約は1時間以内にしないとまた、一からとなりますのでご注意ください。申請書は入力に間違えないかを確認してから、プリントアウトし手書きでパスポートと同じ署名を行います。登録が無事終了すれば、メールで予約日の確認と入力したビザ申請書のデータが送られてきます。

e-Konsulatはこちらへ。
System Zdalnej Rejestracji

申請手順③予約日に大使館に行く

予約日に東京にあるポーランド大使館へ必要書類を持参して、申請手続きを行います。土日や祝日は休みで、平日の受付時間は曜日によって異なりますのでご注意ください。

ポーランド大使館

所在地 〒153-0062 東京都目黒区三田2-13-5
受付時間 水曜以外の平日10時~12時/水曜14時~16時
ホームページURL http://tokio.msz.gov.pl/ja/

審査には1週間~10日ほどかかりますが、人によっては追加で書類提出や面接を求められることもあります。結果については、電話で連絡がきてから大使館へビザを受け取りに行くことになります。

3.ビザ申請後~出発までやるべきこと

語学勉強

現地で語学学校に行く人も、文法や単語といったポーランド語の基礎に関しては、本やインターネットを使ってできるかぎり頭に入れておきましょう。語学学校に行くから何もわからない状態で行ってもなんとかなるだろうと考える人もいるかもしれませんが、語学学校の先生たちはポーランド語を使ってポーランド語を教えます。

そのため、何もわからない状態で行くとせっかくの授業も結局、何もわらかないという可能性が高いです。また、ポーランド語だけではなく、英語もわかっていた方が役立ちますので、中学や高校の英語の文法や単語を復習するのもおすすめです。

情報収集

インターネットでポーランドで生活している人やワーキングホリデーをしていた人のブログやSNSを探して、日常生活の注意点や日本から持参したいもの、知っておくと便利なことなどをできるかぎり吸収しておくとよいです。

また、留学エージェントなどが開催しているワーキングホリデーの説明会やセミナーに参加するのも、直接質問したり、ネットで得られない情報をきけたりするのでおすすめです。なかなか見つからない場合は、専門の留学カウンセラーに電話やメールで相談してみましょう。

持っていくと便利なものを準備

変換プラグと3又または2又コンセント
変換プラグを2個ほどあった方が、便利です。また、3つや2つの電化製品をつなげるプラグもあると、さらに便利です。変圧器が必要な電化製品がある場合は、変圧器も持参しましょう。変圧器は荷物になるのでできれば海外対応のものがよいです。

ガイドブック
ガイドブックは日本製のものが見やすくておすすめです。必要なページだけPDFにしたり、切り取ったりすれば軽くできます。

防犯ブザー
治安があまりよいともいえないので、一応おまもりとして携帯しておくとよいでしょう。

チェーンロックとS字フック
旅行時の荷物管理や荷物かけに活躍します。


ポーランドは夏は暑く、冬は寒い国です。物価が安いので現地で服は買ってもよいでしょう。しかし、冬は寒いので、日本製のダウンジャケット、使い捨てカイロやヒートテックなどの持参がおすすめです。

荷物になるので後日、日本から家族に頼んで送ってもらうという方法でもよいでしょう。ダウンジャケットやウインドブレーカーなどはユニクロで売っているコンパクトタイプならば、荷物にあまりなりません。


サイズがあうものが、見つからない可能性もあるので、日本から街歩きや森、山道などでも対応できるスニーカーを持参するとよいでしょう。また、100均でも購入できるビーチサンダルは、飛行機の中やドミトリーや寮のシャワー室利用時に活躍します。

日本食
日本の調味料や日本食は高いので、持ってこられるものや送れるものは持参がおすすめです。日本のお菓子などは、ホームステイ先へのおみやげや友達、先生のプレゼントとしてもよいでしょう。

クレジットカードや国際キャッシュカード
現金よりもカード社会なので、クレジットカードや国際キャッシュカードは、VISAとMastercaed、アメックスなどブランドの違うものを2枚から4枚の持参がおすすめです。

各種書類のコピーや証明写真、履歴書など
時間があれば日本にいる間にポーランド語で、履歴書のテンプレートなど作成しておくとよいでしょう。証明写真やパスポートやビザ、クレジットカード、航空券、海外旅行保険などの重要書類は万が一の紛失、盗難、提出に備えていつくかコピーを持っていると役立ちます。

文法書
日本語の文法書は手に入らないので、英語とポーランド語のもの両方あれば、現地での勉強にも役立ちます。(各1冊で十分)重い場合は、事前に送るもしくは、日本出国直前に航空便やSAL便などで送るとよいでしょう。

そのほか持参したいもの

  • 常備薬
  • 化粧品
  • 裁縫セット
  • カメラ
  • パソコンまたはタブレット
  • SIMフリーのスマートフォン
  • 電子辞書
  • 爪切り
  • 耳かき
  • 文房具(ノートや筆記用具など)

学校や住まい探し

日本でポーランド語を日常会話レベルまで独学で上達させることは難しいでしょうから、語学学校には1ヵ月以上は行くことをおすすめします。語学学校では、同じくポーランドに留学中のさまざまな国籍の生徒たちと出会えるチャンスなので、仕事や日常生活、旅行などの面で今後もつきあっていく相手が見つかるかもしれません。

学校に通うならば、エージェントに希望を出せば寮付きの学校やホームステイ先を紹介してもらえるでしょう。

4.ポーランドでの生活について

現地についてから

ポーランドに到着したら4日以内に、最初の居住地で管轄する役所で住民登録をする必要があります。

学校

語学学校は語学を学ぶだけではなく、ワーキングホリデーで中の人脈づくりにも役立ちます。ポーランドでは、英語が学べる学校とポーランド語が学べる学校がありますが、できれば英語は日本や別の国で学んできてポーランドではポーランド語を学ぶのがおすすめです。

英語を学びたい方はワーキングホリデー前に、格安&マンツーマンレッスンが多いフィリピン留学をしてみるのもよいでしょう。同じポーランドに留学やワーキングホリデーをする留学生に出会うこともあるかもしれません。

ワーキングホリデー前にフィリピン留学がおすすめな理由はこちらへ。
ワーホリ前にはフィリピン留学で『準備』をしよう。その理由とは?

仕事

現在ポーランドは国内でも失業率が高いので、仕事を探すのは難しい方だと思われます。インターネットや掲示板、人脈を使って、地道に探してみましょう。見つけやすいものとしては、日本人レストランがあります。

ポーランド語がある程度話せれば、日本食以外のカフェやレストラン、事務員の仕事に就ける可能性もあります。予想よりも仕事を見つけるのに時間がかかる可能性もありますので、資金はできる限り余裕を持って準備しておきましょう。

保険について

海外旅行保険に加入をしていても、就労する際には外国人であっても年金保険と傷害年金保険、傷害疾病保険(健康保険)に加入する必要があります。

住まい

日本にいながらアパートやシェアハウスを探すのはなかなか大変だと思われますので、最初の居住地としては語学学校の寮やホームステイがおすすめです。言葉が話せない中で、住まいを探すのは大変なので、語学学校でシェアハウスの相手を見つけたり、部屋の紹介を受けるときはホームステイ先の家族についてきてもらったりするとよいかもしれません。

食べ物

ワーキングホリデーでは、外食費が高い国も多く自炊をしながら暮らす人が多いです。しかし、物価の安いポーランドは外食もあまりお金がかからないので、週末は外食、平日は自炊などメリハリをつけてもよいかもしれません。

例えば、パンやドーナツは50円以下、肉は100グラムあたり30円以下、ジュースは2リットルのものが100円以下でも買えます。外食ならばランチでお腹いっぱい食べても500円前後でもいけます。一方で、お酒やたばこなど物によっては高い税金がかけられているものもあるので注意しましょう。

治安

ポーランドでは2003年くらいまでは、犯罪率が高い国だったみたいですが、近年は落ち着いているようです。しかし、首都のワルシャワやクラクフなどの都会では電車やバス内、観光スポット、ショッピングモールといった人混みでの盗難に気をつける必要があります。

人通りの少ない場所や夜は強盗事件の被害もあるため、気をつけましょう。悪質な犯罪としては偽物の警察官になりすませしてクレジットカードや現金を抜き取られる、バーやタクシーで法外な値段を請求されるといったものがあります。

詳しい治安についてはこちらへ(外務省のホームページ)
海外安全ホームページ: 安全対策基礎データ

5.ワーキングホリデーの費用はどれくらい?

現地で仕事をすることを想定し、費用を少し補うことも考慮したうえで、日本で用意しておきたい費用としては、だいたい120万円以上といったところです。語学学校や航空券、生活費などワーキングホリデーでかかる費用について解説していきます。

語学学校

ポーランドでは就学制限がないので、1日中学校で勉強することもできれば、午前だけ学校に行って、午後はアルバイトをするということも可能です。学び方やコースなどに個人差もありますが、語学学校の費用は1ヵ月あたり65000円~20万円くらいといったところです。

航空券

安い時期や格安航空会社の乗継便ならば、往復航空券で10万円以内でも可能ですが、高い時期の直行便ならば15~20万円以上になることもあります。

海外旅行保険

海外旅行保険は1年間で20万円~25万円くらいが相場といったところです。費用を抑えたい方は、最初の3ヵ月間はクレジットカード付帯の海外旅行保険を使うという方法もあります。ポーランドでは、就労者は現地の健康保険に加入する必要があるので、クレジットカード付帯の保険が切れるまでも仕事に就ければ問題はないかと思われます。

しかし、補償されるのは、ポーランド国内だけなので、1年間の海外旅行保険に加入しておいた方が、期限が切れたときまでに仕事が見つからなかった場合や、ほかの国へ旅行へいった際に、万が一のことが起こる可能性を考えると、安心感があります。

生活費

首都のワルシャワは家賃が高いですが、それでもほかの国に比べると低めです。できるだけ費用を抑えたい方は郊外で、シェアハウスに住むのがおすすめです。

1ヵ月の家賃相場

ホームステイ 3万円~47000円
シェアハウス 25000円~41000円
アパート(1人暮らし) 37000円~78000円

食費や交通費などは安いので、旅行や娯楽といったものを除けば家賃にプラス15000円~3万円くらいで生活していけるかと思われます。

仕事で結構稼げる?

ワーキングホリデーの国によっては、平均時給が1000円以上と日本より高い国も珍しくありません。しかし、ポーランドの場合は、平均時給が370円ほどと日本の平均時給の半分以下で、1ヵ月の最低賃金も62000円ほどなっていますので、あまり稼げるとはいえません。ただし、物価が安いので、家賃や食費を抑えれば最低賃金でもギリギリ生活費を稼ぐことは可能かと思われます。