インターネットで「フィリピン留学」を検索すると「友達もできたし、英語も上達したので行ってよかった」や「一週間後には何を言っているのかわかってきた」など、ポジティブな意見が飛び交っています。しかし、これから留学する人の中には、フィリピン留学を失敗と感じる人はいないの?挫折した人はいないの?という点が気になる人もいるでしょう。

正直な話、挫折や失敗を感じる人は珍しくないと思います。じつは著者自身、転校や途中帰国まではしなかったものの(ちょっと考えていました)、フィリピン留学で挫折感を感じることは多々ありました。そして周りの留学生たちはうまくいっている人もいれば、自分と同じように挫折感を味わっている人を見かけることもありました。

1.どうしてフィリピン留学で挫折をしてしまったの?

フィリピン留学にかかわらず、そもそも挫折した原因にあるのは、理想と現実のギャップというものが大きいのではないかと思います。

留学さえすれば英語ができるようになると思っていた

著者も、英語環境にさえ数か月いれば自然と話せるようになるのだと思っていた口です。それは使用していたエージェントも言ってたしという部分もありました。(人のせいにしてはいけません)しかし、これは大きな間違いで、日本を離れても、語学学校にはたいてい日本人がいる学校が多いので、意外と日本語には親しんでしまう環境です。

そして、そもそも英語の文法や語彙に対する基礎力が伴っていないと、相手の言っていることもわからないですし、自分の言いたいことが英語にできないので、いくら積極的に話しかけられても会話を続けるのが難しくなってきます。ということで、全くの初心者がフィリピンに何か月もいれば、自然と英語が話せるなんてことは期待しない方がよいです。やはり喋れるようになるには、それなりの努力が必要です。

マンツーマンレッスンへの期待が大きすぎた

フィリピン留学の売り文句といえば「マンツーマンレッスン」が格安で、1日に何コマも受けられることでしょう。マンツーマンレッスンなら、英語力が飛躍的にアップするはず!と強い期待を抱く方も多いですが、伸びるか伸びないかは本人次第であるところが大きいです。

いくら先生が有能で、生徒に話させようと英語で質問をたくさんしても、肝心の生徒が先生の言葉がわからないからと笑ってごまかしたり、イエスやノーの返答で終わってしまえば、せっかくの1対1もあまり意味のないものになってしまします。そして、マンツーマンレッスンは予想以上に話すことが多いこともあってか結構疲れます。そのため1日に何コマもあると、復習を入念にしないと、逆に頭に残りにくいということもあります。

目標が明確ではない、そもそもない

就職や大学進学でTOEFLやTOEICの点数が必要な人は、まだ目標設定が点数というわかりやすく明確な目標ができます。しかし、それ以外で「英語が話せるようになりたい」という目的で来ている人は、どれくらいなら自分の中の理想の話せる人なのか、目的が抽象的すぎて、ちょっと上手く伝わらない、わからないというだけで挫折感を感じやすいです。

目標設定については、フィリピン留学においてさまざまなサイトで「目標を作ること」にとなっていますが、目標づくりは簡単なようで、自分も正直できていなかった部分もあるのでなかなか難しいものだと思います。

そのため目標が決まりにくい人は「授業で習った単語をその日の時間外でも使う」、「自分から1日10人話しかける」など、とりあえずはできそうなものから1つずつ自分で決めて実行してみれば、挫折感とは反対に達成感を感じながら、留学期間を過ごせるのではないかと思います。

厳しい環境についていけなかった

フィリピン留学では、一般的な食事や寮生活などの環境に耐えきれなく場合や、学校の校風が厳しすぎて辛いというケースもあります。

食事や水が合わない
著者としても、辛かったのが食事と水が合わなかったことでした。水はウォーターサーバーの水があるので、そのうち慣れるだろうと飲んでいたのですが、結構いつまで経過してもお腹の具合があまりよくなりませんでした。

3か月間そんな調子で、慣れるのを待っていたのですが、結局慣れないままでしたので、水が合わないと感じた方はその時点で、スーパーマーケットなどでミネラルウオーターを買った方が快適に過ごせるのではないかと思います。

食事に関しては、韓国資本の学校だからか油っこい食事が多く、韓国食も多かったです。おいしいと感じる料理もありましたが、味噌汁といった日本食はあまり美味しいと感じられませんでした。そして、水が合わないため果物や生野菜についても抵抗がありました。また、平気な人は平気かもしれませんが、食堂では常にハエが飛び交っていたので、不快感を感じることもありました。

寮生活がキツイ
コース選びの際に1人部屋、2人部屋、複数人部屋で迷う人も多いでしょう。1人部屋は快適ですが、費用としては高くなりますし、寂しさを感じることもあるかもしれません。一方で、2人部屋や3人部屋は孤独感を感じにくいですが、相性が悪かったり、勉強に集中しにくかったり、譲り合いが難しかったりといったことでストレスがたまりやすい環境になることもあります。ストレスがたまると体調を崩しやすくなり、さらにネガティブになりやすくなります。

治安が悪い
日本より治安が悪く、スリに合ったという留学生は珍しくありません。夜の場合は、強盗や強姦などに遭遇するリスクも高まります。

校風が合わない
学校によって、のんびりアットホームな学校もあれば、スパルタタイプの学校もあります。のんびりタイプの学校は、校則がゆるいので、自分のペースで勉強しやすい代わりに遊びの誘惑が多いことや、騒がしいということもあります。

一方でスパルタタイプの学校は本気で勉強したい方にはおすすめですが、毎日テストがある、平日は外出禁止、強制的に22時まで勉強といったような環境では、息抜きが上手くできないとストレスが貯まってしまい、英語が伸びにくくなってしまうこともあります。

その他
フィリピンは日本よりも衛生面が悪く、虫がよく発生するということもありますので、虫が苦手な人には辛いかもしれません。また、学校内が綺麗でも、外は日本に比べると汚い場所も多いので、潔癖症の方にも辛いかと思います。

周りと比べてしまう

自分と周りを比べてしまってもどうしようもないのですが、同じ日本人、近い年齢の人でも英語がペラペラの人がいたり、同期で同じレベルだったハズの方がグングン伸びているような様子を見たりすると、自分も、もっと頑張らなきゃと焦るあまり、空回りしてしまい挫折してしまうこともあります。

思ったより試験の点数が伸びない

IELTSやTOEFL、TOEICコースでは、毎週模擬試験を行っている学校や、目標恵点数に届くまで在籍できる点数保証制度がある学校もあります。毎回少しずつ点数がアップし続ければ、気持ちよく留学生活を送れそうですが、点数が下がってしまったり、なかなか伸びにくかったりしてくると、どうすればいいのか、何がいけないのかわからず挫折しやすくなってきます。

安さだけで選んでしまった

ほかの国に留学するよりも、フィリピンの方がいいと選んでしまうと、あまりに日本の環境と違いすぎて挫折しやすいです。また、学校を安さだけで選ぶと、雰囲気に馴染めず、お金と時間を無駄にしてしまう可能性もあります。

2.フィリピン留学で挫折しないために大切な10つのこと

①留学に期待しすぎない

フィリピン留学をするだけで飛躍的に英語が伸びる、短期間でも大幅にレベルアップなど、フィリピン留学に対して少々誇大に感じる広告が世の中には多いです。すると、行けばなんとかなるんだと思い込んで、いざ行ってみると現実と理想が異なり挫折を味わうことになりかねません。英語はコツコツ、継続して努力することが大切ですので、期待のしすぎは禁物です。

②情報をしっかり調べてくる

フィリピンには数多くの種類の学校や地域があります。日本と全く異なる環境なので挫折しないためには、情報収集も大切です。自分の性格や目標をもとにスパルタ式の学校がよいのか、アットホームな学校がよいのか、日系の学校がよいのかなど、慎重にチェックしながら決めるとよいです。環境も口コミを見れば「汚い」「食事がおいしい」などがあるので、先輩留学生たちの意見も参考にしてみてくださいね。

③できるかぎり勉強してくる

フィリピン留学で一日に4コマ~8コマもあるマンツーマンレッスンは、日本ではなかなか体験することができません。しかし、文法や単語がほとんど頭に入っていないと、同じ答えや質問ばかりしてしまい、英語の成長は感じにくいでしょう。

日本にいるうちから、できるかぎりの基礎力は持っておいた方が、はじめは話すことに慣れずに英語が出てこなくても、慣れればどんどん英語が出てくることが期待できます。わかっていると思いつつも中学生レベルの単語や文法も、やり直してみるとど忘れしているということもありますので、初心に返って準備を開始してみるとよいでしょう。

④目標を明確にする

日々の小さな目標と、卒業までの大きな目標、両方を作っておくと、成長や達成感を感じやすいです。小さな目標をクリアするごとにまた、新たな目標を作成して着実にゴールを目指していきましょう。

⑤安いだけで学校選びをしない

いくら安くても、学べる環境ではなければ、お金も時間も無駄になってしまいます。高い費用がかかるところは、それだけ快適な環境で勉強しやすい環境にもなっています。

⑥机の上で勉強ばかりしない

机の上の勉強は日本でもできることであり、スピーキングはアップしにくいです。時間外には復習や予習も大切ですが、学んだことを口に出してアウトプットすることで、より英語力のアップが期待きます。

⑦悩んだら友達に相談してみる

挫折をしてしまうときというのは自分が全くだめで、周りが皆自分よりできる人に見えてきてしまいがちです。すると「私なんか英語の才能がないんだ…」「こなければよかった」と思ってしまう人もいるでしょう。

留学中、自分よりも周りの人の成長の方が見えやすいということがあります。周りと比べない方がいいことはわかっていても、頭が勝手に考え始めてしまい落ち込んでしまうこともあります。そんなときは、日本語でもよいので、周りで信頼できる留学生にでも思い切って相談してみるとよいでしょう。周りの留学生たちの中にも意外と自分と同じような悩みを抱えている人も多いです。

相談できる友達が見つからない方は、学校在住の日本人スタッフも、いままでさまざまな留学生達から相談を受けていますし、スタッフ自身、元留学生だった人も多いので、頼りになります。日本人スタッフがいない場合は先生でも、留学カウンセラーでも、相談できる人は見まわしてみると案外たくさんいるものですよ。

⑧思い切って挑戦してみる

学校によってはスピーチコンテストやプレゼンテーションを積極的に行っている学校もあります。これらは緊張しますし、恥ずかしさもあったり、準備も大変だったりしますが、自信がなかったけど思い切って挑戦してみてよかった!、おかげで自分に自信がついた!という人もいるので、なんでも挑戦してみることも大切です。

⑨恥やプライドは捨てる

日本人同士で英語を話すのはなんだか恥ずかしい、間違っていたら嫌、日本の学校だったら、もっと成績はよかったのになどという感情を持っていると、英語が伸びにくいですしプライドや恥をかきたくないという感情が邪魔して、挫折も味わいやすいです。ほとんどの人はフィリピン初めて出会う人ばかりです。新しい自分に生まれ変わった気持ちで、恥やプライドを捨てて学習していきましょう。

⑩自分の弱点を知る

毎日英語の環境にいると、自分の英語が伝わらないときは発音が悪いのかなと思ったり、質問されてすぐに出てこないと、もっと瞬間的に話せるようになることが大切だと自分の弱点が見えてきます。

自分の英語が伸び悩んでいるのは、もしかすると弱点を改善していないからかもしれません。英語は1つのパートだけ秀でているよりも、総合的なバランスが必要とされていますので、自分の弱点を見逃さないようにしながら、弱点克服を目指しましょう。

3.フィリピン留学の挫折から学べること、成長できることもある!

挫折=悪いことだと思われがちですが、挫折は人間ならば誰しもが経験することです。挫折をしている間はその瞬間は人生のどん底に、感じる人もいるかもしれません。しかし、挫折はある意味でいえば大きなチャンスだともいえます。

大切なのは、挫折を避けることよりも挫折を経験したあと、何を学んだのかです。挫折をきっかけにいままで以上に努力をして、英語を飛躍的に伸ばす人もいますし、2度目3度目の留学の挑戦で成功を収めた人もいます。挫折はできれば体験したくないことかもしれませんが、挫折を怖がっていては何も挑戦できません。そのため挫折することがあっても、それも人生経験だと思い、むやみに挫折を怖れずにフィリピン留学に挑戦してもらえればいいなと思います。