海外留学でニュージーランドを選ぶ人は「自然を満喫したい」「のんびり留学生活を送りたい」「治安がよいので安心」という気持ちが根底にあることが多いようです。
実際、羊の数が人口より多く、日本とほとんど同じような面積ながら、ファームエリアや自然が占める割合がほとんどであることでも知られています。テクノロジーに囲まれた日本の生活からちょっとだけ離れて、自然と共存しながら生活するのは素晴らしいことですよね。
ニュージーランドにはいくつかのメインシティがありますが、やっぱり留学先として外せないのが首都であるウェリントンです。ここではウェリントンの魅力に迫りながら、語学学校や大学情報を中心にご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
1.ニュージーランドの首都「ウェリントン」の魅力
ニュージーランド留学での人気都市ウェリントン。まずは都市の魅力からご紹介しましょう。
首都なのに小ぶりな都市である
ウェリントンはニュージーランドの首都でありながら、人口がたったの40万人程度の小ぶりな都市です。オークランドが140万人程度で最も人口の多く、2番目がウェリントンになります。小さな街にパーラメントハウスや各政府機関の建物が立ち並んでいます。
「オークランドが首都かと思った!」そう言う人もいると思いますが、ウェリントンが首都に選定された理由は、首都候補として挙がった2つの都市で意見が二分し、「それなら、その中間にある都市にすればよいのでは?」という背景があります。場所的にもニュージーランドのちょうど真ん中、おへその位置です。面白いですね。
国内でも有名な観光スポットが多い
ウェリントンから車で1時間北上すると、ワイララパ(Wairarapa)という美しい場所にたどり着きます。北島最南端に位置するワイラパパにはパリサー岬、プカハ・マウント・ブルース国立野生動物保護区、アートな街カータートン、ビクトリア王朝時代の木造建築が立ち並ぶグレイタウン、国内でも有数のワイナリー・マーティンボロ、天文台のあるカーターがあります。
ウエリントンからは何と100以上も操業を続けているという国内で唯一のケーブルカーが出ているので、一日ゆっくり歴史と自然探求の旅に出かけるのもおすすめです。
港と丘に囲まれた美しい街である
ウェリントンは美しい港と緑あふれる丘に囲まれた都市です。コンパクトな都市でありながら、広がる風景になだらかな曲線があるのが特徴です。平坦な作りではないため、眺望的にもとても魅力的で、心地よい潮風を感じるプチリゾート的な雰囲気があります。
マウント・ビクトリアからの眺めは最高!オリエンタル・ベイ(Oriental Bay)には黄金に輝くビーチがあることでも有名です。秋から冬にかけては多少風が強い日もありますが、それもまたウェリントンの特徴でしょう。
芸術を感じるアートな都市である
ウェリントンの街を歩いていると、博物館や映画館、個性的なアートギャラリーが多いことに気づきます。街中はのんびりしていながらも芸術や文化の香りが漂い、アートな雰囲気で活気づいています。
ニュージーランドの歴史や地理などが学習できる「テパパ国立博物館」はウェリントン一の名所で、その他ウェリントン博物館やケーブルカー博物館など見どころも豊富です。ウェリントンは全体的にがヨーロッパの影響を受けている印象が強いので、留学を通してヨーロッパ文化や芸術にも触れてみたい人にはおすすめの都市です。
日本人が他都市に比べて少ない
ニュージーランド留学で「誘惑の少ない都市」を選ぶならウェリントンがおすすめです。オークランドに比べて日本人を含めてアジア諸国からの留学生が少なく、日本人同士でかたまるチャンスが少ないのが特徴です。
英語習得を確実に目指すなら、日本人の少ない甘えのない環境を選ぶべきです。のどかな環境でも、多少厳しい状況に自分を置きたい人にはもってこいの都市です。せっかく費用をは払って留学するのですから、英語環境にどっぷりつかって英語脳をバッチリ鍛えるのもよいアイデアですよね。
2.ウェリントンへの留学スタイルと費用例
あなたは短期留学派?それとも長期留学派?ウェリントン留学でおすすめの留学スタイルを費用例と合わせてご紹介します。
語学留学
ニュージーランドの首都であるウェリントンは、こぶりな都市ながら整然とした街並みと「首都としてのほどよい緊張感」があります。加えて、教育水準の高い語学学校もあるため、短期・長期での語学留学で人気があり、真面目に英語を勉強したい人、短期間で集中して英語習得を目指す人におすすめです。
1ヵ月短期語学留学の費用例
- 学費:約16万円~
- 滞在費(食費+宿泊費):約14万円~
- 合計:30万円~
大学進学
ウェリントンには音楽・芸術分野、海洋保護学や旅行学において国内外で高い評価を受けているビクトリア大学があります。ヨーロッパの雰囲気が漂う街で、自分の求める分野を専門的に学ぶことができます。
1年間の費用目安
- 学費:約200万円~
- 滞在費ドミトリー(食費+宿泊費):約120万円~
- 合計:約320万円~
ワーキングホリデー留学
ワーキングホリデー制度を利用した留学スタイルです。主な職種はレストランやカフェなどの飲食店スタッフ、現地企業でのオフィスワーク、ツアーガイドなどです。ウェリントン郊外ではファーム系の仕事も季節的に募集していることがあります。
1年間の費用目安
- 学費:15万円x12=180万円
- 滞在費(食費+シェアハウス)=15万円x12=180万円
- アルバイト代:ー180万円(10ヵ月)
- 合計:180万円
ホテル有給インターンシップ
ウェリントンでのホテル有給インターンシッププログラムです。ウェリントンの語学学校で8週~12週間の英語学習を経てから提携先のホテルに就業し、収入を得ながらホスピタリティと英語が学べる上、帰国後のキャリアアップに役立ちます。
国際感覚とビジネス英語がしっかり磨ける魅力的なプログラムです。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
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上記に掲げた費用の他、各種ビザ費用、航空券代や海外保険代などがかかります。航空券はLCCで10万円前後、海外旅行保険は2万円前を目安に考えておきましょう。
3.ウェリントンで人気の語学学校
語学留学でウェリントンを訪れる人はとても多いです。魅力ある語学学校を厳選して3校ご紹介しましょう。コース内容や人気の一般英語の費用も合わせてご紹介します。
The Campbell Institute
The Campbell Institute
The Campbell Institute is the largest and longest running English language school in Wellington, New Zealand. We also have a smaller campus based in the eastern suburbs of Auckland.
英語学習のエキスパートが揃い、どの留学生にも快適に留学生活を送ってもらおうという精神のある語学学校です。オークランドにも小さなキャンパスを構えています。一般英語の他、IELTSやケンブリッジ試験対策コース、OETコース(医療英語)バリスタコース、ジョブサーチの支援があります。
一般英語フルタイム | 週410ドル |
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English Teaching College Learning Centre
English Teaching College Learning Centre
ETCis a friendly multicultural school with a record of academic excellence. ETC has three campuses, in Palmerston North, Lower Hutt and Wellington.
ウェリントンで唯一のTOEIC受験センターです。一般英語、TOEFL、OET、IELTSやケンブリッジ試験対策コースの他、デミペア、インターンシッププログラムがあります。
一般英語フルタイム | 週380ドル |
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Newzealand Language Centre
Newzealand Language Centre
Since 1984, NZLC has been providing high quality English programmes to students of all ages and backgrounds. You can choose to study at our Wellington campus or Auckland campus, or study at both with our CITY LINK programme.
ファームステイ、インターンシップ、オーペア、ボランティアワークのプログラムがあり、通常の一般英語コースの他バリスタコースがあります。アクティビティが盛んで学生同士の交流も盛んです。
一般英語フルタイム | 4週間1600ドル |
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4.ウェリントン唯一の大学「ビクトリア大学」について
引用元:Victoria University of Wellington
アートな都市にウェリントンにどっしりと構える市内唯一の大学「ビクトリア大学」についてご紹介します。
Victoria University
We are New Zealand’s top ranked university for research quality and consistently rank among the world’s best universities.
音楽分野ではトップクラスの名門校
ニュージーランドにある大学の中でも、ビクトリア大学の音楽学科、芸術学科は国内でトップクラスの名門として知られています。
音楽の歴史や概念、アジア音楽、マオリ音楽、オセアニアに伝わる音楽とダンスパフォーマンス、オペラ、アートマネジメント、ファインアート、マオリアート、ルネッサンスアート、ギリシャアート、映画芸術など、多種多様な音楽・芸術分野を学ぶことができます。
アジア諸国からの留学生が多い
ニュージーランドはアジア諸国との距離が近いこともあり、マレーシアやベトナムをはじめ、フィリピンや韓国からの学生が多いのが特徴です。とくにウェリントンは日本人が少ないので、大学でもあまり見かけることはないでしょう。大学全体での留学生の割合は12%程度です。
年間の授業料と入学時期
ニュージーランドにある大学は全て国立の総合大学ですが、ビクトリア大学は他都市の大学に比べて多少高めに設定されている傾向があります。年間の授業料は学部によって異なりますが、年間200万円~350万円となっています。
5.【実例でイメージしよう】ウェリントン留学でかかる費用はどれくらい?
留学期間や留学スタイルによって費用は異なります。たとえば、ワーキングホリデー留学と語学留学を1年した場合のそれぞれの費用の目安は下記の通りです。
ワーキングホリデー1年:語学学校に半年通い、アルバイトを10ヵ月程度した場合の費用例
- 学費:約80万円
- 滞在費:約160万円
- 航空券:約15万円
- 海外旅行保険:約25万円
- アルバイト:-約120万円
- 合計:160万円
学生ビザで語学学校1年:語学学校に1年通い、アルバイトを10ヵ月程度した場合の費用例
- 学費:約160万円
- 滞在費:約160万円
- 航空券:約15万円
- 海外旅行保険:約25万円
- アルバイト:-約70万円(週10時間~15時間)
- 合計:約290万円
政治と経済の香りがするウェリントン。2017年ドイツ銀行が行った「グローバル・クオリティ・オブ・ライフ」という調査では堂々の1位を飾っています。質の高い生活ができる国際都市として世界一に選ばれたんですね。
独特な固いイメージと芸術の息吹が共存する素晴らしい街です。ウェリントンでは語学学校、大学進学、ワーキングホリデーと留学スタイルもさまざまです。自分にあったプログラムをみつけて、未来に向けて大きく羽ばたいて下さいね!