留学スタイルはさまざまですが、ホームステイの人気は健在ですね。ニュージーランドは日本と同じような国土ながら、自然が豊かで人が少ないのが特徴的。国の財源を支える農業や酪農が盛んなので、ファームを経営している人も多いです。

ホームステイのカタチも都市型、郊外型、ファーム型とあると思いますが、どれにも共通して言える楽しみの一つが「食事」です。ホストファミリーと一緒にいただく食事はとても楽しいですが、中には「食事がまずかったら、どうしよう?」と思いを巡らす人もいるかもしれません。

ここではニュージーランド・ホームステイで食事についての解説と、国内での食事情を中心にまとめています。留学中は食事に関してもストレスなく過ごせるようにしたいですね。

1.ニュージーランドでホームステイ、食事は美味しい?まずい?

ニュージーランドにホームステイ留学する人は、朝・昼・晩の食事について気になることがいくつかあると思います。まず、よくあるホームステイ先での食事について解説しましょう。

ホームステイの食事は美味しい?まずい?

ニュージーランドでホームステイ留学をする人は、「食事がまずかったら、どうしよう」と余計な心配をしてしまいがちです。「まずい」という表現より、「口に合わない」という場合はあるかもしれませんが、ニュージーランドの家庭料理はローストやシチューなど、時間をかけてじっくり作る愛情料理がたくさんあります。

たとえば、料理によっては味の濃い薄いはあるでしょう。個人的にはニュージーランドの食事は味が薄目だと思いますが、それなら調味料をプラスして味をととのえれば問題解決ですよね。知り合いの留学生はマヨネーズがあればハッピーだと言って、ホストに買ってきてもらいました。

思い浮かぶ点では日本ではあまりポピュラーではない「ラム肉」かな?とも思ったりしますが、脂身が少なくさっぱりいただけるので、かえってファンになる人もいるくらいです。ニュージーランドの食事のまずい、美味しい、判定は「美味しい!」に軍配が上るかも!

苦手なものはあらかじめ伝えておく

ホームステイをする時にホストに自分のプロフィールを紹介しますが、ほとんどの場合で食べ物のを好き嫌いをあらかじめ提示する欄があります。いわゆる「Like / Dislike」ですね。この時点で自分の好き嫌いを相手に伝えることができますが、万が一、現地で自分の苦手な食事が出た時は、「Sorry, but I don’t really like this 」と伝えても失礼ではありません。逆に、自分の好みの食べ物をさりげなくアピールするのも良いと思います。たとえば「My favorite is chicken」「I love vegetable」といった具合にです。

量が多い、少ないは伝えても失礼ではない

こちらも謙虚で相手の気持ちを思いやる日本人ならではの悩みです。どっさり盛られたディナー皿。見た瞬間に「絶対に、全部食べ切れない」と思うこともあるかもしれませんニュージーランドでは食事はたっぷり出してお腹を満たしてもらうのがおもてなし、という風潮があるので、ビックリする人もいるでしょう。

留学生の中には小食の人もいるので、量が多ければ無理して食べる必要はありません。「This is big meal. I probably can’t finish it」と伝えて下さい。ホストもあなたがどれだけ食べるかわからないので、逆に「教えてくれてありがとう!」と言ってくれますよ。

朝食はシリアル化トースト、ランチはサンドイッチが定番

ニュージーランドの朝食風景をのぞいてみましょう。定番はシリアルとトーストで、トーストにはピーナツバターやチョコレート、イチゴジャムやブルーベリージャムなどのスプレッド、ベジマイトをつけて食べるのが一般的です。

さすがニュージーランドと思うほどシリアルの数は豊富で、おそらく30種類以上はあると思います。オートミール、コーンフレーク、ニュートリグレイン(ケロッグのヒット商品)が主流です。

学校や職場に持っていくランチはサンドイッチやロールがほとんどです。中身はレタス、トマト、ビートルート、チーズにハム、チキンなどをサンドするもの。簡単でボリュームがあり、外食するより何倍も安く済むので経済的です。

夕食はホストと一緒に!今日したことを話そう

ホームステイの場合、基本的に夕食はホストファミリーと一緒にとります。夕食の時間はお父さん(お母さんの場合も)が帰宅して、家族みんなでいただく社交の場。今日の出来事や嬉しかったことなどを話す大切な空間でもあります。

留学生の中には「たまには友達と食事をしたい」という人もいるかもしれませんが、できるだけホストと夕食をとるように心がけ、友達との時間は週末に作る様にしましょう。学校のイベントなどで夕食を一緒にとることができない場合は、早めに伝えるのがマナーです。

ホストファミリーはニュージーランドの家族。そしてあなたは家族の大切な一員であることを忘れないようにしたいですね。

学校ではRecess(休憩時間)に果物を食べる

ニュージーランドの食事で一つだけ日本と異なるのがRecessの習慣でしょう。Recessは幼稚園から高校まである昼前の休憩時間のことで、ほとんど学校で10時から10時半くらいに設けています。Recessの時間には果物を食べる習慣があり、毎日リンゴ、バナナ、オレンジ、グレープなどの果物をランチと一緒に持っていくんですよ。

中にはニンジンやセロリなどのカット野菜を持ってくる子供もいます。Recessは忙しくて朝食がとれなかった人のためや、一日の食事のバランスを調節するような機能も果たしています。ちなみにRecessは英国の教育システムを受け継いだものなので、ニュージーランドでは伝統ある習慣でもあるんですね。

2.工夫次第で美味しくなる!ニュージーランドで食事に困らない方法

ニュージーランド留学ではホームステイ以外でも、シェアハウスやドミトリーで生活する人もいると思います。そこで、こんなことに気を付けると食事が一層美味しくなるという知恵や自炊のコツをご紹介します。

安くて美味しいローカル素材を積極的に取り入れる

ニュージーランドでは季節によって安くて美味しい野菜や果物がたくさんあります。年間を通して手に入る素材と合わせて料理に組み合わせてみて下さい。キウイ、リンゴ、レモンは国内3大フルーツ!かぼちゃ、たまねぎ、ジャガイモは国内の3大ベジです。

私がよく利用したのはセロリ。安くて量もたっぷりある上、スープやサラダなど何でも合うので重宝しました。野菜ならアスパラは11月、芽キャベツは8月、カボチャは3月~4月、根ショウガは10月が旬、果物ならサクランボが1月、ブドウが2月、メロンが3月、ミカンは5月から6月が旬です。

せっかくニュージーランドに来ているのですから、ここでしか味わえない野菜や果物も食卓に加たいもの。ビートルート(Beet root)やリーク(Leek)などニュージーランドの香り満載の食事でニュージーランド感をたっぷり味わってみて下さい。

たまには日本食も!豆腐、味噌、ダシのもとを上手に利用

日本人が心から落ち着く食事と言えば、やっぱり日本食でしょう。ニュージーランドではフィッシュ・アンド・チップスやケバブ、バーガーやステーキなど、高カロリーで脂っこい食べ物が多いです。もちろん、味は最高なのですが、時には質素でホッとする日本食が食べたくなるものです。

オークランドやクライストチャーチなどの大都市では日本の食材が手に入る店があるので、たまには足を伸ばして、豆腐やみそ、ノリやメンマといった「ザ・日本」を買いに出かけてみて下さい。中でもダシのもとは必須アイテム!保存が効く魔法の調味料として日本人には欠かせません。

週末は野菜たっぷりのBBQを実践

ニュージーランドでは週末に家族や友達を呼んで、BBQをすることが多いですが、ソーセージやステーキ、ベーコンや卵、コーンやたまねぎなど、定番モノが並んでしまいがちです。基本的にはグリルで調理できるものなら何でもありなので、積極的に好みの食材を用意しましょう。

BBQもちょっとした工夫で一味も二味も美味しくなります。たとえば、ジャガイモを刻んでフライドポテト風にしたり、マッシュルームを炒めてお手製のソースを作ったり…。ただソーセージにケチャップ(現地ではトマトソースと呼びます)を乗せてがっつくよりも、ヘルシーでオリジナル感がありますよね。

通常のBBQではどうしても野菜やビタミンが不足しがちですので、できるだけ多くの野菜を取り入れて、デザートにはフルーツ・カクテルやスライス・フルーツなどを用意するとよいですよ。

3.食事の種類は多国籍国家ならでは!ニュージーランドの楽しい食レポ

最後に、ニュージーランドでの食事事情ならぬ食レポをお届けしたいと思います。日本は世界の中でも最も種類の多い料理(各国料理)が味わえる国ですが、果たしてニュージーランドはどうでしょうか?

都市部ではアジア料理の店がズラリ!

国内でも200以上の民族が生活しているオークランド。ここではとくにアジア諸国からの移民が多いため、オリエンタルな雰囲気が存分に味わえるのが特徴です。それに平行して各国の伝統料理がいただけるレストランも多く、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、中国、台湾、韓国、日本、インド、バングラディッシュとアジア諸国のレストランが軒をつらねています。

全ての国料理を食べるのは大変かもしれませんが、各国の伝統料理がまずまずの金額で味わえるので(決して安いとは言えません)、ぜひ試してみて下さいね。

やっぱり味噌汁がなきゃ!日本の食材も手に入る

前述した通り、オークランドをはじめクライストチャーチやウェリントンでは日本の食材が手に入るお店や日本食のお店がいくつかあります。「朝はやっぱり味噌汁が飲みたい」「豆腐が食べたい」という人もご安心を!アジアの食材を扱っているお店ではリーズナブルな金額で日本の食材が手に入りますので安心です。

ローカルマーケットでもパン粉、しょうゆ、みそ、米(ショートグレイン)程度ならどこでも売っています。毎日の食事にぜひ取り入れてみて下さい。

島国だからこそ!フレッシュな海産物が豊富

ニュージーランドは日本と同様、美しい海に囲まれた温帯の島国。寒流と暖流が交互にする世界でも珍しい国でもあるんです。

日本ほど多くの種類を見ることはできませんが、年間を通して新鮮な魚介類が豊富に採れる上、フレッシュなうちに市場に出るのが特徴的です。取れる魚介類も日本とあまり変わらず、タイ、シマアジ、メバル、マグロ、カレイ、タラをはじめ、イカ、アサリ、ハマグリ、アワビなども採れます。巨大な伊勢海老がマーケットに並ぶこともあるんですよ。

中でも「これぞ、ニュージーランド」という魚介類が真鯛であるSnapper(スナッパー)と貝の一種マッスル(Mussel)です。マッスルは値段も安く、栄養価が高いのが魅力的!オイスターの小さい版のようなイメージで、オリーブ油とガーリック、バジルを合わせてさっと炒めるだけで簡単にいただけます。ニュージーランドならではの食材なのでぜひご賞味を!

寿司は「巻物」がメイン、日本食レストランは高い!

Sushiは今や世界フードにのし上がったと言っていいほど、どこの国でもポピュラーになりましたね。もちろん、日本ほど種類が豊富で質の高いお寿司をリーゾナブルな金額でいただくのは難しいですが、それでもSushiはニュージーランドの生活に浸透しています。

ニュージーランドでSushiとはおもに巻きずし(海苔巻き)です。恵方巻とまではいきませんが、ツナ、サーモン、チキン、アボカド、各種野菜を入れてノリでぐるっと巻いたもの。一本4ドル前後で売っています。これが意外に美味しいので、Suishi国・日本を代表して、ぜひ食べてみて下さい。

日本食レストランは全体的に金額が高めですので、毎週行くには費用的にもちょっと厳しいかな?と思います。ニュージーランドでは「日本食は高級感がある」という概念があり、特別な日やデートの際に利用することが多いようです。

ここではニュージーランド・ホームステイでの食事と国内の食事事情を中心にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

ホームステイの場合は、家庭で味わえるローカル料理や食事をしながらの団欒の時間は一生忘れることのない思い出になると思いますので、本当に楽しみですよね。

好き嫌いがあっても心配せず、事前にホストに伝えるようにすれば大丈夫です。量だって山盛りのてんこ盛りでも「食べきれない」と伝えてもOKです。個人的にも日本人は好き嫌いの少ない民族だと思っていますので、遠慮せず、ホストとコミュニケーションをとっていくようにして下さいね。