ニュージーランドには英国のガーデニング文化を引き継ぐ地域が多くあります。一般的にも国民の花に関する意識や興味が高く、イベントやお祝い事に花の存在は欠かせません。街中のフラワーショップに入ると、心安らぐ香りとカラフルな花でいっぱいです。
花に囲まれた生活に憧れる人は多いと思いますが、美しい花々をアレンジすることで人々を笑顔にすることができたら、それだけ幸せな気分になれることでしょう。
ここでは緑と花であふれるニュージーランドに花留学を希望している人に、おすすめの留学プログラムと現地の学校で受講できるフラワーコースを中心にご紹介しています。フローリストとして仕事をするために役立つ資格もあわせて解説していますので、どうぞ参考にしてみて下さいね。
1.フローリストとして稼げる職場を見てみよう
フローリストとして活躍できる場所や職場をご紹介します。フローリストがどのような場面で求められているか、まずはイメージしてみましょう。
フラワーショップ
誕生日やバレンタインデー、母の日や特別な日の贈り物として喜ばれるのが花束やフラワーアレンジメントです。フラワーショップに訪れる人は、花を誰かのために購入するのが目的で、用途やメッセージも多岐にわたります。
フラワーショップでフローリストと働く魅力はたくさんありますが、目的や好みに合った花を選んであげたり、オリジナルでフラワーアレンジメントを製作するのはとても楽しいものです。
フラワーショップで働きながら、お客様の要望に対して季節の花を取り入れてあげたり、花言葉に準ずる花を選んであげたりと、「送る側」「受け取る側」の気持ちを代弁してあげることができるのが花の存在です。フラワーショップはフローリストとしての感やセンスが生かせる職場だと言えます。現在ではネットでお花の販売をしているフローリストもいますよね。
ブライダル(ブーケ)
豪華な花嫁衣装に身をまとった新婦さん。ウェディングは女性が人生の中で最も輝くことができる日でもありますよね。ウェディングの主役である花嫁をさらに美しく演出するアイテムがブライダル・ブーケです。
ウェディングに欠かさないブライダル・ブーケのデザインは新婦の希望するイメージをくみ取って作り上げるオリジナルが多いため、フローリストとしての技術やセンスが問われます。新郎・新婦から「素敵なブーケをありがとう」と感謝してもらった時「この仕事をずっと続けていきたい」と思う人が多いと言います。人の幸せに寄り添う仕事として人気が高いのもうなづけますね。
就職先はブライダルブーケを専門に提供する企業、ウェディング・ドレスショップ、結婚式場などが多いようです。結婚式場やチャペルではフローリストと個人契約をしているところもあります。
イベント・展示会
フローリストが活躍できる場所は、フラワーショップやウェディングだけではありません。年間を通して行われるさまざまなイベントやコンサート、展示会などでも花の存在は欠かせません。こういったイベント関係への花の出展を企画する企業も増えているため、フローリストやフラワーデザイナーへの需要も伸びています。
レストランやショップの開店祝い、セレモニーへの花飾りの出展など、フラワーアレンジメントの大きさや形もそれぞれですが「とにかく派手に」「赤を基調に」と、お客様の要望に応えながら、祝いの宴を盛り上げていきます。
2.フローリストへの近道!ニュージーランド花留学おすすめのプログラム
初心者でも気軽に参加できる、おすすめの花留学プログラムをご紹介しましょう。
初心者の方でも安心!「入門プログラム」
2週間で体験できるプログラムです。たくさんの種類が揃うフラワーマーケットに出かけて花材を選んだり、花の種類を学んだりと、フローリストに必要な基本的な部分を学びます。
働きながら経験を積む!「インターンシップ・プログラム」
期間は4週間です。前述した入門プログラムにフラワーショップでのインターン研修が2週間加わったプログラムになります。フラワーショップでの細かい仕事の内容を把握し、お客様との接客、希望する花の選定やイメージなどを学ぶ実践的なトレーニングになります。
本格的に技術を習得!「フラワー・デザイナープログラム」
6週間のプログラムで、ブライダルブーケを作成したり、フラワーデザインを学びます。ニュージーランドと日本でのフラワーデザインの相違点を見極めながら、アートとしての花についてさらに深く勉強していきます。
セットで受講!「英語クラス+フラワーアレンジメント講座コース」
Southern Lakes English Collegeという学校では一般英語クラスとフラワーアレンジメント講座がセットになったコースを提供しています。英語を学びながら、フラワーアレンジメントのノウハウも一緒に学ぶことができるのが特徴です。費用はセットで660ドル、その他、入学金、教材費などがかかります。
参考サイト
フローリスト留学 | ニュージーランド留学・ワーキングホリデーなら留学ドットコム
3.フローリストになるために!ニュージーランド留学でフラワー・スクールに通おう!【学校紹介】
ニュージーランドでフロリストを目指す人は年々増えてきています。現地で通えるフラワースクールと取得できる資格についてご紹介します。
Academy New Zealand
Academy New Zealand
Do you have a love of plants and flowers? A flair for design? Our New Zealand Certificate in Floristry (Level 3) is a stepping stone to a colourful career and will allow you to develop your artistic hobby.
Certificate in Floristry(Level3)の資格が取得できます。フラワー・フォーム、フラワーデザイン、ラッピング、花の保存方法など多岐に渡り学習をします。期間は19週間でコースを開講するキャンパスはノース・ショア、クライストチャーチ、ハミルトンとなっています。学費は直接お問合わせ下さい。
卒業生の多くがフラワーショップ、マーケット・フローリスト、ガーデンセンター・アシスタント、ウィンドー・ドレッサーとして活躍しています。
Wildflower
Wildflower
Wildflower is a floral design business on Waiheke Island, Auckland, New Zealand. We specialise in florals for weddings and events.Our experienced and creative team will work with you to design the perfect look for your occasion.
高度で感性の光るフラワーデザインを学ぶことができる専門学校です。中でもブライダルブーケ、フローラル・クラウン、ボタンホール、コサージュなど、花が主役になるアートを専門にコースを開催しています。Floristryのショートコースはもちろん、ワークショップにも人気があります。
New Zealand Professional Florit Inc
New Zealand Professional Florit Inc
New Zealand Professional Florists is a standard setting organization within the floral industry. We provide training, assessments and mentoring to florists throughout New Zealand.
ニュージーランドのプロフェッショナル・フローリスト資格(Level3、Leve4、Diploma)の資格が取得できます。ニュージーランドでフローリストとしての足固めをしていこうと考えている人におすすめのコースです。
4.生涯の仕事!フローリストの5つの魅力
最後に、フローリストになる魅力を5つご紹介します。やっぱり花って、人を心から幸せにすることができる自然からのプレゼントなんですね。
お客様の笑顔を見た時の達成感がある
フローリストの仕事はお客様の希望する花束やフラワーアレンジメントを作成し、お客様に喜んでもらえるのが何より嬉しいと感じる瞬間です。お客様にはさまざまな目的で、さまざまな花を購入していきますが、「ありがとう」という笑顔を見た時の達成感は、仕事を続ける上でのモチベーションになることは間違いありませんね。
自分が手掛けたフラワーデザインを認めてくれた!という自信にもつながるので、自分自身が成長するきっかけにもなります。仕事で達成感を得ることは予想以上にむずかしいもの。フローリストとして活躍して、たくさんの達成感を味わいましょう。
花に囲まれた生活が堪能できる
「庭一面の花が咲き乱れるような家に住みたい」と、将来は花に囲まれた生活をしてみたいという人も多いでしょう。忙しい日本社会ではなかなか厳しいかもしれませんが、フローリストとして仕事をすれば、毎日花に囲まれた生活は約束されますよね!
色とりどりの美しい花々を束ねてフラワー・アレンジメントをしたり、新婦に輝きを加えるウェディング・ブーケを作成したり…。花に囲まれた生活で、花のほのかな香りも堪能できますね。大好きな花といつも一緒にいられるのは、至福の喜びかもしれません。
花の成長過程がわかる
フラワーショップに行って花束を購入する時、「これらの花はどのように成長していったのだろう」と疑問に思ったことはありませんか?フローリストになると種をまいた後の花の成長過程にも向き合うチャンスも豊富にあります。
水、太陽、土、肥料、世話、すべての要素がバランスよく加わって美しく成長する花の姿は、「育てる」ことへの楽しみと喜びにつながります。長い間つぼみだった花がようやく開花する日はある意味とても感慨深いものですよね。
花についての雑学に触れることができる
花言葉でバラは「愛・美」、ユリは「純粋・無垢」という意味があります。普通の生活をしているときに花言葉に触れることは少ないかもしれませんが、特別な日に、メッセージの代わりとして花を贈る人にとっては重要な意味を持ちます。
フローリストになると花についての雑学を学ぶ機会が多くなります。これは、花言葉だけではなく、それぞれの花の生産地、花のシーズン、存在する色の種類、肥料の混ぜ方、花にある花瓶やポットの選び方、花の置き場所など、花のプロとして期待される雑学は多岐に渡ります。
若さや健康を保つことができる?!
色とりどりの花が所狭しと置かれているフラワーショップ。赤、白、黄色、ピンク、紫、オレンジなど、カラフルな色彩が特徴ですよね。フラワーショップに入ると、なぜだか元気な気分になりませんか?心が落ち込んでいても、パッと晴れるような…。
これは色彩学に関係する人間の心理現象の一つで、多くの花にある赤はパワーや情熱、オレンジは開放感や自由さ、黄色は好奇心や向上心、ピンクは幸福感や健康、白は純粋さや美しさを象徴しています。茎の色である緑は静寂や落ち着きを表しているので、バランス的にも良いですね。総じて、カラフルな色を毎日目にすることで精神的にもプラスの効果があり、若さや健康を保つことができると言えるかもしれません!
フローリストになるためには専門コースを受講するのが一番の近道ですが、日本ではなくニュージーランドを留学先として選ぶことで、英語力のアップや日本では見られない花の種類の発見、フラワーブーケの技術習得など、いくつかのメリットも挙げられます。
オークランドやクライストチャーチなどの主要都市でも、公園や街路樹にカラフルな花があふれています。フローリストになるためのコースやプログラムに参加して、プロの花師に一歩でも近づけるように頑張りたいですね!