ニュージーランド留学で牧場に住む方法【ファームの魅力・留学スタイル】

ニュージーランド留学で牧場に住む方法【ファームの魅力・留学スタイル】

日本の都会暮らしに飽き飽きしている人はいませんか?もしそうなら、ニュージーランドの牧場に滞在することができるファームステイに出かけてみましょう!

ニュージーランドは国土のおよそ半分が牧草地帯です。肥沃で豊かな大地の特徴を生かし、羊や牛、馬やヤギなどの酪農を経営しているケースはとても多いです。ビジネスとしての牧場経営がメインですが、趣味で馬やアルパカなどを飼っている人もいるんですよ。

ここではニュージーランド留学で牧場での滞在を希望している人へ、ファームステイの魅力やおすすめの留学スタイルを中心にご紹介しています。時間がゆっくり進む国・ニュージーランドで動物と触れ合う生活を体験してみませんか?

1.人気の留学スタイルは「牧場滞在型」ファームステイ留学の魅力

どこまでも広がるような牧草地帯。人々が思うかベルニュージーランドの風景の1つですよね。さっそく、ニュージーランドだからこそ満喫できる牧場滞在型のファームステイの魅力についてご紹介しましょう。

動物と触れ合うことができる

ニュージーランドの牧場には大きく分けて二つの種類があります。羊や牛などを飼って酪農を営むパターン、そしてリンゴやオレンジなどの果樹園を営むパターンです。どちらもファーム型になりますが、動物に触れ合う機会が多いのは酪農の方です。

酪農を経営する牧場では数十頭単位の羊や牛ではなく、数百頭、数千頭レベルのところも多いため、間違いなく動物に囲まれた生活が満喫できます。「そんなにいるの?!」と驚く人もいるかもしれませんが、それがニュージーランドの酪農の姿です。スケールの大きな牧場での生活を体験できるのは、果たして一生のうち何回あるでしょうか…。

羊追いのシープドッグ、その他の動物を飼っているファーマーもたくさんいるので、動物との触れ合いを思いっきりエンジョイしてみて下さい!

ニュージーランドの文化や習慣を学ぶことができる

ニュージーランドの牧場で生活していると、飾り気のないニュージーランダーのありのままのライフスタイルを垣間見ることができます。

ベランダにはロッキング・チェアー、朝のモーニング・ティーでカリカリのベーコンとエッグをいただく。鶏を飼っているところも多いので、取れたての新鮮卵も期待できますね。雲の高さを見ながら「もうすぐ雨が降るよ」、太陽の色を見て「明日はさらに暑くなりそうだ」など、自然との対話に触れることも多いでしょう。

また、雨水を巨大タンクにためて動物の飲み水として利用したり、冬には暖房やヒーターではなく室内の暖炉を利用することがほとんどです。牧場内の古木を利用すれば、お金は一切かかりません。ニュージーランダーの無駄のない生活習慣を、ぜひ学んでみて下さいね。

ファームステイ留学は1週間からとフレキシブルである

溢れる自然と広がる空に囲まれた生活ができるファームステイ。「言ってみたいけど、長期で休みを取ることができない」という人もいると思います。でも、あきらめないで下さいね。

ニュージーランドの牧場に滞在するファームステイ・プログラムは最短1週間程度から申し込みができるので、自分の状況や休みの長さに合わせてフレキシブルにアレンジができます。「牧場に滞在する」という視点で考えても、労働をしながら滞在するスタイルやホリデー感覚でのんびり過ごすスタイルなど、いくつかの留学スタイルがあります。

人生のリセットにもおすすめである

個人的にも思うこと。それはニュージーランドのファームステイでは本来の人間の生活に触れることができるので、小さい頃のピュアな自分、すなわち「自分自身に戻れる」環境があるような気がします。虫を捕まえたり、草むらの中を走ったりと、知らず知らず無邪気になれる空間があるということですね。

「人生のリセット」とは多少おおげさな表現のように聞こえますが、ストレスの多い日本社会ではどうしても周囲に振り回されがち。仕事、友達、家族、生活を取り巻く環境が、あまりにも早く動き過ぎているせいか、「ちょっと息抜きがしたい」と感じることがあるのではないでしょうか。

日本もグローバル化を受け、国内でも「英語は必須」という風潮も見え始めています。英語力アップも期待できるニュージーランド・ファームステイでは、人生にちょっとした句読点を入れることができます。

2.ニュージーランドおすすめファームステイ留学【短期・長期】

自然豊かなニュージーランド。ファームステイを希望する留学生も多く、都会では味わえないのびのびした環境で生活に密着した「生きた英語」を学んでいます。ファームステイの種類や期間も幅広く設定しているので、自分の状況や予算に合わせた留学プランを立てることができます。

短期

ファームステイのみ 
ファームでの労働はなく、のんびりと自然を満喫できるプログラムです。牧場を散歩したり、料理をしたりと、ホリデー感覚で牧場での生活をエンジョイすることができます。目安は1週間で10万円~20万円程度です。

語学学校+ファームステイ 
ニュージーランドに到着してから始めの1週間~2週間を語学学校に通い、その後、ファームステイするダブル・プログラム。費用は3週間で30万円~50万円程度です。英語力をしっかり身に着けてからファームステイに臨みたい人におすすめのプログラムです。

分からない部分は当サイトのカウンセラーがお答えできますのでお気軽にお問合わせください。
短期の観光型ファームステイに興味のある方はこちら

長期

ワーキングホリデー者向け有給プログラム
1年の有効期間があるワーキングホリデーでは、現地で働いて収入を得ることができるの特徴です。ワーキングホリデー向けのファーム有給プログラムでは、牧場や農家で働きながら収入が得られるプログラムです。現地で就職活動をする心配がなく、観光やその他の予定をあらかじめ立てることができるのは魅力でしょう。

費用は収入を入れて半年で30万円~40万円、1年で50万円~70万円程度を目安に考えておきましょう。

WWOOFFでファームステイ
WWOOFFを利用してボランティア留学をするのもおすすめです。WWOOFFは世界各国に拠点を置くファーム専用のボランティア団体。人手を必要とするファーマーが登録をし、宿泊費と食事を提供する代わりに、ファームでの仕事を無償で手伝ってもらうシステムになっています。費用は基本的に航空券や海外旅行保険のみとなりますが、現地での雑費、交通費、外食費などを考えておく必要があります。
WOOF New Zealand 公式サイト

分からない部分は当サイトのカウンセラーがお答えできますのでお気軽にお問合わせください。

3.国を支える大切な産業!ニュージーランドの牧場をのぞいてみよう

ニュージーランドの産業を支える「牧場」のあり方、位置づけなどについて解説します。

国土の半分以上が牧場・牧草地

ニュージーランドでは羊の数が人口のおよそ6倍という世界屈指の酪農大国です。国土全域に広がる商業を目的とする牧場の数は何と22,000か所!国土のおよそ52.5%が牧場および牧草地です。ニュージーランドの面積は2,687万ヘクタール、日本は3,723万ヘクタールですから、ニュージーランドの方がやや面積が狭いと言えますが、牧場が占める割合はものすごいですね。

また、こんな面白いデータもあります。農業従事者一人当たりの牧場・牧草地の割合は、日本は1ヘクタール、ニュージーランドは131ヘクタールとなっています。シンプルに言うと酪農や農業で働く人の一人当たりの牧場の広さですので、これも相当な数字だと言えます。1つ1つの牧場もかなりの大きさであることが容易に想像できますね。

乳製品はお任せ!ニュージーランドの酪農産業

ツーリズムと並んでニュージーランドを支える産業の一つが酪農です。中でも乳製品は世界から高い評価を受けているため、国内はもちろん国外への輸出も盛んに行われています。高い品質を誇る、まさに国の代表的な輸入商品であると言えるでしょう。

加えて、ニュージーランドの酪農は世界一生産コストが低いこともあり、商業としての牧場経営に対し、ポジティブな考えがあるということもうかがえます。一時期より羊の数は減ったとされていますが、高質なラムやマトンなど生産を含めて、まだまだ酪農産業が台頭している状況は変わりません。

牧場での仕事は多岐にわたる

「牧場の仕事」というと、どんな光景を思い浮かべますか?ニュージーランドの牧場では酪農系ならミルクやチーズを生産するための搾乳、羊の剪毛、棚つくり、低木切り、えさやり、果樹園型ならフルーツのピッキングや箱詰めなどが主な仕事です。

季節によって牧場の仕事は増えたり減ったりしますが、繁忙期にはシーゾナル・ワーカー(Seasonal Worker)=季節労働者を雇うことで、忙しい時期を乗り切ります。酪農をメインとする牧場に滞在するか、また果樹園型の牧場に滞在するかで仕事の内容は大きく異なりますので、事前に確認をするようにしましょう。

羊牧場での年間イベント

1月~3月 ホワイトクローバなどの牧草の種子を収集する
3月~4月 メイティング時期、1000頭以上の羊を自然交配させる
5月 羊牧場の閑散期、牧場のメンテナンスや設備の整備を行う
6月~7月 冬支度、夏に貯蔵した乾草を与える
8月 羊の出産シーズン
9月~10月 仔羊の出産ラッシュ。尻尾切りを行う
10月 牧場を耕し、肥料を散布する
11月~3月 ラム肉の出荷作業
12月 乾草をつくる
1月 シアリングと呼ばれる羊の毛刈り開始
衣類、毛布、カーペットの材料として出荷される

農業体験ができるファームステイ。牧場に滞在するなら緑と木々、美しい気候に恵まれたニュージーランドがおすすめです。動物のえさやり、ブッシュ・ウォーク、季節の花摘みなどはもちろん、牧場によっては乗馬を楽しむこともできます。

また、本格的に農業や酪農を営もうと考えている人には、ニュージーランドでオーガニックや酪農のコツなどを真剣に学ぶこともできます。ニュージーランドでの牧場生活は驚きの連続かもしれませんが、きっとかけがえのない貴重な経験として心に刻まれることでしょう。

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