アイルランドのワーキングホリデー情報【準備・費用・魅力を解説】

アイルランドのワーキングホリデー情報【準備・費用・魅力を解説】

イギリスの近くにある小さな島、アイルランドはイギリス文化が特徴的な自然豊かな島です。治安もよく国民性は、フレンドリー!また、言語は英語なので、勉強しやすいです。

そんな魅力的なアイルランドで、働いたり、旅行したりと自由に過ごせるワーキングホリデーをしてみませんか?費用や必要な準備などを紹介します♪

1.アイルランドでワーキングホリデーをしよう♪

隣のイギリスのワーキングホリデービザは大人気で、毎年宝くじに当たる確率と言われているほど、ビザの取得は厳しいようです。しかし、個人的にはイギリスと比べると、お隣アイルランドはワーキングホリデービザが取得しやすく、また、日本人が少ない穴場の国としておすすめ!

現在、イギリスがEU離脱を宣言したこともあり、もしかするとヨーロッパで英語を勉強したい方なら、アイルランドを選択する方がよいのでは?という留学生も増えるかもしれません。あまり知られていない(これから人気になるかも!?)アイルランドワーキングホリデーの魅力をいくつか紹介していきます♪

自然豊かで美しい

アイルランドには豊かな自然がいっぱい広がっているので、高層ビルに囲まれた日本の都心に住んでいるような方ならば、新しい体験や癒しが待っているでしょう。アイルランドは都市部でも、緑が広がる公園が多いので日本の都心とは全く違う景色を見ることができます。

また、アイルランドでは、乗馬やゴルフといった自然の中でのアクティビティや、ジャイアンツコーズウェイ、モハーの断崖など自然の中での観光スポットも多数楽しめます。

お酒好きにおすすめ

アイルランドはウイスキーやギネスビールなどが有名なので、お酒好きにはたまりません。しかも、日本のビールよりも飲みやすいとされていますので、ビールが苦手な人も好きになっちゃうかも!?

ほかのヨーロッパの国々への旅行も便利

アイルランドは、ほかのヨーロッパへの国々へも格安航空会社などを使うことで、費用をあまりかけずに行くことができます。日本の国内旅行のように手軽に行けるため、2~3日や1週間といった短期の休みでも、ヨーロッパを楽しめます。

お金に余裕があれば、毎週や毎月、1つ1ついろんな国を周遊なんてこともできますし、1か月~2ヵ月まとめて何か国か周遊という方法も、ワーキングホリデービザなら自由自在です。また、アイルランドは多くのヨーロッパと同じくユーロが使えるので、両替などの心配がないのもうれしいです。

イギリス文化でのんびりしている

アイルランドは一部イギリスとなっているだけあって、イギリス(ケルト)文化が強く、自然が多いこともあってか全体的にのんびりしたムードで、日本の慌ただしい日常から抜け出したい方におすすめです。

国民はフレンドリーで親しみやすい

アイルランドの国民性はフレンドリー!困ったことがあればあちらの方から「大丈夫?」と話しかけられるほどです。一方、フレンドリーとは反対に、アイルランド人はシャイな一面や礼儀正しい一面もあり、日本人と似ているので打ち解けやすいです。

歴史的である

イギリスと同じく伝統を大切にする傾向があり、中世の街並みなど歴史的な建物も多く残っています。

英語を勉強できる

ヨーロッパで英語を勉強できる国は限られていますが、アイルランドは英語圏の1つです。公用語はゲール語と呼ばれる言語ですが、仕事でも私生活でも、英語は普通に通じます。アイリッシュ英語は早口だったり、アクセントが独特だったりもしますが、首都のダブリンなどでは、なまりはあまりなくクリアな英語だと言われていますし、ダブリン以外の都市でも慣れれば平気です。

日本人が少ない

アイルランドへワーキングホリデーや長期留学をする日本人は少ないといわれています。そのため、語学学校で日本人が1人もいないこともあります。1人は不安かもしれませんが、英語を早く身につけるためには、ある意味最適な環境だとも言えます。

最初は大変かもしれませんが、強制的に日本語が使えないからこそ、数か月から半年程度で仕事に困らない英語を身につけたという人もいます。同じ日本人が1人でもいると、どうしても日本語を話したくなってしまうものなので、日本人が少ないとされる、アイルランドは厳しい環境の中で早く英語を身につけるためには、最短ルートかもしれません。

一方で、ほかのヨーロッパからの生徒は多いので、イタリアやフランス、ドイツなどほかの国の友人ができる可能性は高いです。日本の文化や歴史、エンターテインメントなど好きな外国人は多いので、日本人が少ない分、珍しいので自然と人が集まってくるということもあります。

治安がいい

アイルランドはヨーロッパの中でも治安がよい国だと言われていますので、海外に慣れていない方でも安心です。しかし、治安がよいとはいっても日本とは異なるので最低限、夜道は1人で歩かない、荷物は放置しないなど気をつけましょう。

教育レベルが高い

アイルランドは世界でもトップレベルの高い教育水準が保たれていると言われています。そのため、大学や大学院へ進学したい方は、試験の難易度は高めで、学生たちには自主性や創造性が求められていますので、専門的な勉強をしたい方におすすめです。また、アイルランドには、大手のIT企業も多数集まっていて、ビジネスが発展しているので、仕事のキャリアアップを目指す方にもおすすめです。

仕事の時給がいい

アイルランドの時給は1000円以上とされているので、日本に比べて時給がよく、ワーキングホリデーにはピッタリの環境です。ただし、職探しは簡単ではなく、英語がほとんどできない状態だと厳しいかもしれません。特技や人脈を使って上手く探していきましょう。

気候も穏やか

アイルランドは1年を通して緑が美しいとされ、夏もそれほど暑くならず、冬でもあまり雪が降らないので、快適に過ごしやすいです。

2.アイルランドのワーキングホリデー条件はコレだ!

アイルランドへワーキングホリデーをするには、ビザの申請が必要です。ビザの応募条件や基本情報などを見ていきましょう。

アイルランドワーキングホリデー基本情報

募集人数
募集人数は400人、年に3回申し込みができます。(※2017年の申請は終了しました。)

申請料
7,100 円(60 ユーロ)

ビザの有効期限
アイルランド入国から最大1年

ビザ発給までの期間
1~2カ月

就学期間の制限
制限なし

就労期間の制限
1週間で最大39時間まで

アイルランドワーキングホリデービザの条件

  • 申請時に日本に住んでいること
  • ホリデー目的であること
  • いままでアイルランドのワーキングホリデーに参加したことがないこと
  • 年齢が18歳~30歳であること
  • 扶養すべき家族と一緒でないこと
  • 心身ともに健康であること
  • 犯罪歴がないこと
  • 麻薬の取引や常用がないこと
  • ほかの国で入国拒否や出国命令を受けたことがないこと
  • 滞在期間+6ヵ月のパスポートを所有していること
  • 滞在中、医療保険に加入すること
  • 50万円以上の余裕資金を所有していること
  • 往復航空券または帰りの航空券を購入できる資金を所有していること

アイルランドへのワーキングホリデーは18歳以上30歳未満まで申し込みが可能ですが、申請時は30歳だったけど、その後誕生日が来て31歳になった方は、31歳になったあとでも入国できます。また、扶養すべき家族がいないことという条件については、もしも、夫婦でワーキングホリデーをする場合は、各々で申し込みが必要になります。お子様は同伴できませんので、ご注意ください。

3.アイルランドのワーキングホリデービザ、どうやって申請するの?

ワーキングホリデービザの申請方法や必要書類について解説していきます。

申請方法

1.申請書をダウンロード
アイルランド大使館のホームページにある申請書をダウンロードして、英文で記載し、所定のアドレスへメールで添付ファイルとして送信します。(※郵送での受付はしていません)この段階では、提出するのは申請書のみで、受付期間終了後の翌月中旬までに、メールで結果が送られてきます。

アイルランド大使館のホームページは英語ですが、日本語訳もついていますので、英語に自信のない方でも申請は難しくありません。

申請書のダウンロードはこちらへ。
Application Form 申請書

2.申請許可メールを受け取る
申請許可のメールが届いたら、必要書類を準備します。

【必要書類】

  • 申請許可のメール(印刷したもの)
  • 申請書(最初にメールに添付した申請書を印刷したもの)
  • 6ヵ月以内に撮影した証明写真 2 枚(写真 1 枚は申請書に貼付し、もう1枚は郵送する。)
  • 滞在日数+6ヵ月以上の有効期限があるパスポート(原本)
  • パスポートのコピー(顔写真とスタンプが押印されているページのコピー)
  • 履歴書(英文)(A4 サイズ1枚程度、簡単でOK)
  • 卒業証明書(英文原本)(最終学歴校の卒業証明書。現在就学中の方は、在籍証明書でも可。)
  • 1~2カ月以内に作成された本人名義の個人口座の50万円以上の資金が確認できる残高証明書(英文原本)
  • 滞在期間分の医療保険証券又は付保証明(英文原本と A4 コピー1枚)
  • 片道航空券または往復航空券(E-チケットや予約確認書でもOK)(原本と A4 コピー1枚)
  • 補足申請フォーム、申請料振込控え(詳細についてお知らせが別途届く)
  • 宛先にご自身の住所、氏名記載の返信用レターパック 510(郵便局で購入可能)

詳しい必要書類や申請方法についてはアイルランド大使館のホームページをご覧ください。
Working Holiday Programme – Department of Foreign Affairs and Trade

4.申請後に出発までに日本でやるべき準備は?

ワーキングホリデービザを申請したあとも、日本でやるべき準備はたくさんあります。

学校選び

いきなり現地で働くということは難しいので、語学学校で英語を勉強&友達を作りながら、住まいや職探しをするのがおすすめです。学校の手配は日本にいるうちに済ませてしまいましょう。就学期間としては1ヵ月~3カ月の人が多く、学費の週あたりの相場は€150~300(20000円~40000円)といったところです。

教育の質が高いとされているアイルランド、政府から認められた学校はACELSと呼ばれています。せっかくならACELS認定校でしっかりと英語を勉強してみましょう。語学学校は、留学エージェントのサイトで比較&相談しながら、選ぶとよいでしょう。いろんな人と出会いたいならば、多国籍な学校がおすすめです。

また、語学学校に行っている間の住まいは、ホームステイがおすすめ!現地の人達の生活をまずは近くで家族と溶け込みあいながら勉強してみましょう。ホームステイ先は留学エージェントと相談して決めて費用を支払うことになります。

航空券の予約

アイルランドと日本間は直行便がないため、経由便を使うことになります。購入は片道でも往復でもオッケ―ですが、1年もの間が空くので片道でよいかと思います。片道では早めの予約で、格安航空券なら7~8万円でも可能です。片道でも時期によっては15~20万以上になることもありますので、費用を抑えたい方は繁忙期を避けるとよいでしょう。

海外旅行保険に加入

アイルランドでワーキングホリデーをするには、医療保険の加入が必須となっています。クレジットカードにも海外旅行保険が付帯されているものもありますが、長くて期限が3ヵ月のものがほとんどなので、ワーキングホリデーには向きませんので注意します。

1年間の長期間ならば思わぬケガや病気にかかることもあるので、ケガや病気の治療費用を重視した保険を選ぶとよいです。また、旅行中にパソコンなどが盗難に遭う可能性もあるので、携行品補償もつけておくのがおすすめ、海外旅行保険の相場は、1年間で25万円ほどをみておきましょう。

英語の勉強をしておこう

現地でも語学学校に通うと思いますが、英語は日本でできるだけ勉強しておきましょう。英語力はワーキングホリデー中の、仕事探しに影響を与えることも大きいです。勉強方法としては、中学英語のおさらいからはじめるのがおすすめ!中学校時代の単語や文法、熟語、あなたはどれくらい覚えていますか?本屋で中学生用の英語文法の分かりやすい本などにまずはチャレンジしてみましょう。

独学が厳しい場合は英会話教室に通う、オンラインレッスンを受けるといった方法もあります。また、ワーキングホリデーに参加される方の中には、費用が安くマンツーマンレッスンを受けられるフィリピン留学をされる方も多数いますので、アイルランドに行く前にフィリピンで英語を鍛えるという方法もおすすめです。

ワーキングホリデー前にフィリピン留学がおすすめな理由はこちらへ。
ワーホリ前にはフィリピン留学で『準備』をしよう。その理由とは?

情報収集&計画を立てる

アイルランド留学やワーキングホリデーに関する説明会に参加する、インターネットや本でアイルランドやワーキングホリデーに関する基本情報、体験談、持っていくべきものなどをできるだけ調べて、ワーキングホリデーに必要な情報をできるだけ吸収しておきましょう。

取り込んだ情報をもとに、アイルランドで仕事はどれくらいの期間するか、学校にどれくらい通うべきか、どこに旅行に行くかなど簡単に計画や目標を立ててみましょう。

日本から持参したいもの

常備薬
薬は自分に合った日本製のものが一番です。風邪薬や胃腸薬、鎮痛剤など持参しましょう。

化粧品
女子ならではのもの、化粧水やファンデーションなどは日本製のものがおすすめです。

カイロ
アイルランドではなかなか手に入りません。寒い冬には活躍します。

折り畳み傘
天候が不安定なので突然、雨が降ることもありますので持っていくとよいです。

パソコン
仕事探し、部屋探し、旅行計画などの必需品です。軽めのものを選びましょう。

SIMフリーのスマートフォン
現地でSIMカードを購入または、Wifi環境で使えます。

変換プラグ
コンセントにうまくハマらないこともあるので2個ほど持参するとよいです。

3又コンセント
複数の電化製品をつなぎたいときに便利です。

電子辞書
スマートフォンだと充電がすぐなくなってしまうこともあるので、軽い電子辞書単体があると便利です。

ガイドブック
ヨーロッパやアイルランドなどのガイドブック、日本製のものがやっぱり見やすいです。必要なページだけPDFにしたり、切り取ったりすれば軽くできます。

電池
海外では、意外と買うと高いです。

爪切り
こちらも意外と海外で手に入りにくいものです。

国際運転免許証
レンタカーで旅行をしたい人には便利!身分証明書がわりにもなります。

文房具
学校で使うノートや筆記用具など、日本製は質がいいです。

チェーンロック
旅行時の荷物管理に活躍します。

お土産
ホストファミリーへのお土産、日本のお菓子や100円ショップで購入できるようなアイテムでも喜ばれます。

帽子
日焼け対策&防寒対策になります。

カーディガンやパーカー
夏でも肌寒いこともあるので羽織れるパーカーやカーディガンは重宝します。パーカーなら雨対策にもなります。

ヒートテック
海外ではなかなか手に入りません。

水着
海に入るならば持参しましょう。

日本食
日持ちをする&軽いインスタント食品やふりかけ、お菓子などあれば日本食が恋しい時だけではなく、友達にあげて喜ばれることもあります。

ダウンジャケットやウインドブレーカー
雨&寒さ対策でフード付きのものがおすすめです。コンパクトにたためるタイプならば、あまり荷物にもなりません。

お金の管理はどうする?

現金は数万円程度持参して、あとはクレジットカードや国際キャッシュカード、キャッシュパスポートなどを使って、必要なときに必要な額をATMから引き出したり、会計でカード決済したりするとよいでしょう。カードブランドはVISAとMastercardを2枚に分けての持参がおすすめです。

費用はいくらを目標にためるべきか

アイルランドワーキングホリデービザは、口座に50万円以上の残高証明が必要なので、まずはそのお金を目標に貯金しましょう。しかもこれは必要最低限の費用で、実際に現地につくと物価の高さもあり、さらに費用がかかることが想定されます。

時給がよい仕事に上手くつければよいですが、お金がなくて帰国しましたという事態にならないために、当面の十分な生活費として100~150万円以上は準備したいところです。

5.アイルランドに到着!現地でやるべきこととは?

アイルランドに到着してからも、のんびりしてはいられない!ワーキングホリデーをはじめるにあたってやるべきことがいくつかあります。

外国人登録

アイルランドに居住する各地域の警察署本部で外国人登録の手続きを入国後、1ヵ月以内に行う必要があります。万が一、届出を怠ると、就労はできず、また90日以上滞在できませんので、必ず行いましょう。なおダブリンに居住する場合は、外国人登録は、出入国管理局で行うことになりますので申請場所を間違えないようにしましょう。

社会保障番号の取得

各地域にある社会福祉事務所で、社会保障番号(PPS)の取得手続きが必要になります。

仕事探し

ワーキングホリデーで日本人がつけそうな仕事は、レストランやホテル、カフェの店員などの接客業や農作業などがあります。また、高度な英語力があればツアーガイドや、事務職、住み込みのベビーシッターなどで働くこともできます。アイルランドの平均時給は€9、日本円でだいたい1100円と高い方ですが、同じく物価も高いので、アルバイトだけで滞在費すべてを補うことは難しいかもしれません。

週で39時間までという制限があるので、仕事と学校、余暇、お金のバランスを上手く調整しましょう。仕事探しは人脈を使ったり、求人サイトを使ったり、時には飛び込で見つけたという人もいます。やりたい仕事があったら履歴書を持ってチャレンジしてみましょう!

税務登録

アイルランドも日本と同じく、働いたお金から税金の納入が必要になります。仕事が決まったら雇用主に社会保障番号を伝えると、さらに雇用主から税務当局にあなたが就労することを通知する形になります。すると申請用紙を渡されると思いますので必要事項を記入し管轄している税務署に提出して登録となります。

住む場所を探す

ワーキングホリデーをする人の多くは、はじめの1ヵ月~3カ月ほどはホームステイで過ごし、その後の期間はアパートやフラットなどでシェアハウスをすることが多いです。シェアハウスでは大体€300~500くらい(40000円~66000円)、ホームステイなら月に€600~1000くらい(80000円~132000円)が相場といったところです。

また、農業や酪農、オーペアの中には、住み込みで働くといったものもあるので、そういった仕事について住居費を安くすませるといった方法もあります。自分にあった居住形態を見つけて、ワーキングホリデーでの1年を、楽しく過ごしましょう!

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