8月22日 衝撃的なニュースが流れました。
“Google Has a Plan to Disrupt the College Degree”
見出しを直訳すると、「Googleが大学学位をめちゃくちゃにしてやるぞ!」と。
読んでいくと、つまり、Googleが自社で大学に匹敵するような教育プログラムを始めると言うのです。
今日はこの件についてレポートしていきます。
Google大学で学べることは?
正確に言うと大学ではありません。なので、「卒業資格」は出ません
しかし、コース修了までの半年間で、それ以上の内容を学べるプログラムにする、とのこと。
資格として出るのは”Google Career Certificates”
- データアナリスト
- UXデザイナー
- プロジェクトマネージャー
となるような人材を育てるコースを作るようです。
Google大学のコースを修了すると?
修了して、もらえるものとしてはCertificate(認定証)どまり。
しかし、Google社は、卒業生を大学を卒業したものと同等の学びを得た学生として取り扱うとのことです。
具体的にはインターンや、採用までのルートとして優遇すると宣言しています。
少なくともGoogleへの採用には有利になるし、IT人材は今後、枯渇するので、同じように扱う会社も出てくることでしょうね。
つまり就職には有利になるでしょう。
Google大学の費用は?
費用については公開していません。
が、似たようなプログラムがCourseraで提供されており、”the Google IT Support Professional Certificate”,これが月49ドルぐらい。
つまり半年だと300ドル(約32,000円)じゃないか、と記事で言われています。激安ですね。
ちなみにアメリカの大学の学費は平均で大体年間300万円程度。3分の1は9,000ドル以下ですが、日本と比べるとやはり高くつきます。
>> アメリカ留学の費用相場を解説
無料のオンライン大学
一方で、学費の高さが社会問題になっている背景もあり、University of the peopleの様な無料のオンライン大学も話題になっています。
奨学金ファンドも
しかも、10万の奨学金ファンドを作ることも考えているとのこと。完全に人材を囲いに来ていますね。
ちなみにGoogleの社員の給与相場です。
- Data Analyst:$66,000
- Project Manager:$93,000
- UX Designer:$75,000
つまり、入社したら年収700万円~1,000万円ぐらいは約束されているという事ですね。
こりゃ、喜んで囲われちゃいますね。
Last month we announced Google Career Certificates from #GrowWithGoogle for Americans looking for accessible job-training solutions in high-growth industries. Get notifications about the certificates and our need-based scholarships: https://t.co/eiFKDb0mt4
— Kent Walker (@Kent_Walker) August 24, 2020
奨学金についての連絡が欲しければリンクされている頁に登録して起きましょうとのことです。
Googleの大学設立計画のねらいは?
GoogleというITテクノロジーの会社が教育にまで乗り出したきたことに驚きを隠せません。
狙いは人材の囲い込み。世界中から優秀な人材を採用するために、無料もしくは格安で学びを提供しようと言うものでしょう。
コロナがきっかけで教育のオンライン化が劇的に進んでいます。教材は動画化すればコストはかからずに何万人にでも届けられます。
良い人材を集めるためにGoogleがノウハウを提供する。一方で、世界中の学生からするとGoogleの最先端スキルを格安で学べる訳です。Win-Winだ。
しかし、これは確かに世界中の大学にとっては驚異になるでしょう。
大塚が個人的に思うこと
Googleが大学作るってよ。
すごいこっちゃ。https://t.co/dr024NtH5a— 大塚 庸平🇺🇸🇵🇭留学情報館・English Innovations代表 (@yoheiotsuka) August 22, 2020
記事を読んでびっくりしすぎて、ついつぶやいちゃいました。
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しかし、大学と言うのは”世に出た時に活躍できる力を養う場所”
そういう意味では産業界のリーダーであるGoogleさんは「どんな力をつければ活躍できるのか?」
身につけるべきスキルや知識は何なのか?それを最も分かっている人(会社)とも言えるのです。
これは自分でもITの学校(KREDO)もセブで経営するものとして驚異でもありますが、世のためには良いことだと信じています。
100年後は教育界と産業界の垣根はなくなるかもしれませんね。