英語によるエッセイの書き方を徹底解説【海外大学出願】

英語によるエッセイの書き方を徹底解説【海外大学出願】

ここでは、海外大学の出願に必要な英文エッセイを作る方法について解説します。

提出書類の中で最も戦略的に取り掛かるべきなのが、英文エッセイ。
この記事では、何をどう書けば合格ラインに行けるのか詳細に説明します。

ぜひ、この記事を見ながらエッセイを書いてみましょう。

もくじ

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海外の大学が英語のエッセイを書かせる理由

突然ですが、ミスコンを思い出して下さい。

現場で実際のコンテストを見たことが無い人でもなんとなく流れはお分かりではないでしょうか?

応募した女性達は必須書類を送り、その内容を事務局で審査してもらい、いざ最終決戦を迎え舞台はコンテスト会場へと移ります。その最終決戦で今度はどんなタスクが用意されたでしょうか?

コンテスト会場の彼女達は、審査員の前でスピーチしていませんでしたか?

この流れ、海外の大学出願にそっくりです。
スピーチでミスコン応募者の人間性、未来への期待値、品格、言葉遣いなどを審査員に想像してもらうのと同じく、海外大学の受験生達はスピーチの代わりに英文エッセイで審査員達に自分を多角的に評価してもらうのです。

つまり、英文エッセイを課される理由は、受験者である皆さん自身の人間性、未来の皆さんへの期待値、品格、言葉遣いなどを学校側が判定するところにあります。

だからエッセイが重要なんです。

海外大学側の本音

海外大学側の本音

「エッセイでは人間性を見られる」と書きましたが、海外大学側が求める人間性って何でしょう?

実はこれには大学独自の傾向があります。ハーバードなら「博愛」、イエール大学なら「成果主義」など、各大学が大切にしている学生像が必ずあるのです。だからこそ「この人なら我が校に相応しい」と思わせるエッセンスを、ごく自然にエッセイの中に混ぜて行くのがポイントのひとつです。

そうそう、ここまで書いてふと思ったのですが、「プリンストンは落ちたけどハーバードとケンブリッジには受かった」など、世界ランキングと逆相関の結果を出す志願者がたまにいます。それは、もしかしたらエッセイの「大学側が求める人間性」の部分が合否を左右したのかもしれませんね。

でも、海外の大学が求める人間性なんて分かりますか?なかなか自分で導き出せないもの…。そんな時こそ世界の各大学を調べ尽くした留学アドバイザーに聞いてみましょう!

エッセイのテーマは壮大かつ独特であるべきか?

さあ!大学側の心を掴むエッセイを書くぞ!と気合を入れなおしたあなた。勢い余って、壮大なテーマを掲げようとしたり、自分を深く印象付けようとかなり無理のあるテーマを掲げようとしたら要注意。

相手は毎年何百通ものエッセイを読み続けてきたプロ。あまりハッタリをかけすぎると「あれ?この志願者なんとなくチグハグだぞ?」、と見抜かれてしまいますのでご注意を。

テーマは、例えば国防、世界平和、AIの未来、環境保護など、平凡な毎日からやや遠いと思えるものを扱うとしても、それらでさえ必ず自分の生活に何らかの接点があるものです。

国防がどう変われば自分の未来が良くなるのか、AIがどんな風に日常生活に浸透すれば自分や家族の生活がラクになるのか。そんなふうに「自分との関係」に注目しながら書くと自ずと深く論じているエッセイとなり、内容の濃い秀逸なものに仕上がります。

逆に、素朴なテーマだとしても、やはり自分の生活に関係する話として書き未来の展望を示すと、それはそれで内容の濃いリアルな英文エッセイです。

例えば「色彩」というテーマだとします。青いカーテンの家に住んでいた自分の行動について分析結果を書き、「色と行動変化の関係性を貴学で勉強し、将来はそれを日本とあなたの国の児童福祉施設の運営に反映させて、より明るい社会を作りたい」などと締め括るのも立派なエッセイです。

つまり、テーマの大小に関わらず自分の生活に落とし込みながら書くと、「この志願者はテーマを自分の問題としてしっかり捉えているな」と、読み手である審査員に説得感を与えられるのです。

まず自分の過去を振り返る

英文エッセイを通して学校側は皆さんの「人間性」や「未来への期待値」を知りたい、と言いましたが、それにはまず皆さん自身の過去を振り返り思い出を箇条書きにしましょう。

すると必ず、1つか2つはエッセイのテーマに使えるような過去の体験が見つかるものです。それをエッセイに混ぜることで、学校側は皆さんの人間性と未来への期待値をなんとなく把握できます。

例えば先の例で挙げた「色彩」「行動変化」「児童福祉施設」というもの。

色彩に興味を持ったきっかけ、色彩に囲まれ自分の行動や性格が変わったと感じた出来事、子供に興味を持ったきっかけ、日本や世界の児童福祉をどう変えたいと思ったか、など思い出ベースで良いので箇条書きにし、エッセイに織り交ぜていきます。

出願するあなたの「血」や「息吹」を感じさせる

エッセイには「思い出」。ストーリーを書くと、読み手にあなたの生き生きとした人間像が伝わりやすくなります。生身のあなた、過去の体験を通して「勉強したい!」とのパッションに満ちるあなた・・・

学校側があなたの「血」と「息吹」を学校側は感じることができ、「感動した!」「この生徒に会いたい!」と思ってくれる可能性がグンと上がります。

余談ですが、外国で就職活動をする際にCVという志望動機書を提出させられます(特にヨーロッパ圏)。CVはまさに英文エッセイのようなものですが、会社が志願者を面接に招待する際、「We were impressed by your CV」、つまり「あなたのCVに感動しました」と書いて面接のお誘いメールを送ってくることがよくあります。

審査員は「感動」したいんですよね。

さあ!どんどんあなたの過去をエッセイに混ぜて、学校側の心を動かしましょう!

失敗を乗り越えたエピソードなども効き目あり!

ところで、学校側が欲しいのは意思の強い学生です。
困難への対処法、その結果何を得たのか。学校側は英文エッセイと通してこれが知りたいのです。苦難があったことのみを書いても審査員は認めてくれません。それをどうやって克服し良い結果を出したのか?そこが示されていないエッセイは、アドミッションエッセイとは言えないと思われます。

過程や具体例を混ぜながら論理的に書いて下さい。これ非常に重要です。

考えてみて下さい。異国で結果を出すって大変なことですよ?生活面にせよ学業面にせよ、つまづく事だってあるでしょう。学校側もそれは分かっています。

だからこそ、失敗を乗り越えたエピソードを持つ志願者にこそ「この生徒なら大変な授業でも随時問題解決しながら結果を出せるはず」と頼もしさを感じるでしょうし、スマートな優等生よりも場合によっては印象に残るかもしれません。
「難しい研究テーマを我が校で一緒に追究するに相応しい人だ!」とプラスに思ってもらえるエッセイを書きましょう。

こうして彩り豊かな自分像をエッセイに盛り込んで行きます。
どうです?ある程度戦略的に、でも情熱をもって等身大の自分を認めてもらえるこの過程、わくわくしてきませんか?

アドミッションエッセイを書くのって、実はこんなふうに楽しいんですよ!

つまり出願時の英文エッセイは、プロポーズなんです

皆さんが英文エッセイを書く過程と作業って、まさにプロポーズと同じなんです。

僕はこういう人間です。僕は失敗をしましたが、こうやってリカバリーしました。強靭です。
こんな経験を経たからこそ、あなたとアイデアをぶつけ合えば化学変化となって良い結果が生まれると思います。だから僕を受け入れてくれませんか?

ざっくり言うとこんな感じでしょうか。

この場合「あなた」は学校で「僕」は志願者。

「あなた」の側に立って上の例をもう一度読んで下さい。「あなた」は「僕」を多角的に観察したいし、良く知らない相手だからこそ過去のエピソードも欲しいし、一緒にいることでお互いにプラスになると強く言ってくれるのなら、まあ受け入れても良いかな…。と考えませんか?

【NG】日本語で書いてから英文にする→墓穴

さて、ここまでは基本的に「出願エッセイを使ってあなたをアピールすること」を中心に綴ってきました。

ここでよく皆さんが間違ってしまうのが「まず日本語で書いて、それを英文に訳す」というやり方です。これは墓穴すぎます…絶対にやめましょう。

日本語と英語の論文はそもそも構造が違いますし、話の流れ方が違いすぎます。そのまま翻訳すると機械翻訳以下のチグハグな文章に仕上がり、まず受かりません。

日本語で書き出すのは、盛り込みたい内容を箇条書きする程度にとどめておいてください。

では、どうしたら英文エッセイらしい仕上がりになるのか?
以下を参照してみて下さい。

英文エッセイの鉄板構成 「結論→例1、2、3→別の言葉で結論」

英語エッセイの鉄板構成

どの大学に行ってもまず習うのが、英文エッセイの形式です。
だいたいどの大学でもこの構図を教えるはずです。

    「結論→例1、2、3→別の言葉で結論」

「英文エッセイとしての充実度」との観点で見た時の必須条件は、実は結構決まっています。それが上に書いた構図です。この流れさえ押さてしまえば、英文エッセイを書くのは実はそんなに難しくありません。

例えば「音楽と社会」をテーマにして説明しますね。簡単に書くと、このような流れで英文エッセイが書けます。

結論: 音楽は情緒に左右するから、人間の生活において重要だ。

例1: 僕は静かな性格の学生だった。趣味はピアノだ。進学するにつれ「より積極的な性格にならなくては」と思い、ボランティアでピアノ演奏をすることにした。

例2: ボランティア先は老人ホームにした。突然自分で自分を売り込んでも門前払いされるという挫折の日々。そこで、作戦変更に出た。You Tubeに演奏をアップロードして見てもらう作戦だ。入所者が喜ぶ音楽リストを所長と相談し決定すること、入所者のどのような病状にも触れないこと、を約束書として所長に送った。
すると、いくつかの施設から受け入れてもらえた。

例3: 施設を複数訪問し、定番の民謡、ポップソング、クラシックを弾いた。民謡では皆が反応し、ポップソングでは孫がいる人が喜び、クラシックでは「私に弾かせて」と申し出るお年寄りもいた。

別の言葉で結論: 音楽は人の気持ちを左右し、生きるモチベーションへと繋げるのだ。日本や他の先進国は高齢化社会を迎えている。僕は音楽と社会の相互関係をあなたの学校で研究し、多くの人に生きるモチベーションを与える音楽産業を創りたい。

冒頭で示すのが「結論」、それを発展的な文章で最後に締め括るのが「別の言葉で結論」。これは多くの英文エッセイで見られるスタイルです。

この2つを繋げるために、間に例を3つほど入れていきます。そして、例2のあたりに「失敗をどう乗り越えたか」を書きます。「血」の部分ですね。例3では乗り越えた先で見えた結果と新たに見つけた可能性(あるいは課題)を書くことで「息吹」を読み手に感じさせます。これを英文でやるのです。

あなたのテーマは何ですか?同じように例文を書いてみてくださいね。
細かく書いたようで、これは基礎中の基礎です。

入学後は毎週書きまくる日々が待っている

いかがでしたか?「出願時の英文エッセイってこんなに大変なのか…」などと思ってしまいましたか?でも、これは合格者がみんなやったことなんです。

また大学のエッセイの出題傾向3つのパターンに集約されます。詳細はまた別の記事ででも書いていこうと思いますが、一回本気で自分と向き合い、書けばこれを大学ごとにカスタマイズするだけ!

実際、本当に大変なのは入学後。あらゆる英文エッセイを毎週書かされ続けます。出願時にその訓練が出来ると思って、どうかここは乗り越えてください!

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