現在日本では、世界的に見ても著しいスピードで少子高齢化が進んでおり、
- 労働人口の減少による外国人労働者の増加
- 国内マーケットの縮小による、日本企業のグローバル展開
といった現象が生じています。
またこのことから言えるのは、外国人とのコミュニケーションを取りながら仕事をするという機会が増えるということです。今まさに日本の企業は、グローバルに活躍できる人材の確保が急務となっているのが現状なのです。
グローバルに活躍できる人材というのはまさに、「実践的な英語でのコミュニケーション」や「異文化コミュニケーション」といったスキルをもち、外国人と円滑に仕事をできる人材と言えます。
しかしただの留学では、それらの力は身につきづらい…
そこで現在注目されているのが、海外インターンシップなのです!
今回は「実践的な英語でのコミュニケーション」や「異文化コミュニケーション」といったスキルを身に付けることができる英語を活かせる海外インターンシップを5つご紹介します!
こんな方にオススメの記事です!
- 就活で他の人と差をつけたい大学生
- 今留学を考えている方
- 将来海外で働きたい方
- 将来英語を使って働きたい方
もくじ
海外インターンシップとは?
海外インターンシップでは、海外の現地企業で実際に働くものから、ワークショップ形式のもの、海外視察を行うものまで様々なプログラムがあります。
特に「日本から近い」「短期間でも可能」「英語初心者でも挑戦できる」ことから東南アジアでの海外インターンシップが人気です。
ちなみにイギリス、カナダ、オーストラリアでもインターンシップをすることが可能ですが、ワーキングホリデービザの取得が必要となり18〜30歳という年齢制限が設けられていますし、かなりの英語力がなければ企業でのインターンシップは難しいでしょう。英語力に自身のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
▶︎【関連記事】オーストラリア留学中にインターンシップを体験するメリットとおすすめ校3選
また、海外インターンシップには大きく分けて2種類のインターンがあります。
まず一つが海外企業で実際に働く就業型の海外インターンシップです。
そしてもう一つが、企業が企画・運営しているコンテンツ型の海外インターンシップです。
就業型の海外インターンシップとは?
就業型の海外インターンシップは、実際に海外の企業でインターン生として働くインターンシップです。インターン後に、そのままその会社に就職することも可能です。
しかしインターン生とはいえ英語での実践的な業務もあり、ある程度の英語力が必要となります。英語に自信のない方は、まずは語学留学で自信をつけてから挑戦することをオススメします。
海外企業でのインターンシップ業務の例
- Webディレクター、デザイナー、エンジニア
- ブリッジSE
- 現地企業・日系企業への法人営業
- ホテルのレセプションやアテンド業務
- バックオフィス業務
- その他技術職(美容師など)
就業型の海外インターンシップのメリットとデメリット
就業型のインターンシップのメリット
- 実際にビジネス英語を使って仕事ができる
- リアルなビジネススキルを身に付けることができる
- 異文化コミュニケーションスキルがつく
- インターン先にそのまま就職できる可能性がある
就業型のインターンシップのデメリット
- 外国人と英語を使って仕事をするため英語初心者には厳しい
- 受け入れの多くが最低でも3〜6ヶ月からとなっているため短期休暇では参加できない
コンテンツ型の海外インターンシップとは?
コンテンツ型の海外インターンシップには、日本人メンターのサポートのもとグループでワークショップを行うものでや、海外企業や都市の視察を行うものなど様々なものがあります。
ワークショップでは、実際に企画立案、市場調査、マーケティング、営業などを行い、最終的に現地で商品を販売をしたり、海外視察では、発展の著しい都市や企業を視察することで現場の空気感を肌で実感することができます。
海外初心者や英語に慣れていない方でも、日本人メンターがサポートしてくれますので安心です。
コンテンツ型の海外インターンシップの例
- 現地でウケそうな料理の開発・販売
- 日本で有名なチェーン店のカレールー販売
- 「中国のシリコンバレー」深センの企業視察
- ベトナムの飲食店での採用施策の提案
コンテンツ型の海外インターンシップのメリットとデメリット
コンテンツ型のインターンシップのメリット
- 日本人メンターがつくため、海外・英語初心者でも安心して挑戦できる
- 就活対策を行なってくれるプログラムもある
- 短期休暇でも参加することができる
コンテンツ型のインターンシップのデメリット
- 日本人と常に一緒にいるため、実践的な英語を使えない
- リアルなビジネススキルがつきにくい
英語を使わない海外インターンシップもある?
答えは、「あります」。
英語を使う業務なのか、担当者にしっかり聞くようにしましょう。
また英語が全く使えない状態だと日本のアルバイトと変わらぬ業務を与えられかねません。英語が苦手な方は、一度留学をし自信をつけてから挑戦することをオススメします。
ただ留学後にインターンシップができるプログラムもあるため、英語が苦手な方はそちらをご検討してみてはいががでしょうか。
英語を活かせる海外インターンシップ
- 外国人のマネジメント
- 海外クライアントに対する営業
- ブリッジSE
- ホテルのレセプションやアテンド業務
英語を活かしにくい海外インターンシップ
- コールセンター
- 日本人がお客さんの業務
- 日本人が多くいる現場
- バックオフィス系の業務
- 海外視察
なぜ「語学留学」ではなく「海外インターンシップ」なのか?
冒頭でも述べた通り、現在日本では少子高齢化による外国人労働者の増加や、日本企業のグローバル展開の増加など、グローバルに活躍できる人材の確保が急務となっています。そこで現在注目されているのが海外インターンシップ、特に就業型の海外インターンシップです。
では、なぜ「語学留学」ではなく「就業型の海外インターンシップ」なのか?
就業型のインターンシップのメリットとしては、
- ① 実際にビジネス英語を使って仕事ができる
- ② リアルなビジネススキルを身に付けることができる
- ③ 異文化コミュニケーションスキルがつく
- ④ インターン先にそのまま就職できる可能性がある
ということが挙げられます。
① 実際にビジネス英語を使って仕事ができる
就業型の海外インターンシップでは、実際に外国人と英語でMTGをしながら企画を考えたり、英語で業務をオペレーションするなどビジネス英語を使って仕事をする場面が多くあります。
語学留学はあくまでも英語を勉強する場であり、先生もわかりやすいように英語を話してくれますし、あなたの英語が完璧でなくても理解してくれようとしてくれます。しかし海外インターンシップで一緒に働く人は先生ではなく、いちビジネスマンであり、論理立てて英語で話さなければいけません。
② リアルなビジネススキルを身に付けることができる
実際の会社のインターン生として働くため、リアルなビジネスを体験することができます。
また日系の海外企業だと人数が少なく、任される裁量の範囲が広かったり、事業提案が通りやすいなど、日本企業ではできないような経験ができる可能性があります。また最低でも3〜6ヶ月以上はインターンをしなければいけないため、チャレンジできる機会が多くあることもビジネススキルをより定着させる要因の一つです。
③ 異文化コミュニケーションスキルがつく
海外では違う文化や性格、価値観をもった国の人と働くため、それらを理解した上で仕事を進めなければいけません。
例えばですが、日本人は何事に対しても「時間」というものを徹底的に守る文化があります。「5分前集合」という言葉があるほどです。
しかし他の国では「集合時間」から1時間までの間が「集合時間」であるという概念の国もあります。
他にも日本人は「仕事ファースト」という人が多くいますが、他の国では「家族ファースト」で仕事は二の次という文化の国もあります。
そういった背景を汲み取って外国人とコミュニケーションを取ったり、外国人をうまくマネジメントすることで外国人と円滑に働けるスキルは身につきます。
④ インターンシップ先にそのまま就職できる可能性がある
インターンシップからの就職はまさに「海外就職の王道パターン」です!
海外で働いている方の多くは、試用期間としてインターンシップで働いたのちにその会社へ就職しています。
来てみたは良いものの海外の環境に適応でずに帰国してしまう方や、企業とのミスマッチを減らすために一定の試用期間を設けている会社が多いです。
英語を活かせる海外インターンシップ5選
1. カンボジアでローカルスタッフとお店作り
カンボジアのイオンプノンペン店のマネジメント業務です。1350人のカンボジア人スタッフに対し、日本人スタッフは10人と、マネジメント力を試される現場となります。
このインターンシップの特徴
国 :カンボジア
タイプ :就業型インターンシップ
就職サポート:なし
ビジネス力 :★★★★☆
英語力 :★★★★☆(英語70%:日本語30%)
メリット :外国人をマネジメントする力をつけることができる
デメリット :大手企業インターンのため自由度が低い可能性がある
▶︎カンボジアにて1,350名のローカルスタッフと一緒に店舗創り・事業開拓を担うインターンシップ
2. スリランカの5つ星ホテルでのレセプションやアテンド
スリランカの5つ星ホテルでの運営業務です。諸外国から観光客が来るため、英語力はマストとなってきます。英語力に自信があり、それを生かしたい方や中国語にも挑戦したいという方にはオススメのインターンシップです。
このインターンシップの特徴
国 :スリランカ
タイプ :就業型インターンシップ
就職サポート:なし
ビジネス力 :★★☆☆☆
英語力 :★★★★★(英語100%、できれば中国語)
メリット :英語や中国語など語学力を最大限に活かすことができる
デメリット :ホテル業務のためビジネスに活かしにくい
▶︎スリランカの古都キャンディーの大自然の中にある5つ星ホテルでのインターンシップ
3. IT留学 + LIG海外ブランチ(セブ)でのIT実務経験インターン
セブ島のITと英語の語学学校Kredoにて3ヶ月間ITと英語の授業を受けたのち、日本でも有名なWEB制作会社LIGのフィリピンブランチにて3ヶ月間ブリッジSEとしてインターン業務を行います。業務内容としては、優秀なフィリピン人エンジニアチームのディレクションであったり、能力に応じてWEB制作やWEBデザインなどの技術的な業務に携わることも可能です。インターン終了後はそのまま就職することもできます。
このインターンシップの特徴
国 :フィリピン
タイプ :留学&就業型インターンシップ
就職サポート:あり(LIGへの就職 or Kredoがサポートしてくれます)
ビジネス力 :★★★★☆
英語力 :★★★★★(Kredoにて英語授業&英語によるIT授業を受けられます)
メリット :初心者からでも英語力とITスキルを同時に身に付け、実践で活かせる
デメリット :授業料がかかる
4. マレーシア情報ポータルサイトの広告営業
日本人向けのマレーシア情報ポータルサイトの広告営業のインターンシップです。現地法人、日系法人どちらへの営業も可能で、自分次第では英語を活かして現地法人への積極的な営業を行うことも可能です。そして社会においてはどこでも重要になってくる「営業力」も同時につけることができます。
このインターンシップの特徴
国 :マレーシア
タイプ :就業型インターンシップ
就職サポート:なし
ビジネス力 :★★★★★
英語力 :★★★★☆(英語50%:日本語50%)
メリット :英語力と営業力を同時に身に付けることができる
デメリット :社員数が少ないため組織マネジメントはできない
▶︎インターンシップを見るマレーシア情報ポータルサイトに関する超実践型インターンシップ
5. シンガポールで社長直下での商社立ち上げ
シンガポールで社長とともに商社を立ち上げるインターンシップです。会社の立ち上げフェーズ「0→1」ということで「将来海外で起業したい!」という方にはもってこいのインターンシップではないでしょうか。社長直下ということで起業家のビジネスマインドも学ぶことができます。
このインターンシップの特徴
国 :シンガポール
タイプ :起業&就業型インターンシップ
就職サポート:なし
ビジネス力 :★★★★★
英語力 :★★★★☆
メリット :「0→1」でビジネスの立ち上げができ、新規開拓も英語で行う
デメリット :会社の立ち上げということでかなりハードワーク
▶︎社長直下!シンガポール日本文化の商社で事業開発・営業のインターンシップ
まとめ
今回は英語を活かし、グローバル人材を目指すことができる海外インターンシップを5つご紹介しました。
今日本では、著しいスピードで少子高齢化が進んでおり「労働人口の減少による外国人労働者の増加」や「国内マーケットの縮小による、日本企業のグローバル展開」という現状があることに対して、世界で活躍できるグローバル人材が不足しているという問題を抱えています。そしてその需要は、今後より拡大していくことでしょう。
「留学」で英語を学ぶ方は多いですが、実際に社会で活かすためにはビジネススキル、ITスキル、異文化コミュニケーションスキルなど「英語+α」のスキルが必要になっていきます。
就活で他の人と差をつけたい大学生、今留学を考えている方、将来海外で働きたい方、将来英語を使って働きたい方はぜひ、海外インターンシップをご検討してみてはいかがでしょうか。