せっかくのイギリス留学。語学だけでなく、興味のあることを積極的にチャレンジしてみたいですよね。例えば、「自分の新たな可能性を見つけたい!」そう思ったならインターンシップに参加してみてはいかがでしょう?
インターンシップとは、主に学生(又は新卒)が一定期間、企業で「研修生」として働き、経験が積める研修制度です。将来的に働きたい分野で研修するため、自身のスキルアップはもちろん、就職につながったり、就職後に実践できるノウハウも身に付きます。
この記事ではイギリス留学中にインターンシップ・プログラムに参加するメリットや探し方、応募のしかたについてご紹介いたします。
1.インターンシップとは将来設計に役立つ「お試し期間」
インターンシップとは一般企業などで「インターン(研修生)」として働ける制度で、最近ではイギリスでもポピュラーになっています。アルバイトとは違い、将来自分が働きたいと思っている分野の企業で研修できるため、本当にその分野に進みたいかなどを考える「お試し期間」として多くの学生が参加します。
一般的には2週間〜3ヶ月と短期間ですが、1年間のインターンシップを実施している企業もあります。うまくいけば、インターンシップ先にそのまま就職なんてこともあります。
イギリス留学でのインターンシップには長期学生ビザが必要
インターンシップは英語で “internship”又は “work experience(ワーク・エクスペリエンス)”と呼ばれます。学生ビザの場合、短期学生ビザでは無償であっても、ワーク・エクスペリエンスで働くことが禁止されていますので、必ず長期学生ビザを持っていることを確認しましょう。
学生ビザ以外でもワーキングホリデー(YMS)でもインターンシップに参加することは可能です。現地での就職につながりやすいので、渡英してしばらくの間、インターンシップをしながらワーキングホリデー中の就職先を探す人も多いです。
2.イギリス留学中にインターンシップへ参加する3つのパターン
それでは、インターンシップに参加する、3つのパターンを見てましょう。
パターン①:長期休暇の時だけ働く
大学や語学学校で勉強している場合、週に数日間だけインターンシップを行うこともできますが、本当にその企業に就職したつもりで毎日働いてみると、より多くのことが見えてきます。なので、夏休みや冬休みなどの長期休暇を活用してフルタイムでインターンシップをするのがオススメです。
パターン②:大学のコースに含まれている
インターンシップは就職活動をする際、学生にとって有利だと考える大学が多いため、学部や修士のコースに、一年間のインターンシップが含まれている場合もあります。一般的には4年制のコースの3年目にインターンシップを行い、分野は経済やIT、デザインなど多岐に渡ります。
パターン③:ワーキングホリデービザを使う
年間1,000人という取得難易度の高いワーキングホリデー(YMS)ビザは主に仕事をする目的で渡英しますが、すぐにイギリスで職に就くのは難しいです。なので、はじめは就職よりハードルの低いインターンシップで仕事して、そのままインターンシップ先に就職したり、新たな就職先を探すための情報収集の場として活用する人が多いです。
ワーキングホリデー・ビザについて詳しくは日本ワーキング・ホリデー協会をご覧ください。
3.イギリス留学中にインターンシップをするメリットとは?
メリット①:スキルアップ
インターンシップの最大のメリットは語学を含め、専門分野の技術や知識の向上です。興味のある分野で働くので、その分野でよく使う単語やフレーズを聞いて、使うので、必要な英語を重点的に学べます。他のアルバイトに比べて、専門的な技術などが学べるのでスキルアップが期待できますね。
メリット②:興味のある分野を内側から見られる
社会人経験がなかったり、その分野での経験がない場合、興味のある分野を内側から見られるのは将来のキャリア選択にも役立ちます。期間が限定されているので、むいていないなと思えば、転職のように重たく考えず、別の分野に進むことが容易です。
メリット③:イギリスの就労環境を見られる
仕事をしてみないとなかなか見ることのできないイギリスの就労環境が見られるため、インターンシップはオススメ。職場の雰囲気や仕事の進め方などを体験することができるので、暮らしているだけでは分からない、細々した点が見えてきます。そのため将来的にイギリスに移住したいなど、具体的なビジョンが持てるでしょう。
メリット④:就職に有利
イギリスで就職するにしても、日本に帰国して就職するにしても、インターンシップ経験があるとその分野の企業に応募する際に有利になることがあります。また、他の人とは異なる経験があるため、新たなアイディアを提示できるという点でもアピールでき、ライバルに差を付けられます。
4.気をつけたい!インターンシップの注意点と対処法
インターンシップでのトラブルは良く聞く話。でも、将来就職するかもしれない企業と、ぜひ良い関係を構築したいですよね。ここでは良くあるトラブルとその対処法をご紹介します。
注意点①:給料に関するトラブル
イギリスでのインターンシップは有給の場合が多いですが、中には無給の場合もあります。タダでも、経験を積んだりコネクションを作りたいのであれば、無給でも問題ないですが、面接時などにしっかりと給料の額について聞いておいた方が良いです。
日本ではこういった場面でお金の話をするのがタブー視されることもありますが、イギリスでは特にその様な暗黙の了解はなく、単刀直入に聞いても不利になることはないでしょう。
注意点②:労働時間と業務内容のトラブル
次に多いトラブルは労働時間と業務内容のトラブルです。例えば、時間外の仕事(残業や、自宅に持ち帰る仕事)が多かったり、無給なのに責任が大きかったり。イギリスでは労働者の権利が重んじられますので、そんな場合は我慢せずに上司や、信頼できる人(留学エージェントや学校のカウンセラー)に相談するのがベストです。
4.イギリスでインターンシップを探す方法
その①:学校を通じて探す
多くの大学や専門学校は、企業とのコネクションがありますので、まず通っている学校の先生やカウンセラーに相談してみましょう。先生以外にもティーチング・アシスタントやクラスメイトに相談すると、意外と紹介してもらえるかも。
その②:インターネットで探す
インターネットでも多くのインターンシップ情報が掲載されています。
まず現地の人が良く使うのがGumtree です。働きたい場所や職種を入力して検索できます。様々な分野のインターンシップ募集があるので、リアルタイムで自分にぴったりのインターンシップが見つかるでしょう。
次に有名なのが、在英日本人のポータルサイトMixB。こちらでもインターンシップの求人情報が検索できます。日系企業でのインターンシップを探している人には特にオススメです。日系以外でもアパレル関係やIT関係のインターンシップ情報が多く掲載されています。
その③:留学エージェントに相談する
ご利用の留学エージェントに相談するのもオススメです。多くのノウハウを持つ留学エージェントが手厚くサポートをしてくれます。また、当サイトのEnglish Pediaでも相談を受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
【無料】English Pediaから留学相談をする
5.イギリス留学でインターンシップへ応募する流れ+ポイントとは?
応募したいインターンシップが見つかったら、応募してみましょう。応募から採用までの流れはアルバイトとあまり変わりません。
まずはCV(履歴書)を用意する
日本では履歴書の専用の用紙を購入して記入するのが一般的ですが、イギリスでは特に決まったフォーマットはなく、CV作成から、応募者の選定が始まっていると言っても過言ではありません。いくらインターンでも、企業はより良い人材を求めていますので、しっかりと書きましょう。
ベーシックな履歴書の構成としては、“Cover Letter(カバーレター)” と呼ばれる添え状と “CV(シー・ブイ)”または “Curriculum Vitae(カリキュラム・バイテー)と呼ばれる履歴書を組み合わせます。
カバーレターには志望動機やアピールポイントなどを人事担当者に向けて書きます。これは自分を印象づけると共に、履歴書を読み進めたいと思わせる重要な役割があるので、最も力を入れましょう。ちなみに、募集広告に履歴書を送付するように指示がなければ、職場に出向き直接手渡しした方が好印象です。
カバーレターとCVのサンプルはこちらからダウンロードできます。
面接でうまくいくコツとは?
履歴書と同様、面接でも積極的にアピールするのがポイントです。自分がいかにこの職に適しているか、自分がどのように高い能力を持っているかなど、多少恥ずかしくても、ばんばんアピールしましょう。インターンシップに対しての抱負や将来的なビジョンも明確に示せればパーフェクトです。
服装は清潔なオフィス・カジュアルが良いです。日本ではリクルートスーツを着て面接に挑みますが、イギリスではあまりかっちりしなくてオッケーです。業界によっても違いますが、殆どの場合、オフィス・カジュアル、少し自分の個性をにじませつつ清潔に見えるスタイルが好印象でしょう。
採用され、仕事が始まったら仕事場にあまり浮かない服装を選ぶといいです。