うつ病!イギリス留学前からできる対策は?もしかかってしまったら?

うつ病!イギリス留学前からできる対策は?もしかかってしまったら?

最近日本でも話題の「うつ病」。実はイギリス留学中に患う人も少なくない病気の1つとなっています。

そんな留学中に注意しなければならい「うつ病」について、今日はイギリス留学生のために様々な情報をここからお届けしようと思います。

イギリスでうつ病になった場合はどうしたらいいのか・・・一読して損はありませんよ!

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1.留学生とうつ病の関係とは?

勉強へのプレッシャー、うまくいかないコミュニケーション、ホームシック・・・あらゆる留学のストレスから、うつ病や精神疾患への不安を覚える人は少なくありません。イギリス留学時に発症するかもしれないうつ病、実際には留学とどのような関係があるのでしょうか?

「うつ病」はもう世界の一般的な精神疾患になっている!

日本では、日ごろの受ける様々なストレスでうつ病を患っている人は現在約506万人いると言われています。そして、多くの人たちが職場や学校、又は家庭内でさえも「やる気の問題なんじゃないの?」「ただのわがままだ」と、「うつ病」という病気を理解してもらえなかったり、患った自分自身が「うつ病」を受け入れられずに苦しんでいます。

そんな中、最近、私はこんなニュースを目にしました。

2017年2月23日、WHO(世界保健機構)は世界でうつ病に苦しむ人が2017年に推計で3億2200万人いると発表し、これは2015年からおよそ18パーセント増加しており、急速な対応が必要だと警告しました。また、2017年の世界の自殺者は推計で78万8000人とし、そのうち、うつ病を死因とするのはおよそ1.5パーセントで、15歳から29歳の若年層の2番目の死因となっていると明らかにしました。
引用:Yahoo!Japanニュース「うつ病患者は推計3億2200万人、WHO発表」

そう、うつ病はもはや日本だけではなく、世界全体の大きな問題となり「うつ病」という病気自体も一般的な精神疾患の1つとなってきています。だからこそ、イギリス留学中も抱えるであろう様々なストレスや不安から、「うつ病」を発症する可能性は誰にでもあるのです。

イギリス留学ではどういう時にうつ病になりやすい?

うつ病は過度な不安やストレス、周囲の環境や身体的な病気、疲労など様々なことが要因で発症すると病気と言われています。

イギリス留学においてこの要因をいくつか挙げてみると、まずイギリスでは日本とは全く異なった文化・環境で基本的には一人で生活を始めなければなりません。また、うまくいかないコミュニケーションから苛立ちを感じたり、日本への恋しさを感じる人も沢山います。中には、イギリス留学中に成果を残さなければならないというプレッシャーから自分自身をストイックに追い込む人もいるでしょう。

このようにイギリス留学中では、日本では感じなかった場面で大いにストレスや不安を感じることがあります。

つまり、留学中のうつ病のキーワードは「ストレスと不安」。環境的要因よってうつ病を発症する可能性が非常に高い考えられるのです。

筆者自身も語学留学では、文化や習慣の違いに戸惑い、語学勉強が思うようにいかなかったので現地の人とのコミュニケーションに悩み、うつ病までとはいかないものの、夜に一人で泣いたり、何度か体調不良を感じることがありました。

その他、私の友人でも語学学校でコミュニケーションが取れず孤独感を感じることでストレスがたまり、食欲不振ややる気の低下を感じたことがある人もいます。

以下のような気持ちや状況が続き、身体的にも精神的にも落ち込んでしまうこともあるかもしれません。あまりも長い期間その状況が続くようだったら、うつ病になる可能性も高くなるので注意しましょう。

  • イギリスでの勉強がうまくいかない、授業について行けずに焦りを感じる
  • 現地の人と上手くコミュニケーションが取れなくて苛立ちを感じる
  • 周りに信頼できる人がおらず、孤独を感じる
  • イギリスの文化や習慣についていけない、戸惑いを感じてしまう
  • 日本の友達や家族が恋しい、ホームシックになってしまう
  • 思い描いたイギリス留学生活と実際の生活がかけ離れすぎている
  • ホームステイ先の人とうまくうっていない

では次からはうつ病にならないにはどうしたらいいのか、イギリス留学前からできることについて考えてみましょう!

2.イギリスにいる間、うつ病にならない為の今からできる5つのこと

イギリス留学でもしうつ病になったら、頼れる人も日本より少ないので闘病が大変だったり、なにより折角の留学も楽しめなくなってしまいます。ではうつ病にならないよう、ストレスや不安をためずに生活するにはどんな方法があるでしょうか?

ここではその方法を5パターンに分けて紹介したいと思います!

その①:うつ病について詳しく知っておく&理解しておく

まずはうつ病というのがどういう病気なのか具体的に知っておくと、日頃から注意もでき、いざうつ病になった時にも慌てずに済みます。また、うつ病は精神疾患の為、自分ではうつ病になったかどうか気づかないこともありますので、留学中に連絡を取るであろう家族や友人にも理解しておいてもらうと周りからのサポートも受けやすくなります。

病気への対策の1番は、やはりその病気について知ることです。うつ病について専門的に記載されたウェブサイトをここに掲載しておきます。
» うつ病情報サイト ― こころの陽だまり

その②:短期留学をする、または留学の具体的なイメージを持っておく

イギリスに長期留学する場合ですこし不安がある人は、1度短期留学や旅行でイギリスを訪れてみることをおすすめします。長期となるとそれなりに費用も時間もかかり、「絶対に留学生活を成功させたい!」という気持ちも高くなると思います。

だからこそ、そのプレッシャーを緩和するために、現地に少しでもなれておくことは大切なことです。1度イギリスに訪れれば、留学への具体的なイメージも広がると思います。

留学自体を決定するのは、1度イギリスを直に味わってからでも遅くはありませんよ。

その③:イギリスにいる日本人の友達を作っておく

やはりストレスや不安を溜め込まないために、友人という存在はとても重要になります。もちろん日本に住んでいる家族や友人に電話で話すだけでもいいかもしれませんが、やはり現地のことを知っている仲間もいると、イギリスの話題を共有できるので、より自分の気持ちをわかってもらいやすくなります。

特に日本人同士だと、お互い日本のこともイギリスのことも知ってるのでより分かり合えると思います。もちろん、現地の友達や他国の友達との交流も大切だとは思いますが、イギリスでも日本人の友達がいると気軽に話せて精神的にも楽ですよ。特に英語があまりできない時期等は、日本人の友達だけが唯一の親しい交友関係になったりすることもあるので大切です!

今はSNSやインターネットを通じて他国に住む人との交流も簡単にできるようになっているので、留学前から探しておいてもいいですし、現地に着いてから日本人交流会などに参加してみるのも良いでしょう♪

その④:小さな目標を立てておく

よく留学前に「1年間の留学で、日常会話をマスターする」とか「イギリスの大学でいい成績をとって卒業する」とか、帰国までの目標を立ててスタートする人が多いかと思います。確かにその目標もとても大切でいいことだとは思いますが、余りにも長期的な目標だとモチベーションが続かないことが多くなります。

モチベーションの低下はやる気の低下へも繋がりますので、「明日は単語を10個覚える」「ホストファミリーと3分間続けて英語で会話できるようになる」など日頃から小さな目標も立てながら生活すると、留学中にやる気を保ちやすく、ストレスや不安も少ない生活が続けやすいです。

特に真面目な人やストイックな人は、留学中に目標達成ができないことに焦りだすと、それがそのまま気持ちへ直結してうつ病へと発展しやすくなりますので注意しましょう。

その⑤:イギリスについて悪いことも知っておく

よくイギリス留学に来る人の中には、イギリスの良いところ、憧れてるところばかりを想像して留学生活を送っている人がいます。もちろん、そういった要素があるからこそイギリスを留学場所に選んだのだと思いますが、もちろんイギリスには日本よりも不便なところ、嫌なところはあります。

それはどんな国に住んでも同じことだと思いますが、イギリス生活のデメリットも知っておかないと、自分の想像したイギリスとのギャップにショックを覚えることもあると思います。

やはり留学して生活することは、旅行するとは訳が違います。もしかするとイギリス留学後に、あんなに好きだったイギリスを嫌いになるかもしれません。そんなイギリスでの生活に少しでもストレスを感じないよう、留学する前から前もってイギリスについてデメリットも知っておくことが大切なのです。

イギリスのメリット・デメリットについてはそれぞれ別記事で詳しくまとめてありますので、よかったらご参考にどうぞ♪
» イギリス留学のメリットはズバリこれだ!6つの利点をまとめました
» イギリスの悪い所は?実際に困る!イギリス留学デメリット5パターン

3.実際に留学中にうつ病になってしまったら?

ここからはイギリスの病院で現在働いているセラピスト(臨床心理士)からの専門的な情報も加えて、「うつ病の判断基準は?」「万が一うつ病になってしまったら、イギリスではどうしたらいい?」という疑問に答えたいと思います。

うつ病かどうかどうやって判断すればいい?

まず「精神疾患」というものの定義というのは、「精神的に自分の体がコントロールできず、日常生活に支障をきたしてしまう」状況に陥った場合を指します。何かにおびえたり、何かをやめられなかったりするせいで、日常生活に支障があれば精神疾患を患っているといえます。

つまり鬱っぽい状態だったとしても、日常生活自体に問題がなければそれは、たまたま悲しい状態が続いているだけかもしれませんし、またはうつ病の予備軍になっているのかもしれません。鬱っぽい状態が続いた場合は、まずこの判断基準について考えてみてください。

更に詳しいうつ病のチェックについて紹介します。うつ病はいくつか種類があるが、その中でも最もメジャーな「大うつ病性障害(major depressive disorder)」について実際に精神科で行われているチェックリストを紹介したいと思います。(大うつ病という名がつけられていますが、これは重度のうつ病というわけではなく、「major」という単語自体は「主な、主要の」という意味がありますが、日本語訳にしたときに「大うつ病」という名で訳されたためです。)

どういうものがうつ病と呼ばれる症状なのか、まずは確認してみましょう。また、留学中にもし「うつ病かな?」と思ったらセルフチェックとしても活用してみてください。

11問の質問項目があり、それぞれ第1グループ2問、第2グループ2問、第3グループ7問に分かれています。全て「はい」か「いいえ」かの2択で答えてみてください。

大うつ病性障害(major depressive disorder)チェック

第1グループ A.2週間以上、やる気や気力がわかない。
B.2週間以上、何に対しても興味が沸かない。何もする気が起きない。
第2グループ a.1日中悲しいさや虚しさを感じる。将来に希望が持てない。
b.今まで好きだったことや趣味に対して興味がなくなった。
第3グループ ①食欲がない、または異常に食欲が湧いてしまう。
②寝不足が続いてる、または睡眠時間が異常に長い。
③体の動きが鈍い、または異常に動作が素早い。
④自分の体力やエネルギーを感じない。
⑤なんでも自分のせいだと思ってしまう、何をやってもつまらないと感じる。
⑥集中力がない。
⑦自殺願望がある。

※参考文献:精神障害の診断と統計マニュアル第5版(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, DSM-5)

第1グループの質問のうち、「はい」が1つ以上、かつ第2グループの質問のうち、「はい」が1つ以上、かつ第2と3グループの質問を合わせて、「はい」が5つ以上の人は「大うつ病性障害(major depressive disorder)」の可能性が高いと言えます。もし、上記にあてはまった方はなるべく早い精神科や心療内科への受診をおすすめします。

これはあくまでもセルフチェックですので、たとえ該当しなかったとしても、精神状態に不安を感じている方は近くの病院を受診し専門家のアドバイスに従ってください。

万が一うつ病になってしまったら?

ここでは筆者も経験した対処法を3つに分けてご紹介します!うつ病に関わらず精神的に苦しいときは、自分の出来ることから試してみましょう。

①家族、友人、だれか頼れる人に一度相談する
まず初めに、出来るなら一人で不安やストレスを抱え込まずに自分の感じていることを誰かに打ち明けましょう。人によっては、誰かに話すこと自体も苦痛に感じるかもしれませんが、少しずつでもいいのでアウトプットする方が精神的にも軽くなっていくはずです。

また日本では少ないかもしれませんが、イギリスではうつ病を隠さずに周りに職場や家庭で理解してもらったうえで治療をしている人々も沢山います。その為、イギリスではうつ病に対して周りからの理解も得られやすいと思います。

話す相手がいない場合は、「心の相談所」などの日本語で気軽に電話のにて話を聞いてもらえる機関もあります。そういう場所を利用するのも大きな助けになると思いますよ。

②イギリスにある病院を受診する
明らかに精神的な問題を抱え、日常生活に支障をきたしている場合はなるべく早く病院への受診をおすすめします。イギリスではまず、自分の登録をした診療所(GP)へ予約をしてから、診察してもらう必要があります。

その後GPからのアドバイスを受けて治療をしたり、大きな病院や専門家の紹介をしてもらえたりします。

専門的用語を使う場合もあるので英語に不安がある場合は、英語のできる友人に付き添ってもらったり、日本人医師や日本語での受診が可能な病院にいってみましょう。特にロンドンにはそういった病院が複数存在し、ジャパングリーンメディカルセンターも日本人医師や看護婦のいる病院となっています。
» ジャパングリーンメディカルセンター公式ホームページ

ちなみにイギリスは心理学分野においては、諸外国よりもかなり発展している国なので安心してくださいね。

③一時帰国、早期帰国を検討する
やはり慣れない環境で生活するのは、それだけでもストレスが溜まり大変なことです。だからこそ精神的に疲れてしまったら、「日本にはやく帰りたい」と思っている人も多いかと思います。

ちなみに筆者も語学留学中に、お金はありませんでしたが1度一時帰国をしたことがあります。学校の授業もありましたが、それよりも自分自身が留学生活を全く楽しめていないことに気づき、このままダラダラここにいたとしても自分の身にならない、ここで生活する意味がなくなってしまうと思い、学校を休んでまで1ヶ月間一時帰国をしました。

一時帰国中はアルバイトをしたり、友人に会ったりと日本で生活していた時と同じように過ごし、だんだん精神的にも楽になり「もう一回留学生活に戻って語学勉強をしたい。」と改めて思えるようになりました。

今では一時帰国したからこそ、その後の留学生活を充実した物にできたのだと思っています。

「帰国したら負け、親に迷惑かけたくない」など思っている人もいるかもしれませんが、帰国は必ずしもその場から逃げるという行為ではありません。自分をもう一度見つめ直してその後の留学生活をより良くする為にも、帰国したい、早期帰国したいと思ったら検討してみるのも1つの手段だと思いますよ。

4.まとめ(イギリス留学中のうつ病へ不安がある人へひと言)

イギリスでは日本よりもかなりうつ病に関する理解や社会的支援が進んでおり、学校や職場または友人間でも気軽に「うつ病」について相談や質問ができる環境があります。また心理学分野においてもかなり発達した国なので、仮にうつ病になったとしてもちゃんとしたサポート・治療が受けられるようになっています。

筆者自身もイギリスの友人にある日突然「私うつ病なんだよね。」と、軽く話を始められて、自分に起こっている様々な症状について詳しく教えてくれた人がいました。あんまりにも簡単に話されたので日本人としてはちょっと驚きましたが、彼女は一生懸命病気と闘っていて、またイギリスではうつ病に対しての理解が進んでいるのだなと感じました。

今やイギリスではうつ病は恥ずかしい病気、怖い病気ではなくなって来ています。うつ病は、本人に治す意志があればちゃんと治る病気です。

せっかく手に入れたイギリス留学のチャンスですから、病気に怯えないで堂々と楽しんでください。それこそが留学生が必ずしなければならない1番大切なことですよ♪

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