カナダワーホリでのファームステイ【概要・生活・メリットを解説する】

カナダワーホリでのファームステイ【概要・生活・メリットを解説する】

日本語でいうと、農家や牧場で働きながら滞在するファームステイにどんなイメージがありますか?実はカナダには、さまざまな種類のファームがあるので日本では体験できないことも経験できます。

当記事では、好き嫌いや、興味があるないなど、両極端に分かれるこのファームステイを詳しく紹介します。

読んで興味がある、経験してみたいと思えば、1ヶ月などの短期間でも経験することができますよ。早速受け入れ先を検索してみませんか?

1.カナダワーホリのファームステイとは?

冒頭でも触れたように、ファームステイは、農家や牧場で働きながらホームステイをするというものです。お察しの通り、農家や牧場で働くのですから田舎の環境に身を置くことになります。

そしてファームから頼まれる仕事の大半は農作業などの重労働。大まかにどんな環境でどんな仕事をするのかを知っておかないと、想像と現実とのギャップに悩まされることにもなりかねません。

この項目では、あなたがカナダワーホリのファームステイとはどんな感じなのかがつかめるように、カナダのファーム概要に始まりファームステイをする方法を紹介します。

内容は、カナダ留学ポータルサイトの「ファームステイとは」(出典:カナダ留学ポータルサイト「ファームステイとは」)のページを参考にしています。

①:カナダのファーム概要

動物、野菜、果物、エンターテイメント、ミニ動物園、ゲスト、これらの単語から何を想像しますか?いろいろな分野の単語が並んでいますが、実はこれらはカナダにあるファームの種類のキーワードです。

また英語のファームを日本語に訳すと、「農場・農園・牧場」ですが、日本にはそんなに大きな牧場はあまりないことから、お米作りや、野菜作りメインのようなイメージがあります。

一方カナダにはこんなに多くの種類のファームがあるのです。国土が広く自然が多いので。あなたもこれまで興味がなかったとしても、ちょっと経験してみたいなと思えてきませんか?

そんな冒頭で、キーワードで紹介したカナダのファームをまとめると下記のような種類があります。

  • 動物ファーム(牛、馬、羊、鶏などの動物を飼っている)
  • 野菜ファーム(オーガニック野菜)
  • 果物ファーム(ベリー、りんごなど)
  • ミックスファーム(野菜と果物)
  • エンターテイメントファーム※ペティングファーム(ミニ動物園など)
  • ゲストファーム(宿泊客用の施設がある)
  • 兼業ファーム(別の仕事とファームを持っている)
  • 大規模ファーム(別の仕事を持ちながら兼業農家から使用人を雇っている)

上記で紹介したファームは、インターネット上に表れる一般的な情報を参考にしています。ファームが別の仕事、たとえばカフェの経営もしていれば、カフェファームや、果樹園で収穫した果物でワインも作っているワインファームなどもありそうですね。

次にファームがある場所ですが、国土が広大なカナダだけに全土にあります。そのなかでもファームステイを受け入れているファームがある州というのがあり、それが下記です。

  • ブリティッシュコロンビア州(ケロウナはワイナリーが多いことで知られている)
  • アルバータ州
  • サンカチュワン州
  • オンタリオ州
  • ケベック州
  • ノバスコシア州
  • ニューブランズウィック州
  • プリンスエドワード島州

上記で紹介したように、ファームとひとことでいっても、カナダ全土にさまざまな種類のファームがあることがお分かり頂けると思います。そんなカナダの農家で滞在し、働く経験ができるのがカナダのファームステイなのです。

次の項目では、そのカナダのファームステイについて詳しく紹介しますね。

②:カナダのファームステイ概要

①の項目で、カナダのファームとはどんな感じなのかがつかめたら、この項目でカナダのファームステイについて紹介します。

ファームステイは、一般的に農家でその家族と一緒に生活し、そこでのファームの仕事や生活を体験できるというプログラムです。カナダだけではなく、世界各国で体験できるプログラムです。

そしてファームステイは、「観光型(ホリデー型)ファームステイ」、「労働型ファームステイ」と「エクスチェンジ型ファームステイ」の3つの種類に分けることができ内容が異なります。

その違いが語学学校KAPLAN公式ホームページの「ファームステイでワンランク上の留学経験!国別の特徴や費用について」(出典:KAPLAN公式ホームページ「ファームステイでワンランク上の留学経験!国別の特徴や費用について」)のページで説明されていますので参考にして紹介しますね。

まず、観光型(ホリデー型)ファームステイは、ワーホリビザを含む就労ビザを持っていない人がファームで生活体験をする方法です。滞在費を支払って滞在します。

そのように滞在費を払って宿泊するので、労働条件がありません。労働面でいうと少し楽なファームステイ方法として紹介されています。ちょっとファームステイやファームの仕事の経験をしたいという人向けで、どちらかというと英語などを学びながら、ファームステイも経験するという感じです。

次に労働型ファームステイですが、ファームに滞在せず働いてお給料をもらうというタイプです。仕事先がファームになると考えるとイメージがしやすいかもしれません。

こちらは、本気で仕事をしたい人や、海外の農業に興味がある人に向いています。仕事内容はお給料が発生しますので仕事内容はハードなようです。体力がないと大変です。

最後に、エクスチェンジ型ファームステイですが、ワーキングホリデービザ等の就労ビザを持っている人が決められた時間を働く代わりに、滞在場所と食事が提供してもらえるというものです。

滞在費は、自分が使うシャンプーなどの日用品購入費以外は無料というのが一般的です。

しかし、基本無料ですので受け入れ先であるホストは、あなたを労働者として受け入れますので仕事内容は実にさまざまで、ホストによって異なります。申し込みをする前に、ホストに直接仕事内容を必ず確認しましょう。

そんなエクスチェンジ型ファームステイの一般的な仕事内容は、メインの畑や牧場の作業以外に、食事の準備、片づけ、食器洗い、部屋の掃除、ベビーシッターなどがあります。これらの内容は、自宅で家族と住んでいると思えば自発的にできる仕事内容ではないでしょうか?

使ったら片づける、赤ちゃんが泣いていたらあやす、手が空いていればできることを手伝ってあげるなどです。ホストやその家族とコミュニケーションもしっかり取れますし、生活に密着した英語表現を学ぶことができます。

そのように3種類に分けられるファームステイですが、当記事では、就労ビザを持っているカナダワーホリで一般的な、労働型ファームステイとエクスチェンジ型ファームステイを中心に紹介しますので、予めお伝えしておきますね。

では、カナダでファームステイするにはどうしたらいいのでしょうか?次の項目で、その方法を紹介していきます。
 

③:カナダでファームステイしよう


引用元:WWOOF Canada

これまでに紹介したファームとファームステイの概要がつかめ、興味がある、経験したいと思ったあなたが、次に何をすればいいのかをこの項目で紹介していきます。

最初にすることは、受け入れてくれるファームを探さなければいけません。それにはエージェントを利用する方法と、自分で探すというふたつの方法があります。

エージェントを利用する場合は、インターネットで検索すればさまざまなエージェントがファームステイプログラムのサービスを提供していますので、資料を取り寄せる、問い合わせをするなどして手続きを進めていきます。

この方法のメリットは、日本語で手続きができること。言語のストレスを感じることがなく手配ができます。そしてデメリットをあえていうと、手配してもらうので手数料がかかることです。

手数料は、手続き代行料のみであれば10,000~20,000円くらいが目安です。エージェントや、キャンペーンなどによって金額は異なります。

次に、自分でファームステイ先を探すのであれば、自分で探す方法と、WWOOFという団体にコンタクトを取る方法があります。

しかし、全て自分で探すというのは、情報が少ないので大変なのが現状のようです。探し方は、インターネットで募集しているファームを探す、コミュニティーセンターの掲示板の募集を探す、知人や友人からの紹介などの口コミで探すという方法があります。

最後に、WWOOF(World Wide Opportunities on Organic Farms)という団体とコンタクトを取る方法もあります。まずWWOOFですが、世界各地の登録しているホストとファームステイをしたい人とがコンタクトができるサービスを提供しています。

あなたも登録することによって、ファームステイをする人、WWOOFerとして、ホストとコンタクトを取ることが可能になります。

ここでWWOOFを利用してファームステイをするならば、知っておくといいWWOOFのミッションがあります。それは、ファームを通じて食を考える、自分の国について考える、環境を大切にする、都会と田舎の架け橋をするなどです。

そしてWWOOFの登録者や利用者は世界各地の人々ですので、募集しているファームは日本の全国各地にもあります。近年若い人達の間でも、農業や田舎暮らしに興味がある人が増えていて人気があります。WWOOFという言葉を聞いたことがある、知っている人も多いようです。

そんなWWOOFですが、ファームの仕事も様々です。兼業ファームであれば、ファームの仕事以外の仕事経験をすることも可能です。

たとえば、ファームで収穫した麦を使ってパンを作っているファームであれば、パン作りも経験することができます。WWOOFerは、自分のパン屋をオープンするために経営について学びたいという目的でも利用することもできます。

そのように日本でも人気があるWWOOFですが、カナダのWWOOF CANADA(出典:WWOOF CANADA)もあり、現地の情報を検索して、ファームに連絡することができます。登録は簡単で、下記の3ステップのみです。

※「」内には登録画面に表示される英語表記を記載しています

①会員登録「WWOOFer Registration」(出典:WWOOF CANADA登録画面URL
犯罪履歴を含む4つの質問事項に該当がないか、規約に同意して申し込むかが問われます。

②個人情報の登録「Create your Account」
個人の申し込み(Singleカナダ$50.00)か、複数での申し込み(Jointカナダ$65.00)を選んで、個人情報(個人メールアドレス、氏名、電話番号、国の選択、郵便番号を含む住所の入力)と顔写真の添付。

③決済「Checkout」
個人申し込み登録料50カナダ$(約4,400円※2017年12月現在の換算レート、1カナダ$=87.47円で換算)必要、の支払い決済。
※記事によって、登録料は40カナダ$や60カナダ$と紹介されていますが、当記事では、2017年12月中旬にWWOOF CANADAで案内されている価格を紹介しています)
※カナダワーホリを一人ですると仮定し、個人申し込みとして紹介しています。

上記の手順で会員登録が終わると、ファームステイ先のリストを手に入れることができるようになり、ファームにコンタクトをとって話を進めていくことができます。直接電話することも可能なようです。

以上のように手続きは簡単ですが、滞在可能なファームは人気があるため予約が埋まっていてなかなか見つかりにくいのが現状のようです。ファームステイ先をこのWWOOFで探すと決めたら、直ぐに会員登録し、検索、興味があるホストに連絡することをおすすめします。

この項目でファームステイ先を探す方法が分かったら、ファームにはどんな仕事があるのか、ほかにも生活の様子も気になりますね。次の項目では、そのことについて紹介します。

2.カナダファームステイの仕事と生活

ここまで読み進めてみて、カナダファームステイへの興味はいかがですか?興味がわいてきましたか?

ちょっと特別なファームステイをするならば、事前に知っておくといいことがあります。それは、仕事や生活がどんな感じなのかです。

この項目では、3つの項目にまとめてそれらのことを紹介していきますね。

①:ファームステイのタイプ

まずは、ファームステイのタイプですが、何のファームか種類によって異なります。冒頭で紹介したように、ファームといってもさまざまあります。

そんな多種多様のファームステイですが、人気があるカナダのファームステイがあり、エージェントのBRAND NEW WAYの「ファームステイ」(出典:BRAND NEW WAY「ファームステイ」)で紹介されています。

紹介されている上位3つのファームは、タイプが異なります。この項目のテーマであるファームステイのタイプを知るには、詳細が分かりやすくていいので下記に記載します。

1位 乗馬系ファーム
ファーム希望で一番人気があるのがこの乗馬系ファームだそうです。「ペッティングファーム(日本でいう触れ合いファーム)」や「ミックスファーム(牧場と農業などを兼業しているファーム)」と呼ばれる種類のファームであれば乗馬を体験できるとも。

そしてアルバータ州を代表とするカウボーイの面影が残る土地では、販売用に馬を飼育している馬ファームもあるそうです。

日本でも乗馬は経験することができます。しかし、30分位の乗馬体験で3,000円~5,000円、定期的に乗馬を楽しみたいのであれば数万円払って会員にならなければいけない場合が多いです。定期的に乗馬を楽しむとなると高額になります。

しかも30分の乗馬で体験できることは、柵に囲まれた中をぐるぐると回るだけ。テレビや映画で観るような中腰になって走れるようになるまでには時間も要します。

そんな乗馬をステイ中に存分に楽しめるのは、大きなメリットです。近年では、乗馬セラピーと呼ばれ、癒し効果を求めて乗馬をする人も増えてきます。

馬の体に触るとわかるのですが、体温が人より高く乗っているだけで体が温まりますし、馬の歩行の揺れのリズムも癒す効果を高めているそうです。空気がきれいで広大なカナダであれば、さらなる癒し効果も期待できそうです。

2位 フルーツピッキング系ファーム
フルーツピッキングは、果物が育つ環境が必要なため温暖なブリティッシュコロンビア州(BC州)に多くあります。

ラズベリー、ブルーベリーなどのベリー類、ナッツやりんごなどのファームが多く、果樹園で働くことに憧れがある女の子に特に人気です。

採れたれのフルーツやナッツが食べられる、好きなものを自分で作るという貴重な体験ができます。

3位 大規模ファーム
とにかく広いカナダの自然に触れられるのがもっとも魅力的で人気があるのが大規模ファームです。牛や羊などの「食肉用ファーム」と「穀物系ファーム」に分かれます。

大規模ファームはカナダ東部に多くあるようです。大規模なだけに、作業が多い可能性があるため忙しいことも紹介されています。

以上が人気のあるファームステイの種類ですが、別項目でも紹介したように兼業しているホストも含むと種類はもっとありそうです。

根気良く情報を探せば、興味深いファームステイがあるかもしれませんのであなたも探してみませんか?そんなファームステイですが、生活はどんな感じなのかも気になります。

次の項目では、気になるファームステイの生活を紹介しますね。

②:ファームステイの生活

ファームステイすることを考える時に気になるのが、ステイ先での生活です。環境は99%~101%田舎です。語学を習うために学校に行くことができるのかなども気になりますね。

まず、ファームでの生活ですが、どのタイプでファームステイするのか、同じファームでも季節によって仕事量が異なるため、大まかなスケジュールといった時間軸では紹介できませんので、滞在先のホストに確認が必要です。

しかし、共通していえることがファームの仕事は朝早くからあること。たとえばベリーファームでは、朝7時から仕事を始めるそうですので、起床は必然的に早朝になります。

次に冒頭で触れた、仕事量に左右する季節ですが、6月から10月頃の夏の期間が一年を落として一番募集がかかる時期です。それは多忙期であることを意味します。その時期は募集が増えるのですが、同時に希望者も増えるのでステイ先がなかなか見いつからないのが現状のようです。

そして、場所によっても状況は異なり、ブリティッシュコロンビア州やアルバータ州は1年を通してファームステイが可能なファームがある一方で、オンタリオ州やマリタイム州などの東部地域になると、冬場のファームステイは難しいようです。

冬は、仕事の内容やファームの種類もぐんと減り限定されるようですので、どの季節が多忙なのかも希望先のホストに確認をしておきましょう。そして幸運にもステイ先が見つかったら、その時期はファームの多忙時だと考えて忙しいと思っておくといいですね。

生活はそのようにステイ先によって異なりますが、労働時間は基本的に1週間約40時間が義務付けられています。そして、ほかの仕事と異なる興味深い点があり、それは、お給料の代わりが無料宿泊施設の提供と食事などなので、考え方としてはその提供分に合った労働をするということ。

沢山食べた日には、普段よりもしっかりと働かないといけない、なんて気持ちになるかもしれませんね。

最後に語学学校などに通いたい場合ですが、ファームは田舎にあるため近くに学校がない、あっても通学に時間がかかる、交通機関が限定される、学校に行く時間が取れないなどの理由でファームの仕事と両立は難しいようです。

一般的なのが、ワーホリができる1年間の間に1~3ヶ月だけファームステイするという方法です。その方法であれば学校に通うこともできますし、ファームステイも経験できます。

しかもファームステイするのは短期間ですので、もし予想以上に仕事がきついとしても頑張れる期間ではないでしょうか?

その方法を取るのなら、先にファームの募集時期が一定ではないことから、ファームステイ先をまず見つけてから、それ以外の期間を学校に通うように予定することをおすすめします。

しかし、労働型のファームステイをするならば学校にも通うことができますが、かなりの体力が必要であること、疲れて勉強に集中できないことが考えられます。それらのことに自信がある人は、ファームで働きながら学校に行くこともできます。

最後に、大切なことがあり、ファームステイするならばある程度の英語力が必要であるということです。ホストが説明することや、一緒に働く人との会話が成り立たないと生活も仕事も成り立たないからです。

環境は、生活に密着した英語を学ぶのには最適な環境です。しかもエクスチェンジ型ファームステイを選べば、ホストやホストの家族と生活を共にするので、文化や習慣を日常生活のなかで経験することができますので、学校では学べない多くのことが学べます。

そう考えると、ファームステイする時に英語の語学学校に行く必要があるのか、そんな疑問もわいてきそうですね。

これまでに紹介した内容で、ファームステイの生活や学校にも行きたい場合にはどうするのかが分かったら気になるのが、収支です。次の項目では、ファームステイ中の収支について紹介しますね。

③:ファームステイ時の収支

ファームステイは、宿泊と食事が無料なので給料はもらえないと一般的にいわれていますが、1の項目の②で紹介した労働型ファームステイであれば、お給料がもらえますので収入を得ることができます。

給料形態は雇用先によって異なり、歩合給や固定給があります。NAVERまとめのカナダでワーホリしてみた。2015年(お金の仕事の話)の「ファームジョブはカナダにもあるの?」(出典:NAVERまとめカナダでワーホリしてみた。2015年(お金の仕事の話)「ファームジョブはカナダにもあるの?」)のページには、カナダのファームでチェリーピッキングをして多い人だと月6.000カナダ$(約524,800円※2017年4月現在の換算レート、1カナダ$=87.47円で換算)ももらえた人がいることが紹介されています。

しかし、宿泊施設が整っていないところが多く、テント生活になる、キッチンやシャワーがついていないこともあるという話も書かれていますので、お給料がもらえるというだけではなく、生活環境も考えて選んだほうがよさそうです。

そのように、お給料がもらえる労働型ファームステイですが、宿泊先は自分で探して手配をしなければいけませんので生活費がかかるので月々決まった出費があります。

次に、エクスチェンジ型ファームステイを選んだ場合には、お給料をもらう代わりに宿泊代や食事代を払わなくてもいいのでお給料はもらえません。

では、まったくお金がかからないのかというとそうではなく、自分が使うシャンプーなどの日用品は購入しなければいけません。支出は、それ以外に自分が買わなければかかりません。

そんな収入がないエクスチェンジ型ファームステイですが、お金では買えない語学、文化、習慣、ファームの仕事が学べる、経験することができます。ファームステイを考える時には、自分が得たいものが経験なのか、収入なのかも考えてみることをおすすめします。

では、最後になりましたが、紹介してきたカナダのファームステイにもメリットとデメリットがあります。次の項目では、それらを紹介し経験者の話を紹介しますね。

3.カナダファームステイのメリットとデメリット

最後のこの項目では、あなたにとってファームステイが向いているのか、向いていないのかなどの判断基準になるようにメリットとデメリットを紹介しますね。

3の項目には、カナダのファームステイ体験談も紹介しますので、より現実味のある内容になっています。

参考にしたのは、食食食(さんしょく)さんの「それ知ってて口に入れてるの?」というブログの「実際にカナダでファームステイをして分かったメリット・デメリット」(出典:それ知ってて口に入れてるの?」というブログ「実際にカナダでファームステイをして分かったメリット・デメリット」)です。

①:カナダファームステイのメリット

まずファームステイのメリットは、カナダの大自然のなかで働くという経験ができることです。日本にも広い土地を持ったファームはありますが、カナダほどの広い土地を持たれているファームはなかなかありませんので、カナダでしか経験できませんね。

次に、もしも穀類、野菜、フルーツを作るファームにステイするならば有機農業を勉強することができます。カナダは、日本に比べるとオーガニック食品を手に入れやすいといわれています。

それだけ、作る人が農薬や、人が口にするものに対する関心が高いということではないでしょうか?特にWWOOFはオーガニック農法ですので、登録しているホストはオーガニックなものを作られています。

次に、ファームステイのメリットとして一般的に挙げられるが、生活費がかからないことです。ファームステイタイプにエクスチェンジ型ファームを選べば、自分が使う日用品を除くと無料であることもメリットです。

最後に紹介するメリットですが、出会いです。ホストやその家族、一緒に働く人との出会いはもちろんですが、ファームで飼っている牛、馬、羊などの動物との出会いもあります。

そんな環境で生活したり、働いたりすることができる機会はあまりありませんね。そういう意味でもメリットです。

以上がファームステイのメリットです。一方でデメリットもありますので、次の項目で紹介していきますね。

②:カナダファームステイのデメリット

次にデメリットですが、貯蓄ができにくいことです。農家ですので、都会に比べると不便、公共機関があまりないなどです。

貯蓄に関しては、別の項目で紹介しましたが、労働型のファームステイを選べば収入を得ることはできます。体力と相談して選ぶといいのではないでしょうか?

次に不便ということに関してですが、これはどうしようもないことですので、不便さを改善しようとするのではなく、受け入れて楽しむとよりカナダならではのファームステイが楽しめます。

たとえば、アミューズメント施設がない代わりに、お出掛け先は湖と紹介した記事もインターネット上で目にしました。そのように湖に出掛けて余暇を楽しむことがこの先あるのだろうか、たとえそんな時間を過ごしたいと望んでも、身近にきれいで海のように広い湖があるのだろうかを考えてみるといいですね。

ほかにも、牧場ファームでファームステイするのであれば乗馬を楽しむなど、お金を払って買わないといけない環境が身近にあるので、費用をかけずに楽しむことができます。気持ちのうえで贅沢な時間を過ごせるのです。

それらのことは、一般的にはデメリットとして紹介されているポイントですが、置かれた環境でどう楽しく過ごすのかを考える、学べる機会になるのです。

では、次に筆者が聞いたファームステイの体験談を紹介します。体験談を通じて、ファームステイをするうえで大事なことを伝えていますので、このまま次の項目に読み進んで下さいね。

③:ファームステイの体験談

最後のこの項目では、実際にカナダでファームステイをした人の体験談を紹介します。これは、筆者が英会話学校に通っていた時に聞いた実話です。

当時、英語力を伸ばすために、何とか費用をかけずに海外に滞在できる方法はないかということをクラスメイトと話していると、クラスメイトのひとりの知人のファームステイ体験談で盛り上がりました。費用を抑えて滞在できて、英語も学べるととても魅力的な話として。

そのステイ先のファームでは食用の鶏を飼育していて、与えられた仕事は生きている鶏を絞める作業。内気なクラスメイトの友人は断ることができず、数日我慢してその作業をしたそうです。しかし、その仕事が嫌で、滞在予定期間を切り上げて日本に帰国したとのこと。

詳しく聞いてみると、事前に仕事内容を確認しなかったことが招いた出来ごとだったそうです。

そのようなことも現実としてありますので、事前に自分自身でホストに仕事内容など全てのことを細かく確認しましょう。これは常識だから、聞かなくても大丈夫だろう、そう思って聞かなかったことが後で問題になるものです。

たとえ、ファームステイが始まった後に聞いていなかった、とホストに話してみても聞かなかったから言わなかっただけとも言われかねません。そしてその時にできることといえば、しょうがないとしぶしぶ納得することだけ。

このくらいのことは言わなくても分かるだろう、一般的にはこうだから大丈夫だろう、と自己解釈、自己解決してホストに確認することをおこたると大後悔するファームステイになってしまいます。ひとつひとつ自分で確認をし、納得のうえファームステイをすることを強くおすすめします。

以上が、カナダワーホリでちょっと特別なファームステイを選んだ場合には、仕事内容や環境、生活はどんな感じなのかの紹介でした。

稼ぎたい、ファームの仕事だけを経験したいのであれば労働型ファームステイ、有機農業に興味がある、ファームの仕事に興味がある、生きた英語が学びたい、カナダの自然を満喫したいのであればエクスチェンジ型ファームステイがおすすめです。

内容を読んで、やはり興味があり経験したい、そう思ったのであれば、広大なカナダでのファーム体験は貴重なものになります。この機会を活かして、ぜひ挑戦してみて下さいね。

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