ズバリ、留学には費用がかかります。特に、英語圏の北米やヨーロッパへの留学は本場の英語力を上達させるための語学留学をはじめ、大学留学、大学院留学でも高い人気を誇りますが、アメリカに比べると留学費用が安いと言われるカナダ留学でさえも費用は高額になりがち。なかなか気軽に留学に踏みだせない人も多いでしょう。
しかし、経済的な理由で理想の留学ができないとあきらめる必要はありません。日本政府、カナダ政府、各省庁、民間団体などから奨学金が設立されているため、経済的な理由からカナダ留学を諦めている人で留学が実現できるような奨学金システムがあります。
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1.カナダ留学奨学金に必要な条件とは?
①カナダの教育機関の入学許可が出ていること
カナダ留学に利用できる奨学金の多くの条件のひとつに、カナダの語学学校や大学から正式な入学許可がすでに出ていることが挙げられます。これは、きちんとカナダ留学することを正式に証明するエビデンスになるので、奨学金による学費や使い道などが明確になる非常に重要な条件です。
②成績や英語力が一定のレベル以上であること
学業優秀であることを奨学金の給付や貸与の条件に挙げています。一般的に英語力を測るTOEFLのスコアのほかに、在学中のGPAが一定以上であることを奨学金出願の最低条件としていることも少なくありません。
カナダ現地の志望大学にもスカラシッププログラムが設置されていることが多く。成績優秀者やスポーツや芸術分野、研究分野で素晴らしい成績を修めたに徒には大学から奨学金を受けることもできます。
③経済的援助を必要としていること
奨学金によっては、世帯収入などを申告することを条件にしている場合もあります。奨学金の趣旨にもよりますが、基本的に経済的に留学することが困難な人を対象にしている奨学金も多いため、世帯収入の制限がある場合もあります。
一度家族で相談してみるのもよいでしょう。
それでは、留学目的に利用できる奨学金をご紹介していきましょう。
2.カナダ語学留学に利用できる奨学金3選
・ICCコンサルタンツ
奨学金情報:留学とインターンシップのICCコンサルタンツ
政府、民間各種の奨学金情報を集め、一挙公開しています。
こちらも学生だけでなく社会人向けの奨学金の案内をわかりやすく紹介してくれています。メールやスカイプ、電話での相談のほか、オフィスが各地方に点在しており、オフィスへ直接足を運んでの無料相談を受けられるため、自分に合った奨学金を一緒に探してもらうことも可能です。
①iae奨学金
iae奨学金
留学なんて、カンタンだ!出発前のプラン作成から帰国後のトータルケアまですべて手数料無料で留学をサポートします。
受給資格が学生のみと限定されますが、留学を希望する日本の学生であれば給付を受けられる海外留学奨学金プログラムです。最大30万円と決して高額の奨学金ではありませんが、返済不要の給付型の奨学金です。大学や大学院への留学だけでなく、語学留学を目的した人も対象になり、様々な条件や面倒な手続きも大変シンプルなプログラムです。
②トビタテ!留学JAPAN
トビタテ!留学JAPAN
官民協働で大学生の留学を応援!海外インターンやフィールドワークも奨学金の対象になる画期的な制度です。最新の募集情報やイベント、先輩留学生の画像を日々更新。
日本政府(文部科学)による官民協働海外留学支援制度です。プログラムが設立してまだ年数も浅いですが、日本学生支援機構(JASSO)が実施しているため留学を検討する人にもかなり普及してきました。大学や大学院への留学のほかにも、専門学校、語学学校への留学にも利用できるマルチな給付型奨学金と言えるでしょう。
③地方自治体の奨学金
あまり知られていませんが、実は各地方自治体による海外留学をサポーとする奨学金もあります。そのほとんどが年齢制限も比較的高く、また語学留学でも奨学金給付の対象になっている奨学金も多いので、その地方在住の人はぜひ各自治体に問い合わせてみましょう。給付型の自治体もあれば、当初は貸与型であっても条件をクリアすれば返済免除になるケースもあります。
3.カナダ大学留学に利用できる奨学金4選
①高円宮記念クィーンズ大学留学奨学金
高円宮記念クィーンズ大学留学奨学金
この奨学金は、クィーンズ大学の同窓生であり、生涯を通して、日本とカナダの友好関係に多大なる貢献をされた高円宮殿下(1954~2002)を記念して在日カナダ大使館の協力により設立されました。
カナダ政府による給付型奨学金です。在籍している日本の4年制大学から1年間クィーンズ大学への留学の許可を受けた2年生、もしくは3年生の日本人学生に対して1年間約25,000カナダドルが給付される奨学金です。
対象となる人、留学先となる大学、期間は限られてきますが、カナダ大学学部留学に限定した珍しい奨学金で、経済的にも十分なサポートとなる奨学金です。
②ヴェニカ・カナダ大学院奨学金
ヴェニカ・カナダ大学院奨学金
カナダ政府による奨学金は、大学学部課程の方を対象とするものはありません。大学院課程へ留学を希望、または在学中の方にはカナダ研究助成金プログラムがあります。
カナダ政府による大学院(博士過程)留学のための給付型奨学金です。最大の特徴は最長3年間年間50,000カナダドルが給付されること。カナダの大学院のフルタイムの博士課程に在籍、もしくは入学が決定、入学申請を済ませている人が対象になります。
申請方法は受入れ大学からの推薦形式となるため、申請希望者は必ず事前に大学に申し出る必要があります。
③バンティング博士研究員奨励金
バンティング博士研究員奨励金
奨学金には、カナダ政府によるもの、大学独自のもの、また日本の地方自治体や民間団体によるものなど様々なものがあります。
カナダ政府による博士以降の人にも研究員として留学が可能となる奨学金です。カナダの大学や附属の研究病院、カレッジ又はカナダ国内外の事象に関する研究をおこなう非営利組織などに在籍しながら研究を続けることが可能です。ただし、学歴に規定が定められている(※例外含む)ため、申請する際はその年の応募資格についてしっかり確認するようにしましょう。
④公益財団法人平和中島財団
公益財団法人平和中島財団
本財団の奨学金は次の3種類です。奨学金は、全て給付型です。返済の必要はありません。
民間団体による給付型奨学金です。海外の大学、大学院への留学を希望する人のうち、学業・人物共に優秀であり、経済的援助を必要している人に対して毎月最大20万円が給付されます。
その他にも希望する大学の奨学金プログラムを大学へ直接問い合わせてみることも必要です。スカラシッププログラムの中には留学生を対象に太プログラムもあるケースが多く、条件を満たせば学費免除などのサポートを受けることも可能です。
また、一般的に国内外に関わらず奨学金は大変高い競争率であることも知られていますが、応募条件を満たしているのならどんどん申請をしてみましょう。奨学金獲得のチャンスを、自分の手でぜひ掴み取りましょう!