バレリーナやバレエダンサーになりたい、あなたもそんな夢を描いているのではないでしょうか?ここではそんな夢を叶えるための一歩をカナダで踏み出すために「バレエを習うためにカナダ留学がおすすめの理由とメリット」「バレエ留学事情」「必要な手続き」「バレエ留学におすすめの学校」「バレエを活かすにはどんな道があるのか」を紹介します。
有名なバレエダンサーが経営しているスクールもカナダにはあります。その学校も含め「バレエ留学におすすめの学校」としていくつか紹介します。スクール選びの参考にして下さいね。
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1.バレエを習うのにカナダ留学がおすすめの理由とメリット
まず気になるのがカナダはバレエを習うのに向いているのか、ではないでしょうか。答えは次の理由から向いているといえます。
あなたも「シルク・ドゥ・ソレイユ」という世界的パフォーマンス集団の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?クラッシックバレエとコンテンポラリーダンスを取り入れたダンスパフォーマンスとして日本でも知名度が高く、多くの公演をしています。そのシルク・ドゥ・ソレイユの本拠地が実はカナダなのです。(出典:シルク・ドゥ・ソエイユ ダイハツトーテム公演youtube動画)
そのシルク・ドゥ・ソレイユに代表されるように本拠地カナダのバレエを含むダンススクールには、プロフェッショナルトレーニングプログラムが用意されています。指導力と技術力も高いことからそういったスクールから多くの有名なバレリーナやバレエダンサーが生まれています。
ほかにもスクールの特徴として多くの有名なバレエスクールでは「短期集中型のサマースクール」も用意しています。レッスンではプロの講師陣が丁寧に指導してくれます。その機会を利用して集中的にレッスンを受けることも可能です。ジャンルもクラシックバレエからコンテンポラリーコースなどがあります。
2、バレエ留学事情(コースの種類・年齢・費用に関して)
カナダのバレエスクール留学を検討する時に知っておきたいのが「バレエ留学事情」。ここでは①バレエ留学コースの種類、②バレエ留学と年齢、③授業料とその他の費用としてそれぞれ詳しく紹介します。
①:バレエ留学コースの種類
「バレエ留学」といってもバレエをどのように活かしたいのか、目標や目的によってコース選びが変わってきます。これらを明確にしてスクール選びをしましょう。選ぶコースが全く違ってきますし、必要になるレッスン内容も違ってくるからです。そしてバレエスクールは「バレエ団付属スクール」と「民間バレエスクール」のふたつに分けられます。バレリーナやバレエダンサーを目指すのであれば、バレエ団付属スクールがおすすめです。
理由はバレリーナやバレエダンサーとして舞台に立てるチャンスが多いからです。たとえその夢が叶わずバレエ教師になる道を選んだとしても「バレエ団に所属していた」という経歴は、あなたのバレエ経験や能力を示すことができます。
そのほかにもバレエ団所属であれば公演に出演するために常にオーディションがあります。定期的にオーディションを受けることで常に目標を持つことができ、自然にバレエを習うモチベーションを保つことができるのです。
次にバレエ留学コースの種類です。バレエのレベルや年齢により下記のような内容のコースに分けられます。コース名、受講期間、対象レベルの順に記載します。
- プロのバレリーナを養成する長期コース(10カ月以上・中級~プロ)
- 短期間の気軽なコース(1週間程度~2カ月程度・初級~プロ)
- プライベートレッスンやグループレッスン(1週間~3ヶ月位・入門~プロ)
- 語学学校とダンスレッスン(1週間~1年位・入門~プロ)
本記事では上記のコースの中から、バレリーナやバレエダンサーを目指す人向けの「プロのバレリーナを養成するコース」について紹介。そのほかのコースは番外編として「社会人向けのコース」として紹介します。
②:バレエ留学と年齢
バレエ留学を検討した時に気になるのが年齢です。バレリーナやバレエダンサーを目指す方はなるべく早い時期から正しいレッスンを受けることをおすすめします。それは私達人間の骨格が15歳前後で決まってしまうからです。一度骨格が決まってしまうと足の開きなどに影響がでます。そういった理由で早い段階から正しいレッスンを受けたほうがいいといわれています。
では始めるなら早ければ早いほどいいのかというと、そうでもないのです。あまりにも幼いと身体に負担がかかり過ぎる、先生が言われていることが理解できないということがあるからです。幼少期はバレエに慣れ親しむ、踊りを楽しむのがいいようです。
多くの有名なダンサーは3歳くらいから始めてバレエに親しみ、本格的に始めたのは意外に遅く9歳前後のようです。参考までに有名なバレエダンサーの熊川哲也さん(出典:ウィキペディア)は10歳から、吉田都さん(出典:ウィキペディア)は9歳からバレエを習い始めています。その後オーディションを受ける、コンクールに参加するなどしてバレエ団に所属しバレリーナ、バレエダンサーになる夢を実現されています。
③:授業料とその他の費用
カナダの一般的なバレエ留学費用ですが、大きく「授業料」と「その他の費用」に分けられます。
まず「授業料」はスクール、受講クラスによって変わりますが一般的に大学の年間費用の3~4倍かかるといわれています。それでもカナダは他国にバレエ留学するよりは安いと一般的に言われています。
次に「その他の費用」としては滞在費がかかります。滞在方法を寮、ホームステイにするかで違いはありますが、ひとつの目安で寮生活を選択したとすると、年間約28,250~36,200カナダドルかかります。日本円に換算すると約2,362,000~3,026,000円(1カナダドル83.6円換算 2017年3月レート)です。
これに、旅費やその他の費用等を入れると、年間300~400万は必要になります。
3.バレエ留学に必要な手続きとオーディション受験について
ここでは一般的な「バレエ留学に必要な手続き」と「オーディション受験について」紹介します。
カナダにバレエ留学する、と決めたらオーディションを受ける必要があります。オーディションに合格してはじめてバレエ留学への道が開かれます。
オーディションに合格したら正規の留学手続きを進めていきましょう。留学には学校が指定した書類を英文で用意しなければいけません。
このように学校選びからオーディションを受けるための身体作り、英訳書類の準備などを考えると1,2年前から準備を始めることをおすすめします。
分かりやすいようにバレエ留学を検討し始めてから正規留学準備までの流れを説明すると、下記のようになります。
- ①情報収集とオーディション手続き申し込み
- ②オーディション受験準備
- ③オーディション受験
- ④バレエ正規留学準備
①:情報収集とオーディション手続き申し込みのポイント
志望校のホームページ、学校案内、雑誌、大使館などでバレエ留学について調べることができますので、利用しましょう。学校選びはとても重要です。知人などの口コミを参考にするのはいいのですが、海外の学校は教育制度や学校の教育方針も年々変わっています。手にした情報が古かったということがないように自分でも必ず調べましょう。
そして殆どの学校が資料請求を受け付けています。留学説明会の開催や個別相談も行なっていますので、そういった機会を利用して情報収集し、学校選びをしましょう。
ほかにも学校選びをする時には留学サポートセンターを利用するのもおすすめです。カナダ留学全般の相談にのる、代行手続きを行ってくれるところもあります。そういった機関を利用するとスムーズに手続きを進めることができます。
情報収集ができたら志望校を決めていきましょう。ここで決めるのは「学校」「コース」「滞在方法の選択」と3つの事柄を決める必要があります。
②:オーディション受験準備
3つの事柄を決めたら、オーディション手続きと申し込みを行いましょう。受験方法は4つあります。「現地カナダ」「日本国内」「ビデオ」「DVD」です。You tube撮影によるオーディションを受け付ける学校もありますので、志望校のオーディション要項を確認しましょう。そして学校によっては1次オーディションと2次オーディションを実施する学校があります。
2次オーディションはサマースクールの参加を意味します。スクールによっては1次オーディションなしでサマースクールに参加できるスクール、サマースクール期間中にオーディションを行なうスクールもあります。必ず確認しましょう。
オーディション受付開始時期はスクールによって違いますが、通常入学の1年前から受けることができます。そしてオーディション受験には受験料が必要。受験方法によって料金は違いますので、受験する学校の受験料についても調べておきましょう。
上記の内容を確認しオーディション受験方法や料金が分かったら、入学案内に記載されている必要書類の用意をしましょう。通常英訳した「申込書」「推薦状」「プロフィール」の作成が必要です。
オーディションをビデオやDVD送付で受ける際にも、留学サポートセンターを利用する方法もあります。ここでは目安になるようにアドミッション留学センターという留学サポートセンターが行っているサービスを例にして説明します。(出典:アドミッション留学センター公式ホームページ)
提供しているのは「オーディションビデオ制作」と「オーディション受験に関するすべての手続き」のふたつのサービスです。
ひとつめのオーディションビデオ制作費用は75,600円。「オーディション用ビデオ(DVD)撮影」「編集」「指導」「写真撮影」が含まれています。そのほかに「撮影時のスタジオレンタル費用」が必要です。
そしてふたつのめオーディション受験に関わるすべての手続きサービスの料金は、受験書類1枚目が129,600円、2枚目以降は1枚につき43,200円で提供しています。
費用には「願書作成」「英文ダンスプロフィール作成」「オーディション用ビデオ(DVD)の確認と発送」「ポーズ写真の確認と発送」「推薦状英訳」「出願と学校との連絡」が含まれています。費用はかかりますが一括して必要になる書類を準備することができます。サービス内容や料金は年度や状況により変わることがあるので調べて下さいね。
③:オーディション受験
オーディションは志望校が定める受験手順があります。それに従って進めていきましょう。受験方法は現地カナダ、日本、ビデオ、DVDの4つの受験方法があると説明しました。ビデオ、DVDでオーディション受験する方は②の項目「オーディション準備」に含まれますので、ここでは現地カナダや日本で受験する場合について説明します。
最初に現地カナダで受験する場合には当然のことながら、カナダに行って受けるようになります。ですが個人で全ての手続きをして受験するには労力がかかります。
その労力を節約したい方には、留学サポートセンターが提供している「オーディションツアー」を利用する、という選択もあります。②の項目で紹介したアドミッション留学センターでは、オーディションツアーも提供しています。
内容は、現地カナダの「バレエ団付属バレエスクール2校」と「民間のバレエスクール2校」のオーディションを受験するというもの。2017年度には費用588,000円でそのサービスを提供しています。
ツアーには魅力的な特典があり、オーディション受験以外に「提携校の視察」「現役ダンサーとの交流」も組み込まれていました。参加すれば、現地の食事、スクール近辺の環境など留学生活のイメージも掴むことができるのでおすすめのツアーです。
次に日本でのオーディション受験ですが、カナダのバレエスクールが日本で行なうオーディションを受験するという方法です。このあと紹介する「おすすめのスクール」の中のGoh Ballet Academyは東京でもオーディションを行っています。受験料は10,000円です。(出典:Goh Ballet Academy公式ホームページ)
あなたの状況や費用に合ったオーディション受験方法を選択して下さいね。
④:バレエ正規留学手続き
オーディションに受かったら、留学する学校の正規留学手続きです。「バレエ留学手続きの申し込み」「留学費用支払い(授業料、滞在費、海外旅行保険など)「就学許可・学生ビザ取得」の手続きが必要です。書類は英訳する必要があります。
日本では新年度といえば一般的に4月ですが、カナダでは9月です。留学期間にもよりますが長期のコースだと全てのスケジュールが新年度の9月に合わせて計画されています。その点に気をつけて手続きをすすめましょう。
4.カナダのバレエ留学におすすめの学校4選
ここではカナダのバレエ留学におすすめの学校として、「元カナダ国立バレエ団プリンシパルダンサーが主催するスクール1校」と「バレエ団付属スクールを3校」紹介します。
①:ゴー・バレエ・アカデミー/Goh Ballet Academy
ゴー・バレエ・アカデミー
1978年創立、これまで数々の国際的バレエダンサーを輩出してきたゴー・バレエアカデミーは、北米でも最も質の高いバレエ学校として確固たる評価を得ています。
コース名 | 期間:対象年齢 |
---|---|
ゴーバレエ・ユースカンパニー | 10カ月:16歳以上 |
通年プロフェショナルトレーニングプログラム | 10ヶ月:12歳以上 |
夏季集中プログラム 短期集中プログラム |
1ヶ月:12歳以上 3~6ヶ月:12歳以上 |
この学校の代表者は元カナダ国立バレエ団でプリンシパルダンサーとして世界的に名の知れる「チャン・ホン・ゴー」(出典:Prix du Japanチャン・ホン・ゴー紹介ホームページ)です。彼女に憧れ世界中から生徒が集まります。他にも国際的バレエダンサーを排出したバレエ学校として有名です。
オーディションは東京で受けることができますので、その点でもおすすめです。
②:カナダ・ロイヤルウィニペグバレエ/Royal Winnipeg Ballet School
カナダロイヤルウィニペグバレエスクール
1970年にカナダロイヤルウィニペグバレエ団の付属スクールとして設立され、以降、プロのダンサーや教師を目指す才能あるダンサーに素晴らしい指導を行うダンストレーニングの中心的存在として世界中で知られています。
コース名 | 期間・対象年齢 |
---|---|
バレエアカデミックプログラム | 11歳~18歳:10ヶ月 |
アスパイラント研修生プログラム | 18歳以上:期間に定めなし |
教師養成プログラム | 高卒以上:3年 |
カナダロイヤルウィニペグバレエ団の付属スクールとして設立されたバレエスクールです。バレエ団には2名の日本人ダンサーが活躍していますので、私もダンサーとして活躍できるかも、という希望が見えてきますね。
バレエスクールにはスカイウォークで連結された学生寮があります。食事も学生寮のダイニングホールで提供されるので留学生にとって最適の環境が用意されています。
③:スクールオブアルバータバレエ/School of Alberta Ballet
スクールオブアルバータバレエ
カナダ3大バレエ団の一つ、アルバータバレエ団の付属スクールとして1991年にカルガリーに設立され、今や500人以上の生徒をもつ高水準のダンス教育機関として知られています。
コース名 | 期間・対象年齢 |
---|---|
プロフェッショナルディビジョン | ジュニア10カ月:9歳~13歳 留学生12才歳以上 シニア10カ月:14才~17歳 中学3年生~高校3年生 |
プロフェッショナル・グラデュエイトプログラム | 18歳以上 |
カナダ3大バレエ団のひとつでこちらもアルバータバレエ団の付属スクールです。世界でもっとも住みやすい都市に選ばれたカルガリーに位置し、生徒数は500人以上の高水準のダンス教育機関として知名度が高い学校です。
卒業後は同系列のバレエ団へ入団する人、アメリカのバレエ団に入団する人が多いことでも有名なバレエスクールです。
留学生はバレエスクールに近い場所にある学校の寮で生活することになります。バレエスクールとの移動はスクールが手配してくれますし、夕食はスクール専任のシェフによって提供されます。
④:カナダナショナルバレエスクール/Canada’s National Ballet School
カナダナショナルバレエスクール
カナダ国立バレエ団の付属スクール。世界でも屈指のダンサーや講師を養成している高名な学校です。カナダ最大の都市トロントの中心部にある大規模な学校
コース名 | 期間・対象年齢 |
---|---|
プロフェッショナルバレエプログラム | 10カ月:11歳~18歳 |
ポストセカンダリープログラム | 10ヶ月:18歳以上 |
教師養成プログラム | 期間は受講内容による:高卒以上 |
カナダ最大の都市トロントにある大規模な学校で、本格的なバレエトレーニングや充実した学科教育を受けることができます。世話の生き届いた寮はキャンパス内にありますので、そういった点で総合的なケアをしてくれるバレエスクールとして世界中に知られています。
そして寮も同じキャンパス内にありますので、生活の心配をする必要がありません。カナダのバレエスクールが実施するサマースクールへの手続きや有名バレエスクールへの正規留学の手続きも学校が行なってくれますし、学校がオーディションツアーも実施しています。ツアーでカナダのバレエスクール数校に加え、アメリカのバレエスクールのオーディションも受けることができるのも魅力のひとつです。ビデオオーディンションも用意されています。
5.バレエを活かすにはどんな道があるのか?
バレエ留学後の目標を早い段階から決めることは大切なことです。学校選びなど全ての選択が違ってくるからです。
もしも目指していたバレリーナやバレエダンサーになれなくてもバレエに関連する職業は多くあります。バレエに関わった仕事をすることは可能なのです。ここではバレエを活かせる職業を紹介していきます。
①:バレリーナやバレエダンサーになる
多くの人が憧れるバレリーナやバレエダンサーになるには、バレエ団に所属するのが一番早道です。あなたのバレエ能力がそのまま活かせる職業です。
お給料は基本的に「公演料」です。公演がなければ給料は入ってきませんので別のお仕事とかけもちする、という人が多いようです。
②:バレエ教師になる
バレリーナやバレエダンサーを養成するという選択肢もあります。バレエ指導を日本でする、海外でするかで方法が違います。
まず日本でバレエ教師になるのであれば、ずっと通っている教室があれば先生に相談するというのもおすすめです。レッスンの手伝いをする、未就学児の指導を手伝うことができるかもしれません。そうしながら指導の仕方を習って経験を積んでいきましょう。その後自分で教室を開くことも可能です。
そして生徒がバレエダンサーになるような指導をしたいのであればバレエ団に入って舞台の経験を積むといいです。人脈が広がりますし、経歴に書くこともできます。
一方海外でバレエ指導をしたいのであれば資格が必要です。バレエスクールに「バレエ教師養成プログラム」が用意されていますのでそれを利用しましょう。
③:その他の職業
他にもバレエに関わる職業が多くあります。例えばバレエを踊るのに必要なトゥシューズ、レオタードなどを作る衣装制作者、舞台制作者、バレエを踊る音楽を奏でるピアニストや振付師、バレエ専門の接骨院で整体師などです。
何を職業として選択するかで、必要になる技術や経験が違ってきます。衣装制作や舞台制作をしたいならば専門的な学校に通う必要があります。