大学で学んだ専門知識をさらに深堀りしてとことん追求してみたい。そんな思いを抱きながら、一旦は社会人として企業に就職した人も多いと思います。
大院入学の夢を捨てきれず、もやもやした気持ちで毎日を過ごしているのなら、その思いを実現させて、人生での勲章としてさらなる自信に変えてみませんか?今まで勉強してきた専門分野で修士号・博士号を取得するのです。
今回はオーストラリア大学院留学がテーマです。大学院の入学の条件や入学方法、そして大学院でどのように自身の取り組みが評価されるかをご紹介します。
1.大学院留学でオーストラリアへ!【入学の条件と必要書類】
まずは、入学の条件と必要書類からご紹介します。
入学の条件は英語力と最終学歴の成績・卒業証明書
オーストラリアの大学院入学の条件はたったの3つ。英語力と最終学歴の成績・卒業証明書(英語)のみです。英語力を示す書類として最もポピュラーなのがIELTS、そしてTOEFLでも提出可能です。
大学院が求める英語力はIELTSで6.5~7、TOEFLで580~600になります。TOEICは日本では広く利用されていますが、オーストラリアではあまり使われていません。TOEICのスコアはあるけど、IELTSやTOEFLを受験したことがない人は、早めに受験対策に取り組んでいきましょう。
基準に達していない場合のバックアップ
もし、あなたが英語力や最終学歴が基準に達していない場合にはバックアッププランがあることを覚えておきましょう。英語力が足りない場合は大学付属の英語コースを受講しながら英語力を磨き、一定の基準がクリアできれば大学院への入学が認められる場合があります。大学院では専門的な分野をさらに深く勉強するため、高度な英語力はどうしても必須になります。
最終学歴の成績が基準に満たない場合でも、大学院入学の準備コースのBridging Courseを取ることができる大学院があるので確認をしてみましょう。Bridging Courseを設けていない大学院の場合は、Master Degreeの1つ下の学位Postgraduate Diplomaから進学できる場合もあります。
2.オーストラリアの大学院で取得できる学位と教育システム
あなたの大学院での目標は修士号ですか?それとも博士号ですか?
取得できる学位は修士号と博士号
オーストラリアの大学院で取得できる学位はMaster Degree=修士号とDoctor Degree=博士号です。社会人になって久しい人でも、もう一度キャンパスに戻って大学院に入学し博士号を取得する人もいます。またローカルの中にはリタイアをしてから大学院に入る人もいます。
時間が許せるので、ゆっくり学業に打ち込むことができますね。ということで、大学院への入学は年齢の上限制限がありません。
大学院は2学期制、始業日は2月
オーストラリアの大学院は2学期制をとっています。始業日はおおむね2月初旬、そして終了日は12月中旬になります。入学の時期は学期ごとになっているため、後半の2学期から入学することもできます。
週末や祝日は休みで、各学は期の間に1週間から3週間の休みがあります。クリスマスから新年にかけて2ヶ月ほどの長期休みがあるので、猛勉強をする日が続いてもホッと息のつける時が約束されているんですね!
大学院の成績評価の方法
オーストラリアの大学院に入学したけど、評価が厳しくて思った通りのスコアが維持できないこともあるかもしれませんね。大学院では大学で学んだ専門分野を英語でさらに追及し学んでいくため、高いクリア基準が設けられています。
しかしながら、ここで注目したいのが成績の評価方法です。オーストラリアの大学院では成績をつける過程で最も重要視するのが各学期ごとに行われる試験ではなく、「レポート」と「提出課題」ということです。
出席率や授業への参加意欲なども、その次に評価されますが、総合すると、一発試験で思ったようにポイントがとれなくても、レポートや課題提出でしっかり点を稼いでいれば優れた成績が残せるということです。
日頃の学習態度、学習状況を主な判断基準にするのがオーストラリアの大学院の特徴です。人間、体調が悪い時だってありますよね。たまたま試験がそういう日にぶつかってしまい、やむをえず単位を落としてしまった。そんな余計なストレスを抱え込むことはほとんどありません。
卒業までの日数は1年、1.5年、2年とさまざま
大学院を卒業するまでにかかる日数は修士号、博士号どちらを目指すかにもよります。プログラム内容によっても異なりますが、通常は1.5年で卒業できる大学院が多いと言えます。
3.気になる正規留学費用、オーストラリア大学院の学費について
オーストラリアの大学院でかかる費用をご紹介します。
医学・歯学系はとにかく高い
日本と同様、オーストラリアの大学院で医学部や歯学部の博士号を目指すとなると、学費はとにかく高額。4年間でおよそ2千万~2,500万円くらいでしょう。
しかしながら、福祉先進国のオーストラリアで最先端の医療技術を学び、経験を積んでいくことを考えると、学費は授業内容に見合った金額とも言えます。医学部や歯学部ほどではありませんが、理系やビジネス系も学費は高めです。
文系でも学費は大学院によってさまざま
オーストラリアの大学院の費用は大学院や学部によって、また国立か私立によって大きく異なります。たとえば、国立の大学院で文系の博士号を目指す場合は2年間で200万円~350万円くらい、私立の場合は300万円~450万円くらいになります。
学費については各大学院に直接問い合わせを入れるようにして下さい。設備投資や生徒の減少などで、授業料が上がる場合もありますので、毎年アップデートをするようにしましょう。
弊社サイトでオーストラリア大学院の費用をご紹介していますので、併せてご参照下さい。
» オーストラリア留学大学院費用について【グローバル人を育てるための投資金額を解説】