日本の国土の21倍の大きさを誇る広大なオーストラリア。
オーストラリアといえば何を想像しますか?
コアラ、カンガルー、ビーチ?ベジマイト、クオッカが出てくる方はよほどのオーストラリア通。
今回はすでに一般的なオーストラリアの知識をお持ちの方へのステージアップ、秘宝都市西オーストラリア州パースのご紹介です。
オーストラリアは日本でも観光地として、また留学先として人気の高い英語圏の国です。
背景にはいくつもの理由がありますが、まずは日本からのアクセスと気候の良さ、そして時差の少なさが挙げられます。
オーストラリアの主要都市には毎日日本からの直行便が就航、アクセスが容易。
そして南半球に位置するオーストラリアの季節は日本と逆。日本の冬には真夏の気候を楽しめることができます。
時差はパースにおいては通年わずか1時間と(都市と時期により差があります)時差を気にせず行動ができるのも嬉しいポイントです。
そんなオーストラリアは6つの州と2つの準州で構成される日本の国土の約20倍を誇る広大な国です。
その州の一つ、西オーストラリア州は国土の1/3の大きさ、日本の約7倍を誇る国内最大の州。
その名の通り西側に構える州の首都はパース、世界で最も美しい街と称され、世界で最も住みやすい街ランキングでは常に上位にランクインしています。
今回はそんな西側の都市パースの魅力をお伝えします。
観光で絶対に訪れるべき観光地5選
エリザベスキー(Elizabeth Quay)
パース市内は海のように広がるスワン川のほとりに集まり、ビジネス街、商業施設の集まるエリア、レストランやカフェ、また夜もオープンするお店が集まるエリアに大別されます。
市内のおすすめスポットは2016年にオープンしたスワン川沿いのウォーターフロント、エリザベスキー。
人気観光地へ向かう船の船着場のほかレストランやカフェが立ち並びます。
気持ちのいい風に吹かれながらの散歩やカフェでのリラックスタイムがおすすめ。
川の上にかけられたモダンなデザインの橋から一望するパースの景色はおすすめ撮影スポット。
夜にはライトアップされて市内の夜景とともに醸し出す雰囲気は最高です。
フリーマントル(Fremantle)
パースから電車やバスで約30分の歴史のある港町 フリーマントル。
毎週末の金曜日から日曜日、祝日には1897年から続く歴史ある「フリーマントルマーケット」が開催します。
生鮮食品店やハンドメイド雑貨などのおみやげ店、カフェなどが揃い、日常生活品はもちろんお土産、ショッピングが楽しめます。
カフェが多いことで有名な通称「カプチーノ通り」に面しているので、マーケットで楽しんだにはコーヒーでちょっと一息。
カプチーノはもちろんオーストラリアらしく「フラットホワイト」もおすすめです。
フリーマントルには1991年まで実際使われていた世界遺産の旧フリーマントル刑務所、港町ならではシーフードグルメ、サウスフリーマントルビーチなど魅力的な観光スポットがたくさん。
無料バスを利用して訪れることができます。
ロットネス島(Rottnest Island)
パースから沖合18kmの場所に浮かぶ手つかずの自然が残る小さな島「ロットネス島」。
環境保全の観点から居住者以外の車の乗り入れは禁止されているので、観光で訪れる人々は自分の自転車を持参するか、レンタルサイクルで島を回ります。
定期的に周回バスも走っていますが、一押しはやっぱり自転車。
アップダウンのある島内一周は最大4時間ほどの距離ですが、道中に透き通った水と真っ白の砂浜の可愛らしいビーチを発見して独り占めの時間。
そんな体験できるかも。
島内では海水浴やシュノーケリング、ダイビングなどのウォータースポーツを楽しめるほか、「世界で最も幸せな動物」としてその愛らしい笑顔で世界中の人々を虜にしている世界最小の有袋類「クオッカ」に会うことができます。
島のクオッカは比較的人に慣れているので、間近で写真撮影をすることもできます。日帰りが一般的ですが、ホテルや最近ではグランピング施設も出来て宿泊することもできます。
インド洋に広がるビーチ(Cottesloe Beach)
パースはインド洋に広がるオーストラリア唯一の200万都市。
インド洋沿いに30キロ以上に渡り点在する大小様々なビーチでは思い思いのビーチライフを満喫、日常生活の一部には常にビーチ生活が根付いています。
数あるビーチでもアクセスがしやすくおすすめなのが、パースから電車と徒歩で約30分の距離にある「コテスロー ビーチ」。
お洒落なカフェやレストランが並ぶ地元住民からの人気が高いエリアです。
もっとこじんまりしたビーチがお好み、そんな人にはコテスロービーチから北にある「シティ ビーチ」がおすすめです。穏やかに広がるビーチには数件のカフェとレストランのみ。ほっとする時間が流れる可愛らしいビーチです。
スワンバレー(Swan Valley)
オーストラリアのワインは近年日本でも人気が高く、なかでも西オーストラリア州のワインはプレミアムワインの産地として品質の高いワインを生産していることでも有名なスワンバレー。
パースから車でわずか30分の場所にある西オーストラリア州でも最も歴史の古いワインの産地として有名なスワンバレーは、スワン川沿いにあるのどかなエリア。
多くのワイナリーに併設されたカフェやレストラン、ビールの醸造所や蒸留所など見どころが盛りだくさんのほか、お酒以外にも地産のはちみつやチョコレート専門店で試食も楽しめます。
広々としたのどかなエリアでワインと食事を満喫したあとは、ここでしか手に入れることができないお土産探しを楽しみましょう。
街歩きの楽しみ方
無料の公共交通機関を使いこなそう
パース市内中心部の公共交通機関であるバス、電車はなんと無料。
さらにパース、フリーマントルといった街では主要な場所を網羅する無料バス (CATバス)が走っているので、基本交通費はかからず移動ができてしまいます。
地元の人も活用するこれらのサービス、ぜひ旅行中にも活用しましょう。
イチオシのインド洋を眺められるフリーマントル路線
パースの電車の路線は全部で5線のみでシンプル。
その中で先にご紹介した「フリーマントル」とパース市内を繋ぐフリーマントル路線はイチオシです。
南西に伸びるこの路線のフリーマントル近辺はインド洋に面して走行します。
車窓を眺めていると閑静な住宅地からふっと現れるインド洋の水平線。そのはるか彼方はアフリカまで続きます。
夕方の時間には大きな夕日を望みなんとも言えない幸せな気分になる時間が流れます。
レンタル自転車でアクティブに移動
市内の移動は無料のバス等で楽な移動が可能ですが、さらなるアクティブ派にはレンタル自転車という選択肢も。
宿泊先のホテルに無料の自転車を貸し出してくれるところや、レンタル自転車屋さんもあります。
自転車を乗る際にはヘルメットの着用が義務付けられていたり、原則車道を走ることなど日本と異なる点がありますが、市内は自転車専用レーンが整備されており安心です。
スワン川沿いはジョギングはもちろん自転車専用レーンを駆使して一味違った観光巡りも。
スワン川には野生のいるかも遊びに来るので運がよかったら遭遇する嬉しいサプライズもあるかもしれません。
食事の選び方
フィシュアンドチップスだけじゃない ぜひトライしたいアジア料理
オーストラリアの代表的な食事として多くの人が思い描くのはイギリスから渡ってきた伝統料理、フィッシュアンドチップス。
しかし実にオーストラリアに居住する4人に1人が英語を母国語としない背景を持つという非常にダイバーシティ溢れるオーストラリアは、多国籍の文化や料理が浸透しています。
中でもおすすめなのがアジア料理。アジアの背景を持つオーストラリア人が多く住むため本場さながらの味を楽しむことができます。
特にパースは東南アジアからのオーストラリアの玄関口。
シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ料理などの食事がリーズナブルな価格で楽しめます。
お土産の買い方
フリーマントルマーケットでレアなお土産をゲット
金曜日、週末、祝日に開催される大型マーケット。果物などはその場で一つだけ買って食べ歩きしながらも可能。
ここでおすすめなのが日本では手に入らないお土産探し。
オーストラリアならではの商品やクラフトグッズがたくさん見つかります。
オーストラリア原産のユーカリやティーツリーを使ったアロマ系グッズ、西オーストラリア州で自生するジャラを使った木製クラフトやはちみつなどはおすすめです。
さらに現在日本未上陸、オーストラリアで自生する植物する茶葉を使ったハーブティー、「ルージェニックティー」は自分へもお友達やご家族へのお土産としても最適です。
デトックスやリラックスなど異なる用途にあわせてブレンドされた茶葉はもちろん、ひときわ際立つのがそのパッケージ。
カンガルーを始めオーストラリア特有の動物と先住民アボリジニのアートがコラボした鮮やかな色合いとデザインはよりオーストラリアらしさを感じられ喜んでもらえること間違いなしです。
シーズンならではの楽しみ方
日常生活の一部 インド洋を眺めながらのサンセット
先にご紹介したコテスロービーチはもちろん、パースには大小異なる雰囲気のビーチが存在します。
パースに住む人たちはそれぞれお気に入りのビーチがあり、そこで思い思いの時間を過ごします。
ビーチは決して夏だけのものではなく年間を通して生活の一部として溶け込んでいます。
パースのビーチのおすすめは何と言ってもインド洋に沈むサンセット。
芝生やカフェ、レストランでのんびりくつろぎながら沈みゆく夕日を眺めるのはパースの人々の日常生活の一コマです。
サーフィンや特別なものではない自然に融合されているビーチ生活はパースのライフスタイルそのものなのです。
パースの魅力を動画で紹介
まとめ
オーストラリアは東海岸の街しか知らなかった、パースを初めて聞いたという方々、パースという街に興味をもっていただけましたでしょうか?
日本ではオーストラリアと聞いて一番に出てくるような代表的な街ではないですが、それゆえに穴場的な存在であり、昔ながらのオーストラリアと新しいオーストラリアがバランスよく融合している稀有な都市でもあります。
2019年10月より全日空による直行便が毎日就航した西海岸の街パース。新しい発見を探しにいらっしゃることを楽しみにしています。
注記:現在コロナウイルスの影響をうけオーストラリアでは国外からの訪問者の受けいれをしており、事態が終息次第受け入れ再開予定となります。