綺麗な海と山々など大自然に囲まれたオーストラリアとニュージーランドは、どっちものんびりとした雰囲気で住みやすく、留学生から人気のある国です。
距離も近く、英語圏ということで共通点が多い両者ですが違いはあるのでしょうか?ニュージーランド留学とオーストラリア留学で悩んでいる方のためにそれぞれの魅力を紹介!
1.人気のオセアニア!オーストラリア&ニュージーランド留学
まずは、オーストラリアとニュージーランドの共通点から紹介していきます。
お互いに近い
オーストラリアもニュージーランドも、日本から西南にあるオセアニア地域に属しています。両国は距離にして4000キロといったところで、ニュージーランドのオークランドやクライストチャーチといった主要都市いから、オーストラリアのニュージーランド側にあるシドニーやメルボルン、ブリスベンまでは、飛行機で3時間~4時間くらいで到着します。そのため、両国間はやろうと思えば、日帰り旅行も可能です!
英語の発音が似ている
オーストラリアとニュージーランドは独特の訛りが多少あり、アメリカ英語とは少し異なります。どちらかといえば、イギリスに近い英語となります。はじめのうちは、なかなか聞き取ることが難しいかもしれません。
しかし、両国ともフレンドリー&優しいので、わからないときは、ちょっとゆっくり話してほしい、もう1回教えてくれる?と言ってみましょう。ニュージーランド英語とオーストラリア英語は微妙な違いがあるので、両国に行って違いを発見するのも面白いですよ。
先住民がいる
日本でいえば北海道のアイヌ民族のように、ニュージーランドやオーストラリアも先住民がいる国です。ニュージーランドはマオリ族、オーストラリアはアボリジニーと言われており、現在もそれぞれの国に住んでいます。
治安がよい
オーストラリアもニュージーランドも治安がよい留学先となっており、女性の1人留学や親子留学でも人気があります。とはいっても、犯罪が起こっていますので、日本とは違うという意識や警戒心が必要になります。
自然が多い
どちらも雄大な山も海も楽しめ、ダイビングにバンジージャンプ、スキーなどアクティビティーも豊富にあります。どっちの国も紫外線が強いので、日焼け対策をして楽しみましょう!
オーロラが見られる!?
オーロラといえば、カナダやフィンランド、ノルウェーなど北国のイメージで、ニュージーランドやオーストラリアとはかけはなれてそう…、と思うかもしれません。それが、なんとニュージーランドやオーストラリアでも、オーロラが見られるのです。
しかも、一般的な緑色ではなく、ニュージーランドやオーストラリアでは赤色のオーロラがよくみられます。色が違う理由としては、北国と異なり高さ(緯度)が低いことによるもので、緑というよりも赤や赤紫がかった色をしているようです。
両国のオーロラは冬だけではなく、夏に見られることもあるのです。(通常、北国では白夜の季節のみ)そのうえ、フィンランドやカナダに比べると、それほど寒くないので、寒がりさんも楽しめます。もし、オーロラを見ることができなくても、オーストラリアやニュージーランドのオーロラスポットは、広大な星空が綺麗なことでも有名なので、行って損はないかと思いますよ♪
低予算で行ける
オーストラリアとニュージーランドは、アメリカやイギリスへの留学に比べると学費などが低予算となる可能性が高いです。また、教育にも力を入れているため学校も多く、英語以外の専門的な勉強をしたい方にもおすすめです。
語学留学以外の留学もあり
オーストラリア、ニュージーランドともに、インターンシップやボランティア留学、おけいこ留学、ビジネス留学など英語+αの目的に合わせた学習ができます。
ワーキングホリデーができる
1年の期間で就労や就学など自分で自由に滞在スケジュールを組めるワーキングホリデー。ニュージーランドもオーストラリアも加盟国となっており、年間の発給数に制限がないので、条件を満たして申請すれば、取ることは容易でしょう。
例えば、イギリスでは毎年のように定員オーバーで抽選となるのが恒例となっていますので、そのような国に比べれば、オーストラリアもニュージーランドもワーキングホリデーに挑戦しやすいということがあります。
留学とワーキングホリデーの違いについてはこちらの記事がおすすめです。
留学とワーホリの違いとは?どちらが良い?選び方は?
ファームステイができる
両国とも農園や牧場がたくさんあるので、ホームステイだけではなく、ファームステイも人気があり、牛や羊、馬など動物が好きな方におすすめです。農園で働くことは、ワーキングホリデー期間の延長要件にもなっていますし、なかなか日本にいるとできない体験なのでぜひ挑戦してみましょう。体験タイプ、労働タイプ、滞在費と食費替わりに働くエクスチェンジタイプ、さまざまな方法で楽しめます。(※ビザ延長のためなら労働タイプとなります)
ファームステイは住み込みのところもあり、世界中から働きたい人が集まってきますので、ホームステイや学校寮にいるような気分で楽しめます。同じく海外から来ているたくさんの人たちと出会い、友達になり、英語力アップにも役立ちます。
日本と季節が逆である
オーストラリアもニュージーランドも季節は日本と逆になり、日本の真夏がオーストラリアやニュージーランドの真冬、オーストラリアやニュージーランドの真冬が日本の真夏になります。
夏休みなどにオーストラリアやニュージーランドへの留学に行く予定の方は、各地域によって気温差が激しいということもあるので、防寒対策に気をつけましょう。
ちなみに筆者は、9月にオーストラリアのケアンズに行ったことがありますが、あまり寒さはなく半そでに時々薄手の長袖を羽織るくらいですみました。日中は陽射しが出ると、普通に夏のような暑さにも。
しかし、海の中は冬ということもあってウェットスーツを着ても寒かったのを覚えています。とくにオーストラリアは、国土が広いので、北と南では気温差が結構ありますので、地域ごとで気温をチェックし適した服装をそろえましょう。
2.オーストラリアとニュージーランドの違いは?
面積と人口について
オーストラリア | 769万2,024平方キロメートル | 人口2413万人 |
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ニュージーランド | 27万534平方キロメートル | 人口476万人 |
民族
オーストラリア | 欧州系、アジア、中東、アボリジニーといった先住民など |
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ニュージーランド | 欧州系、マオリ族、太平洋の島系、アジア系など |
参考:外務省基礎データ
ニュージーランド基礎データ | 外務省
オーストラリア基礎データ | 外務省
オーストラリアは世界第2位の面積となっていることもあり、その国土は日本の約20倍!一方のニュージーランドは、日本の70%ほどといった国土です。
人口はオーストラリアの方が多く、その数は2400万人ほどと、意外なことに日本よりも少ないです。一方のニュージーランドはさらに人口は460万人ほどと、日本の27分の1となっています。
留学先となる主な都市
日本だけでも47都道府県があるようにオーストラリアとニュージーランドも都市はたくさんあります。しかし、留学となれば、学校や職場の関係で、主に選ばれる都市は下記のようなところになります。
オーストラリア | ケアンズ・ブリスベン・パース・シドニー・ゴールドコースト・メルボルン |
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ニュージーランド | オークランド・ウェリントン・クライストチャーチ・クイーンズタウン |
都市数だけではなく、学校に関しても、オーストラリアの方が多いです。当サイトでは、オーストラリアの学校を38校扱っています。詳しくはこちらへ
オーストラリアの語学学校一覧【最低価格保証・口コミとレビュー多数】
ニュージーランドの学校も各主要都市で20校扱っています。詳しくはこちらへ
ニュージーランドの語学学校一覧【最低価格保証・口コミとレビュー多数】
主な世界遺産
オーストラリア | オペラハウス、グレードバリアリーフ、マッコリー島、ウルル=カタ・ジュタ国立公園(エアーズロック)、タスマニアなど |
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ニュージーランド | トンガリロ国立公園、テ・ワヒポウナム、亜南極諸島 |
オーストラリアは世界文化遺産、自然遺産、複合遺産を合わせると、その数は20近くになります。一方のニュージーランドは、3つですが、世界遺産に登録されていない絶景観光スポットは多数あります。
ワーキングホリデーの条件
必須条件
- 犯罪歴がないこと
- 目的が休暇であること
- 健康であること
- 申請する国のワーキングホリデービザをいままで所有したことがないこと
- 18歳~30歳(オーストラリアは35歳に繰り上げ予定)
- 滞在期間を越えて滞在しないこと
- 扶養人を同行させないこと
ビザの期間について
滞在期間 | 両国ともに1年 |
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延長について | オーストラリア/1年、ニュージーランド/3カ月 |
延長条件 | 両国ともに3カ月以上の季節労働 |
就学条件 | オーストラリア/4カ月、ニュージーランド/6カ月 |
就労条件 | オーストラリアは同一雇用主のもとで6カ月まで、ニュージーランドはとくになし。 |
オーストラリアの詳しいワーホリビザの情報はこちらへ
オーストラリアワーホリの基礎知識【定員・書類・申請期間など解説】
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【徹底解説】ニュージーランド留学に必要な3つのビザ解説【目的別】
天候
ニュージーランドは1年を通して雨が多く、冬になれば雪が降るところもあります。一方のオーストラリアは国土が大きいことがあり、亜熱帯気候や熱帯性気候など地域によって格差があります。ニュージーランドに比べると乾燥しており、降水量は少なめです。地域によっては、年間を通して晴れの日が多いところもあります。
3.オーストラリアはこんな方におすすめ!
ワーホリを長期間したい方
オーストラリアでは、条件を満たせば1年のワーキングホリデーを、さらに1年延長させることも可能です。ニュージーランドも要件を満たせば延長はできますが、その期限は3カ月のみなので、なるべく長く海外に滞在したいという方は、オーストラリアがおすすめです。期間が長ければ長いほど、英語力がアップする可能性も高くなります。
30歳~35歳の方
ほとんどのワーキングホリデー実施国では、申請の年齢制限が18歳~30歳となっています。この年齢制限により、ワーキングホリデーを断念した方も多いのではないでしょうか?
オーストラリアでは、今後35歳まで年齢制限がアップする予定ですので、30歳を超えた方にもチャンスが巡ってきます。とはいってもまだ施行されていないので、こまめにオーストラリアのワーキングホリデー情報をチェックされることをおすすめします。
観光や遊びを楽しみたい方
オーストラリアには世界遺産となっているグレートバリアリーフやウルル(エアーズロック)といった観光地がたくさんありますので、滞在中の国内旅行も飽きることがないでしょう。コアラやカンガルーなど、オーストラリアならではの動物と触れ合える施設もあります。
いろいろな都市に住んでみたい方
オーストラリアは国土が広い分、選べる地域もニュージーランドよりも豊富にあります。それによって選べる学校数の数も豊富です。とくに都会であるシドニーでは、100以上の学校があるとされていますので、こだわりのある方などは、自分にピッタリな学校を見つけやすいかもしれません。
暑いのも平気な方
オーストラリアは砂漠が多い&降水量も少ないということで、ニュージーランドに比べて暑い地域が多いです。しかし、ニュージーランドに比べると、天気が良い日も多く、過ごしやすいでしょう。
貯金をしたい方
オーストラリアの物価は高めですが(とくに大都市)、その反面、賃金も高めです。日本円にすると、1500円前後といったところなので、例えば、農園のようなところで住み込みで働けば結構な額を稼ぐことができます。
そのお金は生活費に充ててもよし、オーストラリア国内やニュージーランドへの旅行費用に充ててもよしです。ただし、労働環境によっては、最低賃金を満たしていない悪質な業者もいるようなので気をつけましょう。
4.ニュージーランドはこんな方におすすめ!
イギリスが好きな方
歴史上、イギリスの植民地にもなっていたことがあるニュージーランド。オークランドに続いて、留学生に人気のあるとされているクライストチャーチでは、今でも、イギリスの雰囲気が色濃く残っています。ゴシック建築の建物やイギリスにあるガーデンなど、オセアニアにいながらヨーロッパにいるような気分を味わいたいならニュージーランドがおすすめです。
映画が好きな方
ニュージーランドには、有名な映画のシーンで使われたスポットが数多く点在していますので、映画好きな方におすすめです。有名なものでは、ロード・オブ・ザ・リング、ホビット、ラストサムライなどなどあり、その人気はツアーを組まれるほどです。映画製作の技術を学べる学校もありますので、興味のある方は、英語とともに学んでみてはいかがでしょうか。
緑に囲まれたい方
ニュージーランドの街の中は、都会でも少し郊外に行けば森があったり、公園が多数あったりと自然な緑が多く、癒されます。
勉強に集中したい方
ニュージーランドは自然は多く、娯楽は少ないといった印象ですので、勉強に集中したい方におすすめです。日本人留学生もオーストラリアに比べると少ないので、母国語を封印する環境も作れるかもしれません。
四季がある
ニュージーランドは、オーストラリアに比べると涼しいと感じることあり、日本と同じく四季を感じやすいということもあります。しかし、天候は変わりやすいのがデメリットでもあり、1日の中でよく変わるので雨具や防寒具などを携帯するようにしましょう。
小さな町が好きな方
ニュージーランドはオークランド以外は、比較的コンパクトな街となっています。人口もオーストラリアや日本よりも少ないので、都会が苦手な方、のんびりと過ごしたい方に向いているでしょう。
物価が安い
年々物価が上がっているとされているニュージーランドですが、オーストラリアよりは低めなので、生活費はオーストラリアより抑えられるかもしれません。とはいっても、最低賃金はオーストラリアより低いので、働くことを前提に考えると、オーストラリアの方がお得に生活できるチャンスもあります。
羊が好きな方
ニュージーランドと、いえば羊!その数は人口の約7倍ほどとなっています。オーストラリアも人口よりは羊は多いですが、人口の3倍ほどなので、ニュージーランドの方が、多く感じるでしょう。広い場所でのんびりと放牧されている羊たちは遠くから見ているだけで癒されます。