アメリカに留学するといっても、多くの種類や大学があります。まずは、できる限りの選択肢を見てみることが大切です。
この記事では、アメリカ留学の種類と大学の種類について紹介しています。これから、アメリカに留学をすることを検討している人は必見です。
アメリカ留学の種類とは?
アメリカに留学するといても様々な種類があり、その方法は多岐に渡ります。大学で学問を勉強したい人から、英語だけを勉強したいという人まで、それぞれに適したプログラムが用意されています。まずは、留学の種類を把握した上で、自分がどのプログラムで留学をしたいのか考えてみましょう。
アメリカ留学パターン①:語学留学
アメリカで英語の習得を目指した留学です。英語が全くできない人から、日常会話ができる人まで、英語力を伸ばしたいという思いを持った人が通っています。全世界から英語を勉強したい人が集まるので、日本人しかいない学校でなければ、アジアやヨーロッパ、アフリカなどグローバルなクラス分けになります。
入学の難易度
語学学校は、基本的には入学試験が課されるところはありません。ですので、自分が行きたい都市や学校で選ぶことができます。
履修クラス
英語力によってクラス分けがされます。授業の内容は、学校によって様々ですが、必ずしも英語だけを注力して学ぶというわけではありません。屋外授業として、クラスの人と外出したり観光をしたり、ショーを見に行ったり、アメリカにいるからこそできることが、授業に取り入れられていることがあります。
留学期間
語学留学は1ヶ月〜1年と、人によって留学する期間はそれぞれです。留学プログラムも、1日ずっと勉強するものもあれば、半日しかクラスがないものもあります。1ヶ月間集中して勉強するのもありですし、1年間かけてゆっくりと勉強していくのもありです。自分の予算や時間的余裕で自分にあった期間を考えてみてください。
学校選びのコツ
アメリカには語学学校が山のようにあり、学校の選び方が重要です。よく学校選びの基準なるのが、金額、国籍のバランス、都市の3つです。
自分の中で、この3つを順番付けすると学校が選びやすくなります。イメージが湧きやすいように、それぞれのパターンの学校を紹介します。
格安の語学学校を2校
LASC American Language and Culture
LASC American Language and Culture
ロサンゼルスのコリアタウンに位置する語学学校で、駅直結のビルにあり交通の便は良い。日本人スタッフが常時おり、小さくてフレンドリーな語学学校。安い分アクティビティーや国際性などは最高とは言えないが、費用対効果は高い。
値段 | $600(半日クラス) |
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期間 | 4週間 |
ロサンゼルスのコリアタウンに位置する語学学校。格安な分、アクティビティや国籍のバランスがいいとは言えませんが、値段は安く抑えられています。
English Language Institute
English Language Institute
サンフランシスコで価格で選ぶなら候補となる1校でしょう。立地も良く、電車でもバスでも通い安い立地の良いロケーションも人気の理由のひとつです。多少アジア人が多い傾向にありますが、費用対効果の高い学校です。
値段 | $800(半日クラス) |
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期間 | 4週間 |
サンフランシスコで格安な語学学校を選ぶならここ。立地がいいため、人気の学校です。格安な分、アジア人が多い傾向にあります。
国籍のバランスのいい語学学校2校
ELC Language Center Santa Monica
ELC Language Center Santa Monica
ロサンゼルスのど真ん中ウェストウッドに位置し、サンタモニカ、ビバリーヒルズ、ダウンタウンまでバスで1本で行ける立地。また、イングリッシュペディアのサポートオフィスから歩いて3分の位置にあるので、安心して留学生活が送れるでしょう。
値段 | $1,360(半日クラス) |
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期間 | 4週間 |
ロサンゼルスのど真ん中に位置する語学学校。サンタモニカやビバリーヒルズなど誰もが聞いたことがある場所まで、簡単に行くことができます。価格帯は少し高めですが、しっかりとしたサポートやヨーロッパ人が多いのが特徴です。
EC English New York
EC English New York
ECはコミュニケーションを中心とした英語のカリキュラムはもちろんのこと、アクティビティーや、発音クリニック、カフェチャット等無料レッスンの数や種類も大変充実しています。
値段 | $1,440(半日クラス) |
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期間 | 4週間 |
世界の語学教育機関に利用されている「スタディトラベルマガジン」において2007年以降毎年最優秀賞グループ校にノミネート、2011年と昨年2016年、2017年には最優秀グループ校を受賞しています。 明るくスタイリッシュなECで最先端の英語学習と、英語資格試験やビジネス英語等自分に合ったコースを選べることが特徴です。ニューヨーク校はのマンハッタン中心地タイムズスクエアに位置し、放課後の生活にも充実。30歳以上の大人のコースも通年開講していて人気です。
都会にある語学学校2校
Mentor Language Institute MLI
Mentor Language Institute(Hollywood)MLI
キャンパスはオスカー賞の授賞式が開催されたコダック・シアターから通りの向こう側。 歴史的グローマンズ・チャイニーズ・シアターは、有名人の伝説的な足と手のプリントで離れてブロックです。角を回ってハリウッド ボウル、臨時音楽、ダンス、そして星の下で高級レストランLAの最高の場所です!
値段 | $908(半日クラス) |
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期間 | 4週間 |
ビバリーヒルズとハリウッドに校舎を持つ語学学校。相場と比較して価格が安いにも関わらず、サポートもしっかりしています。また、寮もあるので、学生生活を楽しめます。
St.Giles New York
St.Giles New York
マンハッタンのまさに中心地に位置するSt Giles ニューヨークシティ校では、米国で最も人気の高い留学先を体験することができます。
値段 | $1,420(半日クラス) |
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期間 | 4週間 |
マンハッタンの中心に位置する語学学校。アメリカ留学で一番人気の高いニューヨークで勉強するならここがおすすめ。
アメリカ留学パターン②:正規留学
アメリカには多くの留学プログラムの種類がありますが、学問を勉強したい人は正規留学がおすすめです。正規留学とは、4年制大学や大学院へ入学し、学位をとる大学のことを指します。
入学の難易度
語学学校とは違い、正規留学の場合は英語力が重要となります。アメリカ人と同じレベルで英語が話せる必要はありませんが、TOEFLの点数を1つの指標としています。英語が話せない学生がクラスにいても、授業についてこれるはずがないので、英語力は重要な1つの基準です。また、高校の成績や、ユニークな学生であるということがわかる課外活動の実績など、日本とは異なった選定方法を取っています。
履修クラス
日本の4年制大学と同じで、自分の専攻を決める必要があります。日本とは違う部分は、専攻を決めてから大学に入学するのではなく、大学に入学してから専攻選びをおこなえることです。
この専攻選びが最も重要で、就職先と専攻は強く結びついています。日本と違い、経理を勉強した人は、経理の仕事をするという専門性を活かした働き方をします。
そのため、専攻選びで自分の興味のないことを選んでしまうと、自分の人生を大きく狂わしてしまうかもしれません。
しかし、勉強してみないと好きか嫌いかはわからないため、アメリカの大学では、専攻を変えることができます。
アメリカの友人は、最初は社会学を専攻していましたが、最終的には心理学に変更をしていました。
また、MajorとMinorという考え方があったり、Double Majorという考え方もあったりします。Minorとは、副専攻のことで、専攻とは別でとることができます。あまり時間がないけど専攻以外も学びたいという人は、副専攻を履修します。
Double Major専攻を2つ持つということです。学びたいことがたくさんあるという人は、このシステムを使い2つ専攻をとることも可能です。学びたいことが多い人は、とことん学ぶことができるシステムが整っています。
留学期間
4年制大学の場合は、4年間勉強をします。日本と違うところは、就職活動は卒業してから始める場合が多いということです。
学校選びのコツ
4年制大学に入学する場合、学費や現地の生活費、渡航前のビザの準備や飛行機の費用など、多くの費用がかかります。そこまで多くのお金を用意するのは難しいため、できるだけ生活費を抑える学校もしくは、都市を選ぶのがいいでしょう。
大都市の真ん中にある大学は、家を借りたり、外食をしたりするだけでも費用がかかります。学生生活でかかるすべての費用を意識しながら、学校選びをするのがいいでしょう。
アメリカ留学パターン③:交換留学
交換留学とは、日本の大学とアメリカの大学が提携をしていることでできる留学制度です。学校によっては、日本の大学の授業料を払っていれば、アメリカ側の留学の費用は払う必要がない場合もありますし、寮費や食費のサポートもある場合があります。
入学の難易度
必ずしも自分が留学したいアメリカの大学が提携先にあるというわけではありません。また、交換留学をするためにはTOEFLを始めとする試験があり、小さな枠を別の学生と争うこととなります。
履修クラス
交換留学の場合、アメリカの学生と同じクラスで学ぶこととなります。そのため、クラスは自分が好きなクラスを履修することができます。
留学期間
交換留学の期間は基本的には1年です。例外としてもう少し長く滞在できるプログラムもあるようです。
交換留学と同じようなプログラムとして、二カ国留学や学位留学というものもあります。二カ国留学は、交換留学を2年かけて2つの国で行うというものです。また、学位留学は、日本の大学の学位とアメリカの留学先の学位どちらもとることができるプログラムです。
学校選びのコツ
自分が通っている日本の大学が提携しているアメリカの大学から選ぶこととなります。ただ、交換留学は狭き門のため、人気の大学は抽選になったり学校が勝手に決めたりすることがあります。自分で自由に選ぶことができないのが、交換留学の1つのデメリットでしょう。
アメリカ留学パターン④:ワーキングホリデー
1年間のみという制約を元に、外国で働いたり学校に通ったりすることができる制度です。
しかし、アメリカは、ワーキングホリデー協定国ではないため、ワーキングホリデービザが存在していません。ワーキングホリデービザがない理由としては、移民の不法滞在を増やしてしまうからとも言われています。
正規留学を深掘りして解説!アメリカの大学の種類とは?
さて、ここまでアメリカ留学の種類についてご紹介しました。ここからは、アメリカの大学の種類についてご紹介します。
日本にも、国立大学や私立大学などがあるように、アメリカにも大学の種類がいくつかあります。
①:リベラルアーツカレッジ
リベラルアーツカレッジと聞くと、芸術関係の大学だと勘違いしている人が時々いますが、芸術とは全く関係ありません。人文科学、社会学などを主に展開している大学で、学校の特色としては大学院がなかったり、少人数制のクラスをひいたりしているところが多くあります。
リベラルアーツ出身で有名な人は、ヒラリークリントン、バラクオバマなどそうそうたるリーダー達です。
それは、大学の理念に関係しており、社会に出ても困らないように様々な学問を学び、自分で考え、周りと協力することができる力を養うことを念頭に置いています。研究職というよりも人間力を鍛え、リーダーとして周りをまとめたり、人間としてバランスが取れていたりする人を育てています。
そのため、少人数クラスを採用し、教授が授業をとります。総合大学のような大学院がある大学にいくとわかりますが、教授ではなく大学院生が教鞭をとっているところも多くあります。
また、寮での共同生活をすることで、周りと協力することも学ぶことができます。日本でも、徐々にリベラルアーツという言葉を聞くようになりましたが、アメリカでは昔からこの考えのもと大学が運営されています。
②:州立大学
州立大学の多くは、第一次産業のような農業や林業などの分野を始まりとしています。4年制で大学院まである大学が多く、その州に根付いた運営をしています。名前に州立とついているように、州が運営しており、その州出身者に対して寛容です。そのため、州出身者なら、学力に関係なく入学できる制度を持っている大学もあります。
元々は、座学ではなく手に職をつけるような教育が行われていましたが、徐々に大学も大きくなり総合大学のように様々な分野を扱っています。今では、大学院までの進学でできるようになりました。アメリカ国内に約600校あると言われています。
大学の経営は州によって行われているため、日本でいう県立大学のような位置付けとなります。ただ、州立大学は、地元の学生に学費の免除や優遇措置をしています。日本では、県立大学の学費は私立よりも安いですが、州立大学はその州の財政や大学のレベルによっても大きな開きがありますので、事前にしっかりと調べる必要があります。
③:総合大学
総合大学は、大学院まであることが普通であり、専門的に何かを学ぶことが得意な大学を総合大学といいます。そのため、研究などに適しており、卒業生には有名な研究者が多くいます。そのような卒業生から多額の寄付があるため、高額な設備や研究設備を有しています。
専門的に何かを学びたいといことであれば、私立総合大学が適しています。費用は、州立大学と比べれば高いですが、充実した設備や有名な教授など、学ぶ環境は整っています。有名な大学は、イェール大学やハーバード大学があげられます。
④:コミュニティカレッジ
コミュニティカレッジは、2年制の大学のことです。日本でいう短期大学のような位置付けで、卒業すれば短期大学士号を取得することができます。ただ、アメリカは4年制大学のブランドが強く、また専門性も重要視されるため、就職活動に有効とは言えません。
ただ、アメリカに留学をする人は、コミュニティカレッジを誰もが検討しているはずです。なぜなら、4年制大学よりも圧倒的に入学しやすいからです。4年制大学に入るためには、TOEFL iBTで75点〜80点が最低ラインです。しかし、このレベルの英語力がある人はそこまでいません。
一方コミュニティカレッジは、TOEFL iBTで61点以上取れていれば入学できます。4年制大学に比べて圧倒的に入学しやすいのです。また、TOEFLが全くダメだという人でも、コミュニティカレッジ独自の英語学習プログラムに入学すれば、誰でも入学することができます。
さらに、コミュニティカレッジを無事卒業すれば、4年制大学へ編入することができます。TOEFLの点数が低くてアメリカ留学を諦めているという人は、このような学校へ入学することをおすすめします。アメリカに留学するにも、様々な種類の大学がありますので、事前にしっかり調べることが重要です。
⑤:国立大学
日本には、東京大学や京都大学のような国立大学がありますよね。アメリカにも同じように、12の大学があります。しかし、日本とは少し羽の色が違います。アメリカの国立大学は、陸軍や空軍など軍事学校のことを指します。将来軍人になるための学校ですので、留学先とはならないでしょう。
⑥:工科大学
マサチューセッツ工科大学や、カリフォルニア工科大学など聞いたことがあるのではないでしょうか?この工科大学という意味ご存知ですか?英語では、Institute of Technologyと書きます。日本風に言えば、工業大学のことです。必ずしも工業だけしか勉強できないわけではなく、工業以外の科目ももちろん取り扱っています。
以上、アメリカの留学の種類についてご紹介しました。アメリカ留学について簡単にでも、想像できましたか?留学の種類や大学選びは簡単ではありませんが、自分がどのような大学で勉強したいかイメージを強く持つことが大切です。
そのためにも、大学の情報を調べたり、時間とお金があれば実際に足を運んでみたりすることで、より具体的なイメージを持つことができます。一生のうちに何度もできる経験ではありませんから、後悔のない選択をしてください。