アメリカにドナルド・トランプ大統領が就任してからというもの、大統領の決断ひとつひとつがアメリカ国内に次々と混乱を引き起こしているようなニュースばかりが連日報道されています。

そんなアメリカに、今留学するのは止めた方がよいのだろうか?と不安に思う人が出てくるのは当然のことだと思います。

トランプ政権は実際のところアメリカ留学する人達にとってどのような影響を及ぼすのか、考えられることを掘り下げてみたいと思います。

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1.トランプ政権になったことで、アメリカには留学しないほうがよいのか?

せっかくアメリカに留学しようと準備を進めてきたのに、誰もが予想していなかったトランプ氏が本当に大統領に就任してしまった。政権が大きく変わった現在のアメリカは「危険な国」になってしまったのか?留学先を別の国に変更したほうがよいのだろうか?不安になっている人は多いようです。

なお、「誰もが予想していなかった」とは偏った報道であると思います。日本国内に報道されている外国に関するニュースはもともと偏っている傾向があります。少なくともアメリカの半数の人達は予想して望んでいたことで、だからトランプ氏も大統領にもなれたのですよね。

自分の思い通りにならなかった残り半数の人々が困惑して反発するのはよくあることです。昨年イギリスのEU脱退の国民投票の結果が出たときにも、「予想に反する、前代未聞のこと」として大騒ぎになりましたよね。「治安が悪くなる」と、このときも言われていました。

でも実際のところはどうでしょう?近ごろは日本にはイギリス国内の様子がすっかり報道されなくなったことで、そんなことがあったことも忘れて、あっさりイギリスへの留学を決めている人も多いのではないでしょうか。

この例からも分かるように、現在は不安を煽るような報道が多くあるとしても、現地ではそれほど大騒ぎにはなっていないのかもしれない、悪い影響が出ているとしても広い国の中でほんの小さな範囲内であることが予想できると思います。

このあと実際にその「影響範囲」について考えていきますが、アメリカ留学に関しても、基本的には「留学を延期したり、行き先を変更したりしたほうがよいほどの影響はない」と言えます。

2.「入国制限令」について正しく知ろう

大統領就任直後から次々と大統領令に署名した報道と、それによる混乱が巻き起こっている報道が続いていますが、トランプ大統領はとにかく仕事が早い人だなぁ、というのはみなさん感じていることだと思います。これまでに数々のビジネスを成功させてきた人だからこうなんだろうなと個人的には思っています。一方で2度も破産をしているという経歴を知ると、決断ひとつひとつは必ずしも正しくないことも多い人なのだろうと思います。

大混乱を招いた「入国制限令」は考慮漏れが多かった

「入国制限令」の発令は、「深いところまで考慮せずに、とりあえず始めてしまう」大統領のやり方や考え方の問題が露呈しました。不法入国しようとしている人を排除する目的なはずなのに、入国の資格があるビザを持っている人や長年アメリカに何の問題もなく住んでいた人までが入国拒否されてしまうことになり、大混乱となりました。

白黒はっきりさせることばかりが優先されて、考慮されるべき例外が全く考慮されないまま突然実行に移されてしまったからですね。その混乱はまだ続いています。そんなニュースを耳にすると、これから入国しようとしている留学生は不安になってしまってと当然です。

そもそも、制限されているのは日本人ではない

ただ、日本人留学生としては、「影響を受けるのは、アメリカに入国しようとする外国人全員というわけではない」ことを正しく知るべきだと思います。正しく知れば不安は減るものです。

幸いアジア人はアメリカ人にとって、「テロを起こすかもしれない危険人物」とはみなされていません。しかも日本のパスポートを持っている人は「無害な人たち」として世界中で信頼されています。

その後一部内容が修正されて再度大統領のサインがされた「入国制限令」の主な内容は、「イラン、リビア、シリア、ソマリア、スーダン、イエメンの6カ国の市民を90日間入国禁止」です。日本はかすりもしていませんよね。だから全く心配することはないです。

3.予想されるアメリカ留学への影響とは?

学生ビザが下りづらくなる?

学生ビザはアメリカ国内で勉強するためだけのビザです。トランプ大統領が進めようとしている移民排除の政策は、移民がアメリカ人の雇用を奪うことになる点が問題とされていますが、学生ビザで入国する人はアメリカの雇用を奪うわけではありません。むしろ留学にかかる学費や生活費といった大金をアメリカで使ってくれる留学生の存在は、歓迎されていると言われているぐらいです。これまでのところ、学生ビザ発給に影響が出そうな要素は何もありません。

極端なことまで考えると、この先学生ビザで入国した人がアメリカ国内でテロを起こすなどという事件が万一発生したら、一斉に学生ビザ発給が制限されてしまうことになる可能性はあるかもしれません。でもそんなことがない限りは、学生ビザが下りづらくなることはないでしょう。

入国審査が厳しくなる?

先にも書きましたが、審査を厳しくされることになるのは日本人ではないです。また、「厳しい」というと拒否される人が増える印象があるかもしれませんが、入念に確認されるだけで、それで問題がないと分かれば拒否されることはありません。

入国審査でびくびくしなければならないのは、何か問題があることを隠している人だけです。アメリカ大使館から許可が出て発給された学生ビザとI-20、それに日本のパスポートを持っている人は、なにも心配することはありません。入国審査の行列であなたの前に並んでいた人が、念入りにあれこれ聞かれて別室送りにされたとしても、あなたはなにも聞かれず、あっさりパスポートに入国許可のスタンプが押されることになるでしょう。

アメリカ入国のときに実際に出る影響として考えられることは、「利用した飛行機が、中東方面からの入国者が多い飛行機の到着時間と重なったときには、念入りに審査される人が多いため入国審査に時間がかかる」程度です。

留学費用はどうなる?

大統領が決まる前までは、「もしトランプ氏が大統領になったら、円高になる」という噂が流れていました。

「トランプ氏が大統領になればアメリカ国内と世界経済が混乱する→世界におけるアメリカの国としての評価が下がる→米ドルの価値が下がる→米ドルと日本円を比較すると、米ドルが下がった分だけ円の価値は上がる」という構図です。ちなみに、円の価値が上がると「円高」になりますが、これは「留学費用は安くなる」ことを意味します。

しかし、大統領選の結果が出たあと実際には、予想に反して「円安」方向に動きました。評価が下がるどころか、新しいアメリカに期待する投資家が多かったからだと言われています。ドルの価値は上がっています(=円安)。そして現在までも特にドルが下がる気配はありません。ということは、トランプ政権の影響でこの先急に円高になるようなことは、ほぼないと思われます。

1ドル110~115円ぐらいだと、留学費用としては「まあ妥当」として使えるところではないでしょうか。ちなみに私が留学したときは1ドル120円前後で、計250万円ぐらいかかりましたが、110円のときに留学していれば20万円ぐらいは安く済んだ計算になります。

日本円の予算ベースで考えたら、もう1ヵ月長く滞在できていたんだなぁ。今留学できる人はラッキーですね!実際には為替相場の変動だけでなく物価の変動もあるのですけれどね。

4.日本人に悪い影響が出そうなことは?

半数の国民は移民排除に賛成。とばっちりの人種差別は増えるかも

入国制限令が出ている国の人だけでなく、トランプ政権では「不法移民を排除する」ことも柱としています。最も問題視されているのは、メキシコから不法入国しようとする人々のことですね。アメリカとの国境に壁を建設するというニュースは、ご存知の方が多いと思います。

なお、問題点は「不法」であることのはずなのですが、「移民」にだけ焦点が当たってしまい、正当なビザやアメリカ永住権を持って合法に住んでいる世界各国からの移民すべて、アメリカ人にとっての外国人がみんな悪いような考え方を持つ人も増えているそうです。

アメリカはそもそも外国から移住してきた人々によって開拓され作り上げられた国で、自分はアメリカ人だと言っている人たちも、先祖を辿れば外国に行きつく人がほとんどのようなのですけれどね。

「自分のことは棚に上げておいて、他人にばかり厳しい人がいる」というのも、留学中のアメリカで私が感じたことのひとつです。こういう人たちに、これまで「外国人差別するのはよくないこと」と抑さえていたもののタガが外れて、外国人に対して厳しい態度をとることを正当化するような流れが出てきているように感じます。これは危険なことだと思います。

移民排除の政策に賛成してトランプ大統領を支持している人は、国民の半数以上いる現実があります。そのうちの何割が本来の意味を理解して対応してくれるのか分かりませんが、この先のアメリカで「外国人だから」との理由だけではっきりと区別されて、理不尽な思いをすることになる機会は増える可能性があると思います。これからアメリカに滞在する外国人の一人として、認識しておいたほうがよいと思います。

外国人労働者を減らす政策は、アメリカでの就職を目指す人に影響する?

「国内のアメリカ人の雇用を増やすために、アメリカ人の雇用を奪ってきた外国人労働者を今後、排除する」との大統領の言葉は、将来アメリカで働きたいとがんばっている人にはショックだったと思います。

実際、就労ビザH1-B発給条件の変更案が現在ホワイトハウスで練られているそうです。アメリカの企業から雇用を約束された人だけに与えられる就労ビザですが、今後は高い賃金を出す企業に採用される人から順に発給されることになるようです。これは良いことではありません。これまでより多くの賃金を支払う約束をしなければ外国人を雇用できないとなれば、外国人を雇用する企業は減り、高い賃金を払えない中小企業は外国人を雇うことはできず、高い能力を持つ外国人労働者は競争率も高い大企業にばかり固まることになると思います。

就労ビザはこれまでも、めったに発給されない難しいビザであると言われてきましたが、トランプ政権中はますますの狭き門となってしまうようです。

グリーンカード(永住権)の発給枠は減らされる

「アメリカで出産すると、生まれた赤ちゃんには自動的にアメリカ国籍が付与される」「一度もアメリカに住んだことがない人も抽選で永住権(グリーンカード)が当たればアメリカに住むことができる」これらは今後、なくなる方向であるそうです。

実は私もその昔永住権抽選プログラムに応募したことがありますが、グリーンカードはそれがなくても困らない人にまで一部大盤振る舞いされているという認識です。その寛大なところがアメリカの良さでもあったわけで、それがなくなるのは残念なことだと思います。しかし現在のトランプ政権は、他に行くところがなくて困窮している難民までを排除しようとして世界中から非難されているぐらいですから、明確な理由のない人への永住権の大盤振る舞いなどは最初になくされて当然のことなのかもしれませんね。

テロ事件がどれぐらい減るかは予測不可能。油断はしないように

アメリカ国内でのテロ事件を防ぐためにと、さまざまな対策を講じているようには見えますが、それによって実際にどれぐらい効果が出るかは分からないと思います。

飛行機を使ったテロ事件が起きた直後にも、防止策を導入したのは早かったのですが、機内食のナイフだけプラスチック製になりフォークは金属性のままだったり(機内食のナイフは凶器になるほどには切れないし、フォークも凶器になるでしょう)、液体物の機内持ち込み禁止といいつつ100mlまではOKという抜け道があったり(本気の人なら、100mlずつ数種類薬品を持ち込めれば充分悪いことはできるでしょう)していました。

メキシコとの国境のことも、不法入国を防ぐためにと背の高い壁を作っても、地面にトンネルを掘って通れるから不法入国者は減らないそうです。

場当たり的な防止策よりも、根本を変えなければ何も変わらないと思いますが、そこがどうも抜けているのがアメリカなので、この先も全面的に信頼して安全と言い切ることはできません。世界中どこの国へ行くにも言えることですが、あとはもう個人でできる限りの範囲内で気をつけていくしかないことだと思います。
» 参考: 留学先の治安を気にしても意味がない?その理由とは

5.結論。世界の流れの変化を体感できる特別な時期。留学には逆によいかもしれない

ここまで読んで、少しは不安が和らいだでしょうか。もしくは「心配してもしょうがない」と思えるようになったでしょうか。

確実に言えるのは、現在、アメリカは大きく変わろうとしている時期にあるこということです。これまでに予想できなかったことが立て続けに起こっていて、それが国にどう影響してよい方向に変化するのか、それとも悪くなるのかと、世界中から注目を集めています。

歴史に残るであろう大きな変革の時期に実際その地に行って、体感できる機会はそうそう誰にでもあるものではないと思います。この時期に留学する機会が巡ってきた人は、逆によいチャンスかもしれません。留学する時期としても行き先としても、トランプ政権下のアメリカを避ける理由はないと、私は思います。

この記事が参考になって、一人でも多くの人のアメリカ留学の一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

事務局より

Englishpediaを運営する留学情報館はアメリカ留学に関するトランプ大統領の影響についての情報を日々集めています。先日開催したイベントでも多くのメディアが入り、今後の影響についてお話しさせて頂きました。

今後の動向についてご興味のある方はお気軽にカウンセラーまでお尋ねください。

関連記事:トランプ大統領就任でアメリカ留学の今後はどうなる?

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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