世の中にはさまざまな宗教が存在していますが、大雑把に書くと日本人の大多数の宗教は仏教、神道、またはその両方だと思います。しかし、聞かれれば「仏教徒だ」「神仏習合なの」とは答えるものの、「それってどういうこと?どんな教え?」と聞かれると説明できない人が大多数であるのも日本人だと思います。(もし聞かれたときには英語で答えられるように、この機会に勉強しておくことをおすすめします。)

そんな人たちは、留学先の国の人たち宗教のこともあまり考えないものでしょうか。考える機会がないせいもあって、メディアの悪い報道を聞くとそこだけ鵜呑みにしてしまい、特定の宗教を怖いなどと偏った思いを抱いている人もいることでしょう。

留学先のアメリカできっと触れることになる、日本とは全く異なる宗教と宗教観について少し触れて知っておき、現地で差別や偏見のようなことはしないようにしたいものです。

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1.アメリカ人はどんな宗教を信仰しているのか

アメリカのドラマで英語学習をしている人ならご存知かと思いますが、「メリー・クリスマスかハッピー・ハヌカか」といったストーリーがエピソードによく登場します。ドラマでしょっちゅう取り上げられているとおり、アメリカ国内で信者が多い宗教は、キリスト教とユダヤ教です。最も多いのはキリスト教だそうです。

仏教、イスラム教、ヒンズー教がそれぞれ同じぐらいずつ少数おり、またどの宗教にも属さない人も増えているそうです。

2.留学中に接することになるのは、ホストファミリーと友達の宗教

滞在先がホームステイになる人は、ホストファミリーの方々の宗教に触れるのがまず最初だと思います。キリスト教のご家庭にホームステイして、自分は信者ではなくても「食事前のお祈り」と「日曜日の礼拝」を初体験!なんていう留学生もいるようです。

機会があるなら異なる宗教の習慣に触れてみるのはよいことだと思いますが、場合によっては異教徒だからと厳格に参加を断られたり、逆に教会で真剣に勧誘されてしまうこともあったりするようですので、そこだけ注意してくださいね。

ホームステイしない方も、学校のクラスメイトと親しくなれば少なからず「どんな宗教を信仰している人なのか」触れる機会が出てくると思います。

私の例では、「日曜日の教会でいつも会う人と仲よくなって交際するようになったの」という話を、韓国人の友人から報告されました。そこで「あら、あなたクリスチャンだったの。」ということを知ったわけですが、敬虔なクリスチャンだと、留学先でも教会を見つけて毎週教会のミサに行くものなのだということも初めて知りました。

「仏教とは」の説明さえろくにできなかった私にとっては、日々の生活と宗教が常に密着している人の話を聞くのは新鮮で、興味深い経験になりました。

留学中、宗教に関する話題はタブー?

留学前の準備期間に読んだなにかの本に「外国にいる間は、宗教に関する話題には触れない方がよい」と書かれていたため、私は留学中、自分から宗教の話題を持ち出すようなことは一度もしませんでした。

しかし、宗教に関すること全般に渡って絶対にダメ、というわけではないと思います。よく分からないなら一切しないのが最も無難である、とそのときは思っていたのですが、タブーなのは、よく知らないくせに中途半端に特定の宗教について、いいとか悪いとか決めつけることだと思います。

議論の的になるようなことは確かにタブーですが、その宗教について理解しようと試みるような話題の振り方なら、かえってよいことのようにも思います。

3.留学中のどんなときに「宗教」を感じたか(体験談)

先の友人の話のほかに、私の留学中に学校や生活で「宗教が異なると、こうなるんだなぁ」を感じた瞬間を紹介してみたいと思います。

授業中に「お祈りの時間だから」と早退

この話は別の記事でもご紹介したことがありますが、私のクラスにはイスラム教徒のトルコ人が2人いました。ある日の授業中「お祈りの時間なので早退してもいいですか」と2人とも席を立つと、そのまま教室から出ていってしまいました。

「えっ?!今一体何が起こったの?」と驚いている私とは裏腹に、先生は「はいどうぞ」とごく当たり前のような対応。私はこれにもビックリしました!
» 参考:アメリカ留学中に体験したすごすぎるカルチャーショックの数々

国の家族と遠く離れて住んでいても、誰も見ていなくても、年齢が若くても、しっかり宗教の戒律を守って、時間になるとお祈りをするなんてえらいなー、「信仰する」ってこういうことなんだなー、となんだか勉強になりました。

季節の行事に触れたとき

アメリカのどこの街も、クリスマスの時期は街中にゴージャスな飾りつけがされてとても華やかになると思います。私が初めてクリスマスの時期に旅行したときには、正しいクリスマスの飾りつけってこんなに豪華なんだ、日本のクリスマスツリーは恥ずかしいぐらい貧弱だったんだと気づかされたものでした。
人々にとって宗教はとても大切なことで、大切な宗教行事だから盛大に行われるのですね。

ちなみにサンクスギビングは宗教的なお祭りではありませんが、これも盛大ですね。ハロウィンはもともとは宗教のお祭りでしたが、子供向けになったものだそうです。以上は蛇足でした。

ホームパーティーのメニューを考えたとき

ホームパーティーと宗教の関連性は、食べ物です。よく知られているところでは、イスラム教の人は豚肉、ヒンドゥー教の人は牛肉を食べないことだと思いですが、このことは私が留学中頃からほぼ毎週開いていたパーティーで出す料理メニューに関連してきました。
» 参考:アメリカ留学中、私もパーティーに行ける?楽しめる?

宗教によって食べられないものがある人が来るとき、例えばトルコ人の友人が来ると分かっているときには豚汁は作らないとか、インド人とトルコ人両方が来るときの肉料理にはチキンを使うとか野菜料理を増やすとか、考える必要があるのです。パーティーの料理担当数人で毎回、参加者全員が楽しめる料理を考えて作るようにしていました。

日本では、魚や肉を食べてはいけないはずの仏教の教えは完全無視のようになっていて、「好き嫌いせずに、なんでもバランスよく食べなさい」と小さい頃から教えられてきていると思います。肉を食べられないとか、野菜しか食べないベジタリアンの存在は一瞬、特異に感じたことは事実でしたが、ここで受け入れて対応できるようになっておいたことは、とてもよかったです。実際、帰国後の私の生活にもよい影響をもたらしています。

4.宗教を怖がったり避けたりする必要はない

テロ事件などの影響で、アメリカに入国制限されているイスラム教徒の人々は、本当に災難だと思います。私の知っているイスラム教徒の印象は、先にご紹介したとおりお祈りの時間を大切にして、パーティーにも来てくれる、やさしくて思いやりのある愛情深いとてもいい人達ばかりだったので、イスラム教徒が差別や迫害を受けているようなニュースを聞くたびに残念に思い、悲しくなります。

現在入国制限を受けているということは、この先アメリカに語学留学した場合にクラスにイスラム教徒の人がいる可能性は、低いのかもしれません。(語学学校に通うのはアメリカに来たばかりの人が多いから)

もしいれば、違う考え方や行動や文化に触れることができて、宗教に対しても正しい理解を深められるチャンスだったのに、その機会が奪われてしまったことは残念だと思います。

異なる考え方があることを知り、尊重する経験はよいこと

留学先で、世界各国から来た人たちが「自分たち(日本人)とはぜんぜん違う」と気づく機会はたくさんあります。違う理由は、「宗教の教え」と深く結びついているところが大きいということ、私は留学をして初めて知った気がします。

違うまま存在し続けるしかないのも宗教です。違う宗教の人の考え方を、自分と同じくなるようにと変えることはできません。どう違うのかを実際に見ておけば、世界には異なる考え方の人が存在すること、異なることも尊重して干渉はせず、ありのまま受け入ようとする広い心が育つと思います。

怖がったり避けたりする必要は全くありません。ぜひ積極的に知ってみようと努力してみてください。異なる宗教の人達のことを理解できるようになれば、それはまた一つ、留学の大きな成果があったということになると思います。

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