スキルアップのため、人生経験のため、アメリカへ留学したい!でもせっかくなら数年住んでみたい…。長期留学はお金と時間があれば是非ともやってみたいチャレンジの一つかと思いますが、1年以上の長期留学となれば、費用は?そして現地で何をすればいいの?という方もいらっしゃるかとおもいます。
今回は2年間のアメリカ留学を例に、どれくらいのお金が必要なのか、そして現地での留学生活のスタイルを紹介していきます。
1.2年間のアメリカ留学に最低限かかる費用は?
留学費用を考える上でまず必要なのが、留学の際に最低限必要となってくる費用です。留学スタイルの前に、まずはこちらから見ていきましょう。
最低限必要な費用概算:220万円
あくまでもこれはおおよその金額になりますが、出入国や現地での生活を2年続けるためにはこれくらいのお金が必要になってくると考えたほうが良いでしょう。もちろん住む場所などによってはこの金額も上下しますので、あくまでも参考にまで。
では内訳をもう少し詳細に見ていきましょう
航空券費用(概算費用:15~20万円)
アメリカと日本を出入国するのにかかせないのがこちら、飛行機のチケット料金です。
観光や短期滞在の場合は時期によっては5万円前後でチケットを手に入れることも可能ですが、2年もの長期滞在となれば話は別。片道のチケットを別々に取らなければならないため、往復チケットよりも少し高くついてしまいます。
ビザ費用(概算費用:1万7千円)
90日以内の滞在であれば必要のなかったビザの取得も、2年となるともちろん取得が必要です。ビザの種類も目的によって異なりますが、留学であれば基本的に学生ビザになります。
ビザの申請には$160の手数料が必要なほか、事前の書類申請やアメリカ大使館での面接が必要です。時間には余裕をもって、万全な状態で手続きを進めましょう。
保険の費用(概算費用:20万円)
海外の滞在には欠かせないのが海外保険への加入です。アメリカは比較的安全な国とはいえ、母国とは遠い土地であることに変わりはありません。
唐突な事故や急病、さらには犯罪に巻き込まれてしまうなど、出国前には予想もしていなかったトラブルに巻き込まれてしまうことも十分にありえます。
またアメリカで無保険で病院にお世話になると高額な治療費を請求されてしまいますので、御守り代わりにでも保険への加入をしっかりと行っておきましょう。
生活費(概算費用:180万円)
観光とは違い、2年間をアメリカで過ごすのであれば、そこで生活するための費用が必要です。
食費に家賃、光熱費、通信費など、日本とほぼ変わらない出費を現地では必要になるため、しっかりと用意しておきましょう。
そして費用そのものも地域によっては大きく違います。ニューヨークやサンフランシスコといった人が多く集まるエリアや人気のエリアは物価も家賃も相対的に高くなりますし、人があまり集まらない内陸の都市圏になるともちろんやすくなります。
ちなみに概算費用は筆者の一年近いニューヨーク生活を元に算出していますので、自身で考えている留学生活と照らし合わせて参考にしてみてください、
また、必要な出費の中でも一番融通がきくのがおそらく生活費になってきますので、自分の目的ややりたいこと、お財布事情に合わせて計算してみてください。
2.2年間のアメリカ留学プランとは?5つご紹介
最低限かかる費用が分かれば、つぎは学校など自分のやりたいことのためにかかる費用。この辺りのお金も学校やアクティビティによってかなり差があります。
そのため金額もおおよその数字になりますが、まずは一つずつ見ていきましょう。また、以下の数字は上記の最低限必要な費用にさらに加算される形になります。
その①:語学学校へ2年間在学(概算費用:200万円)
日本人で長期滞在する人は、事実上語学学校の費用も最低限必要になってくるかと思います。なぜなら、たとえ別の目的で渡米するにしても、学生ビザでの出入国が一番手っ取り早いためです。
単純に滞在することが語学学校の目的であれば、費用は半分くらいにすることもできますが、その分授業の質は落ちてしまいます。ある程度質の高い授業を受けたいという場合は、上記の金額を参考にしましょう。
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その②:ファッションや音楽などの専門学校に2年間在学(概算費用:200万円〜)
専門学校は分野にもよりますが、基本的に語学学校よりも学費は高額です。とはいえアメリカの専門学校で学んだことは自身のスキルやキャリアにも大きく繋がってくるため、決してそのお金が無駄になることはないでしょう。
その③:大学(院)への留学(概算費用:400万円)
アメリカの大学、あるいは大学院への留学も日本の大学に比べて学費は高くなりがちです。
しかし専門学校や語学学校の場合とは異なり、大学や大学院の場合は、大学生の人はもちろん社会人でも受けられる奨学金の種類が豊富なため、結果的に専門学校、語学学校に比べて安くなることもしばしば。
お金はないけどアメリカに留学したい!という方は大学留学もチェックしてみましょう
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・有給インターンで18ヶ月滞在(概算費用:仕事により大きく異る)
こちらは学校ではなく実際に就労するという形の入国になるため、学生とはことなるビザ必要になります。
アメリカで滞在できる上に働いてお金までもらえるのはおいしい話では?と思われるかもしれませんが、学生ビザとは違い、インターンシップに必要なビザ、いわゆるJ-1ビザは、アメリカ国外での就労経験や日本国内での職歴や学歴等も審査の対象になります。
大学生など、人によっては審査対象外となってしまう人もいるため、事前にエージェントに相談するなどしてしっかりと調べてから臨むのが良いでしょう。
またJ-1ビザの場合最長18ヶ月となるため、2年間の滞在には及ばない点も注意してください。
・無給インターン(概算費用:語学学校の学費として150万)
学生ビザを使って現地で働きたい、という日本人にポピュラーなのが語学学校に通いながらの無給インターンへの参加です。
無給であれば法的には就労に入らないため、合法的に現地でのキャリアアップが可能です。語学学校も午前中だけのコースであれば、フルタイムほどお金もかかりません。
就労ビザは取れないけど現地で働きたい!という人にはオススメのプランです
3.自分にあったおすすめの留学スタイルはどれ?
留学には幾つかの方法があることを知ってもらえたかと思いますが、では自分にあったプランはどれだろう、と迷われる方もいるかと思います。
結局は自分のやりたいことや予算、場所によってプランは人によって異なるのですが、あえておすすめを挙げるとすれば、上記でいう無給インターンのプランを参考にしてもらうのが良いかと思います。
一つには語学学校の授業を午前だけにすれば時間に余裕ができ、現地でやりたいことが変わっても融通がきくことになります。
授業が足りないと感じれば午後の授業を増やすこともできます(減らすとなると一部返金されないことがほとんど)し、なにより安く済むからです。
そして無給でもインターンに参加すれば自身のキャリアにはプラスになることは間違いないですし、違うことがやりたければ空いた時間を違うことに使うこともできます。
まずは手間もお金も比較的かからないこのプランをベースにして、色々と自分なりに留学を計画を立ててみるのはいかがでしょうか。
せっかくのアメリカ留学、万全にプランと準備を整えて、是非とも有意義なものにしてくださいね。