「オーストラリアで長期滞在する時に、予防接種って必要なの?」そう疑問に思う人は多いと思います。発展途上国に旅行する時には、ある特定の予防接種が必要な場合もありますが、オーストラリアは先進国。予防接種の必要性があるのかどうか、はっきりしない部分もありますよね。
今回はワーキングホリデーで長期滞在する際に、予防接種が必要なのか、推奨される予防接種についても触れながら、予防接種で防ぐことができる代表的な感染症についてご紹介したいと思います。
1.オーストラリア・ワーキングホリデーの予防摂取について
ワーキングホリデーでオーストラリアに渡航する場合、予防接種の必要はありませんが、推奨される予防接種はあります。オーストラリアから別の国へ旅行に出かける時、冬の時期に流行るインフルエンザの予防接種についてまとめてみましょう。
推奨される予防接種の種類
オーストラリア国内のみに滞在する場合は、特に予防接種の必要はありません。しかし、ビザ申請用紙にはこのようなことが記載されています。「感染症などの予防接種を受けてから渡航することを推奨する。」
感染症は風疹、B型肝炎、破傷風、はしか、百日咳などが挙げられますが、どの予防接種を受けた方が良いかは医療機関、ワーキングホリデーアドバイザー、オーストラリア大使館に問い合わせをしてみるしかありません。
※オーストラリア政府は、子供と触れ合う機会の多い人に風疹の予防接種を強く推奨しています。
予防接種を受けることができずに渡航した場合
渡航前に予防接種を受けることができなかった場合でも、気になる人はオーストラリアの医療機関で予防接種のアドバイスや情報を確認してみると良いでしょう。現地でも医療に関してのサポートが受けられるので安心して渡航して下さい。
インフルエンザの予防接種
オーストラリアでインフルエンザの予防接種を受けることは可能です。オーストラリアは日本と季節が逆なので、インフルエンザが流行る時期もずれてきます。オーストラリアの冬は日本の夏の時期、6月くらいから10月くらいまでです。
ワーホリ滞在者はメディケアがないので、費用がかかる場合もあります。費用については医療機関に確認が必要です。アレルギーがないかどうか、体調の不具合がないかどうか問診してから、予防接種を受けることになります。
オーストラリアから他国へ旅行する場合
オーストラリアに滞在中に発展途上国や熱帯地方へ旅行へ行く場合は予防接種が必要な場合もあります。オーストラリア国内の医療機関で相談をしてから渡航するようにしましょう。
国によっては旅行先で予防接種を受けることもできますが、どの国でどんな予防接種を受けることが可能か、こちらも医療機関で確認が必要です。
※例:タイでは狂犬病の予防接種が推奨されており、現地でも予防接種を受けることができます。
2.オーストラリアワーホリ前に推奨される予防接種とは?注意すべき感染症を知っておこう
予防接種を受けていないと感染する恐れがある感染症。実際どのような症状がでるのか、代表的な例を挙げてみましょう。
風疹
英語rubellaで日本では三日ばしかとしても知られています。発熱や赤い発疹、耳の後ろのリンパ節が腫れあがるウイルス性の発疹症で、通常は38度くらいの発熱でのどが痛い、目が充血するといった風邪の症状が見られます。通常3日で発疹や腫れは消滅し、発疹のあとが残ることもない一過性の感染症の1つ。
風疹参考サイト
風疹とは – 国立感染症研究所
破傷風
英語tetanus。土壌中に広く存在する神経毒素・破傷風菌が傷口部位から体内に侵入して感染するものです。開口障害やけいれん症状が見られ、致死率は30%と言われています。
破傷風参考サイト
破傷風とは – 国立感染症研究所
B型肝炎
英語hepatitis B、B型肝炎ウィルスが血液などを介して感染する病気です。一過性のものと持続性のものがあります。症状は全身の倦怠感、嘔吐、黄疸、食欲不振などが挙げられます。
B型肝炎参考サイト
B型肝炎 | 肝炎情報センター – 国立国際医療研究センター
オーストラリア・ワーキングホリデーでは特に必要な予防接種はありません。しかしながら、推奨される予防接種があるということは認識しておくようにしておきましょう。
インフルエンザなどの年ごとに変わる流行の感染症については、現地で予防接種がを受けることも可能です。不安な場合は近くの医療機関やワーキングホリデーのアドバイザーなどに相談してみると良いでしょう。