フィリピンで留学をするにはビザの取得が必要です。フィリピン留学にお申込みしたのはいいものの、どんなものが必要でどんなことをすればいいのかわからないですよね。
この記事では、フィリピン留学で必要になり得るビザについてまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
※注意点
フィリピンで語学留学する場合のビザ手続きは語学学校に任せてしまったほうが簡単です。ビザ情報を知っておくことは大切ですが、あまり難しく考えなくて大丈夫です。
1.フィリピン留学に必要なビザの種類
フィリピン留学に必要なビザは、下記4点です。
- 観光ビザ
- SSP(Special Study Permit)
- ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity-Card)
- ECC(Emigration Clearance Certificate)
必ず必要なものもあれば、条件によって必要のないものもあります。必要な場合は留学先で説明されることがほとんどなので心配無用なのですが、どんなものが必要で、いくらかかるのかを自分で把握しておきましょう。
2.30日以内の滞在なら不要、フィリピン留学の観光ビザとは
ビザというと、観光ビザや学生ビザなどいくつか種類がありますが、フィリピンへ語学留学を目的に渡航する人は観光ビザを取得することになります。ちなみに学生ビザは入国管理局より留学生の受入許可を得た大学や、高等教育機関で教育を受ける場合必要になります。
観光ビザは入国から30日間までは無料ですが、それ以降は延長してその料金を支払いする必要があります。
期間 | 料金 |
---|---|
入国から30日間 | 無料 |
1回目の延長(〜59日までの滞在) | 3,030ペソ |
2回目の延長(〜89日までの滞在) | 4,300ペソ |
3回目の延長(〜119日までの滞在) | 2,330ペソ |
※ビザ延長料金は変動する場合がありますので、必ずご確認ください。
この料金はあくまでビザ延長料金のみなので、学校で代理申請する場合は上記の料金プラス手数料がかかる場合があります。
3.SSP(Special Study Permit)について
引用元:フィリピンではビザやSSPの料金やルールは変わるから注意!(補足)
SSPとは特別就学許可証と訳されるもので、観光ビザで入国した外国人が語学留学する場合に必要になるものです。
たとえ1日しか語学留学をしない場合でもSSPは必要になるので注意しましょう。費用は5,500ペソで、6ヶ月間有効です。
学校でアナウンスし取得する場合がほとんどですが、稀にアナウンスのし忘れや、意図的にしない学校もあるそうです。費用を少しでも安くするためのものかもしれませんが、SSPがない状態での留学は違法です。学校側だけではなく生徒側も罰則対象になってしまいますので注意が必要です。
4.ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity-Card)について
ACR I-Cardとは外国人登録証カードです。ACR I-Cardは、60日以上フィリピンに滞在する場合に発給することが義務付けられています。
2回目の観光ビザの延長とタイミングが重なるため、同時に申請を行います。登録には指紋の登録や写真撮影が必要になります。費用は約3,500ペソですが、米ドルでの支払いの為為替レートによって変動します。
5.長期でフィリピン留学する方向け:ECC(Emigration Clearance Certificate)
ECCとは、出国許可書を指します。滞在中に犯罪歴やブラックリストに載っていないかなどが確認されます。
ECCは6ヶ月以上フィリピンに滞在する場合取得する必要があり、この許可書がないと、フィリピンから帰国時に出国できなくなってしまいます。
また、申請時にはACR I-Cardが必要になります。普通に留学をしていれば全く問題ありませんが、ACR I-Cardを発行せず不正滞在しているとこのECCも発給されません。
費用は500~1,000ペソ程です。
フィリピン留学のビザ情報のまとめ
期間毎にかかる費用をまとめると以下のようになります。
4週間(1ヶ月) | SSPのみ=5,500ペソ |
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8週間(2ヶ月) | SSP+観光ビザ(3,030ペソ)=8,530ペソ |
12週間(3ヶ月) | SSP+観光ビザ(3,030+4,300)+ACR I(3500ペソ)=16,330ペソ |
16週間(4ヶ月) | SSP+観光ビザ(3,030+4,300+2,330)+ACR I=18,660ペソ |
フィリピンへの留学費用に目が行きがちになりますが、長期の留学になればなるほど書類手続きにかかる金額も大きくなっていきます。
「留学費用でお金を使い果たしてしまった!」そんな事態に陥らないためにも、しっかりと事前に把握しておきましょう。